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令和7年7月14日(第4158号)
強みを活かすと人生は変わる(2) ー強みと自尊心の切っても切れないカンケイー
株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話 2463字/読了時間3分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日は、OJTトレーナー研修の実施でした。
その後は、お世話になっている育成担当の方とのお食事会など。
変化を感じる夏でございました。
*
さて、本日のお話です。
本日も「強み」について、お話をしてみたいと思います。
それでは、どうぞ!
■強みを伸ばすと「自尊心」が高まる
強みの中で、切っても切り離せないキーワードがあります。
それが「自尊心」です。
自尊心とは、「自分を尊ぶ心」と書くように「自分自身が価値ある存在だと感じられること」のことです。
この自尊心はめちゃくちゃ重要で、ストレス対処力にも影響しますし、幸福度にも影響しています。そもそも「自分に価値なんてない…」と思ってしまう心理状況は、微小な酸素しか供給されない金魚鉢の酸欠気味の金魚のように、なんともツラいものです。
そんな中で、強みに関するいくつかの研究では、「強みを活用することが、自尊心を高める」という実証的な証拠が出てきています(Wood, 2011など)。
たとえば、2013年のミシガン大学の論文では「強みの活用が自尊心を高め、レジリエンス(立ち直る力)を高める」と述べています。
私たちは、日常でショックを受けたり、ダメージを受けたりすることがしばしばあります。そんなときに復活する力が「レジリエンス」といいますが、レジリエンスを高める”武器”みたいなものを「リソース」なんて言ったりします。
この「ダメージに対抗する武器(リソース)」の1つが、強みや自尊心などであり、あなたの内側にある武器なんですよ、というわけです(ちなみに、友人・家族・職場のサポートなどは外側にある武器です)
まとめると「強みを活かす」→「自尊心が高まる」→「立ち直り力UP」となります。
■自尊心が低いと、強みが見えない?
一方、こんな疑問もあるわけです。
「そもそも自分に価値があると思えないから、強みがあると思えないんじゃないの?」というお話です。
これは、まさにごもっともな指摘です。強みと自尊心は”相関”がある。これは事実です。今のところの科学的な研究では、「強み→自尊心」という流れのほうが科学的な証拠が多く示されているものの、完全にはいい切れません。
まさにその結果を示す研究として、2020年に日本で行われた「自尊心の高さと強みへの注目との関係」を調べた研究があります。
すると、ある傾向が明らかになりました。その研究では、
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・自尊心が低い人は、他者の強みを認めることはできても、自分自身の強みに注目することが難しいという人が多かった
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ことがわかりました。
つまり「周りはスゴい。でも自分なんて大したことない…」という”隣の芝が青くみえる”状態。しかし、この「他者の強みを認めても、自分の強みを認めない」パターンの人は自尊心が低く、もっというとウェルビーイング(幸福度)も低い傾向があることがわかりました。
つまり、自分のことを「価値がある」と思える“土台”のようなものがなければ、自分の強みに注目することは難しい、というわけですね。
研究の多くは「強み→自尊心」としていますが、「自尊心→強み」という逆の動きもまたあると言えるわけです。
※参考:高橋, 2020『特性的強み活用における「強みへの注目」過程に関する研究―新たなキャリアプログラムの開発に向けて』P44
https://amzn.asia/d/2XkWwfA
■「自尊心を高める」ための2つの方法
「強み」を活かすと、「自尊心」が高まる。
一方「自尊心」が低いと、「強み」は見えない。
いずれにせよ、「強み & 自尊心」の両面を高めることが、自分自身の幸福感の向上にも影響してくるようです。そう思った時に、「強み」を見つけて活かす土壌を耕すように、自尊心も意識して高められるとよさそうです。
▽▽▽
では、「自尊心を高める」にはどうすればよいのでしょうか?
これも様々な研究がされていますが、いくつかの方法を紹介しましょう。
メリーランド大学の研究者らによる「自尊心を高めるプログラム」の内容によると、自尊心を高めるには、大きく2つの方法があります。
1)自尊心を高めたければ「とにかく走れ」
1つ目は、「『睡眠・運動・栄養』を通じて自尊心を高める」方法です。
えっ、運動とか睡眠?と思われるかもしれませんが、ハーバード医科大学などの最新の研究では、これらの活動が脳の可塑性を高め(=変化すること)、結果として自尊心を高める要因になることが示されています。
実際、『自尊心を高めるワークブック』でも、最初の2週間は「事前準備」として、毎日の有酸素運動・睡眠・食事を整えることが提唱されています。私事ですが、元気がなくなったり、自分を責めがちなときにランニングをすると、その後に自尊心がグッと高まることを感じます。
逆に、睡眠が足りていないときや、栄養バランスが悪いときは、自分自身が大きく下がるような感覚があります。なので、ここは本当に実感としても強く感じるところです。
(個人的にも「落ち込んだら走る!」ですし、『筋トレが最強のソリューションである』(著:テストステロンさん)の言葉にも、100%賛同している派です)
2)成果なんてあげなくても、あなたには価値がある
そして2つ目の自尊心を高める方法が「自尊心のパラダイムを変えること」です。パラダイムとは「ものの見方」を意味しますが、たとえば、次のような「パラダイム(ものの見方)」を学び、行動してみることが、自尊心を違った角度からとらえさせてくれます。
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・人間の価値は、成果とは関係なく存在しているという哲学・科学的な根拠を学ぶ(Unconditional Worth:条件のない価値)
・セルフコンパッションを通じて、自分自身を愛することを知る(Unconditional Love:条件のない愛)
・許しや遊び心などを通して、自己肯定感を強化する(Growth Action)
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※参考:『自尊心を高めるワークブック』
「成果をあげている人が価値がある」わけではない。
それは、それは資本主義や会社組織という、ごく一部の価値観に基づいたものに過ぎません。今の時代や空間から一歩引いて考えることが、実は自尊心を高めるための、”回り道”になるのです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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【編集後記】
◯今月の健康&運動習慣:7月のランニング距離 65km
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