配信日時 2025/07/13 23:09

今週の一冊『発声と身体のレッスン 増補新版 ─ 魅力的な「こえ」と「からだ」を作るために』【カレッジサプリ】

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令和7年7月13日(第4157号)


今週の一冊『発声と身体のレッスン 増補新版 ─ 魅力的な「こえ」と「からだ」を作るために』


株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話  1903字/読了時間2分)

■こんにちは。紀藤です。

さて、毎週日曜日は最近読んだ本の中から1冊をご紹介する「今週の1冊」のコーナーです。

今週の1冊はこちらの本です。

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『発声と身体のレッスン 増補新版 ─ 魅力的な「こえ」と「からだ」を作るために』
鴻上 尚史 (著)
https://amzn.asia/d/dPzHCdM
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「人材開発・組織開発について、もっと演劇から学ぶことができる」。
https://www.nakahara-lab.net/blog/archive/6935
そんな話を先日、立教大学の中原先生から聞いたことから、この本を手にしてみました。

特に研修など多数の前で話をする人は、声や体というインターフェースを最大限に活用することが、その場づくりにおいても重要になってくることは想像に難くありません。

しかしながら、その「声」をコントロールするために、どれぐらい意識を払っているかというと、「なんとなく」で、特に格段の意識をすることもなく話している人が少なくないのではないでしょうか?

今回の書籍では、舞台演出家として長年指導してきた著者が、「声の技術」についてのポイントを具体的なトレーニングを含めて指導してくれる1冊です。即効性を感じられる非常に有益な内容でございました。

それでは、早速中身をみて参りましょう!




■本書の概要
舞台演出家として発声・身体訓練を長年指導してきた著者が、“誰でも今日からできる”基礎レッスンを体系化した一冊です。
本書では、滑舌・呼吸・共鳴など「こえ」の技術と、姿勢・脱力・重心移動など「からだ」の感覚づくりを丁寧に解説し、人前で話す全ての人が「伝わる声」と「魅せる身体」を獲得することを目指します。
増補新版では読者から寄せられた疑問に答えるQ&Aを巻末に追加し、より実践的な指南書へとアップデートされています。

■目次(抜粋)
本書では、冒頭にこえづくりの理論のような話に加え、「こえ」と「からだ」の具体的なレッスンが、イラストつきで詳しく述べられています。
(ここから)
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パート/主な小見出し

◯「こえ」のレッスン
「正しい発声」とは何か/発声に必要な5つの要素
声のベクトルをイメージする/活舌(アーティキレーション)
発音とアクセント/声を守る方法/声の5つの要素

◯「からだ」のレッスン
「正しい体」とは何か/外側への意識と内側へのリラックス
癖の矯正/体の教養とイメージ/ストレッチと骨盤底
“ほぐす”と“支える”

◯巻末 Q&A(増補)
読者の疑問に対する実践的アドバイス集
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(ここまで)

実践的な内容が多いので、
「声を出せる環境」でやりながら行うことがおすすめです。



■「魅力的なこえ」のためのキーワード
さて、本書で語られている具体的なポイントとは、どのようなことなのでしょうか? まず、大事なこととして、こんな定義がされていました。

正しい発声とは、「あなたの感情やイメージがちゃんと表現できる行為を手に入れること」である

正しい声とは、固定的でたった1つのものではない。
そして、「枯れなくて響いて通る声」と言う、狭い定義のものでもないと述べています。

そして、そんな「正しい声」を獲得し、自分自身の「声」の可能性を広げるために、「こえのレッスン」と「からだのレッスン」という大きな2つの具体的なトレーニング方法について書かれているのがメインになります。

その冒頭に、「発声に必要な5つの要素」が紹介されています。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
1,決して焦らないこと
2,首、肩、胸、膝などに余計な緊張が無いこと
3,お腹を支えていること
4,声が前に出ていること
5,声のベクトルをイメージすること
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その他にも、以下のようなポイントが書かれていました。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・身体づくりは「脱力」と「支持」の両立である
 骨盤底を含むインナーマッスルで支えつつ、表層筋を緩めることで響きを最大化せよ。

・日常日本語の“音”を疑うべし
 日本語・英語の発音比較を手がかりに、母音の開き方と舌の位置を再学習せよ。

・継続こそ上達の鍵である
 1日5分でも「発声→身体→テキスト読み」の順で習慣化する仕組みを勧める。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



■まとめと感想
妻と共に「あー、えー、いー」と笑いながらやってみましたが、実際にこのテキスト通りにやってみて、鼻を響かせるとか、頭を響かせるとか、顔の前面を響かせるとか、そんなやり方をしていくと、確かに声帯という箇所の振動を、体という機械で振動させて増幅させていく、その感覚が感じられたりしました。

また、「声のベクトルを意識する」という感覚を持つこと、あるいは「声が前に出ている」というイメージを持つだけで、グッと相手に声が届きやすくなるとも思いました。

(賑やかな居酒屋などで声を相手に届けながらしゃべるにも、結構有効そうだなと思ったりもしました)

非常に実用的かつ面白い1冊であり、また即効性を感じられる良い内容だと思った次第です。
ぜひ人前で話す機会がある、あらゆる人に手に取っていただきたいと思った一冊でした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!


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 【編集後記】
◯今月の健康&運動習慣:7月のランニング距離 65km

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