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令和7年7月11日(第4155号)
何もない人に「何もない」と突きつける残酷さよ
株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話 2413字/読了時間3分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日は京都へ出張でした。
そのタイミングに合わせて、前から行こうと思っていた
大阪万博へ訪れてみました。
かなりの来場者数でしたが、
いくつかのパビリオンにも入ることができて
よい時間を過ごすことができました。
またこのお話は改めて。
*
さて、本日のお話です。
本日も「強み」について、お話をしてみたいと思います。それでは、どうぞ。
■捨てられたお詫び状
人は、うまくいかないとき、誰からも認めてもらえていないと感じたとき、つらくなるものです。
私ごとですが、25歳のとき、求人広告の営業をしていました。
当日は頑張っていたものの、営業の数字もなかなか上がらず、ミスばかりでした。
自業自得であるものの、計画性のない仕事の仕方のせいで、社内調整もうまくいかず、求人原稿の制作担当からも「ちゃんとしてくれよ…」とよく叱られていました。
▽▽▽
ある日、あるネットショッピングの会社の、大型受注をいただくことができました。しかし、これまた私の言葉不足により求人原稿の制作担当から上がってきた原稿は、社長意向をまったく組めていない内容のものでした。
しかし、締切前日。数字を落とすわけにもいかず、かといって、その内容を制作さんに突き返すこともできませんでした。
出来上がった原稿を、社内調整ができなかった言い訳を隠すように、無理に押し通そうと、クライアントの社長の話を被せるように「こっちのほうが読者には刺さると思います!」と話している最中、社長が激昂しました。「黙れ!全部なしだ!」。
そして、案件自体が立ち消えになりました。
結局、社内調整ができなかったことの言い訳のような姿勢が見え隠れしていたのかもしれない。自分を振り返り反省しました。
後日、社長にお詫びのためオフィスにいきました。自分の態度がよくなかっただろう、と反省しました。
社長は不在でした。従業員の方に渡しておいていただけますか、と伝え、オフィスを後にしました。その後、電話をかけると社長が出ました。
「お前みたいな、仕事ができないやつは、何やっても成功しない。手紙も読んでない。そのまま捨てたよ」
そのまま、ガチャッと電話が切られました。
少し前まで、笑顔でやり取りをしていた社長の豹変ぶりに、ショックを覚えました。同時に、言い放たれたその言葉が、ナイフのように突き刺さりました。
■何もない人が「何もない」と突きつけられるのは、実につらい
数字も上がっていない。ミスも多い。
社内調整も下手で、知識も経験もない。
「何もないこと」を自分が一番よく知っている。
言葉が、脳裏に反芻します。
「お前みたいな、仕事のできないやつは、何やっても成功しない」
その中で、「お前には何もない」と改めて突きつけられること。
自業自得であり、もっともな言葉かもしれなくても、その尖った言葉は、体内に滲むような鋭くて鈍い痛みがありました。
そうしたつらさを感じている時に、すがるように見つけたものが、当時、たまたま本で見つけた『さあ、才能に目覚めよう』という本でした。
そこには『ストレングス・ファインダー』という強み診断のIDがあり、30分くらいでテストを受けると、その結果の紙には、こんな言葉が書かれていました。
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「もし・・・だったら、どんなに素晴らしいだろうなぁ」と、あなたは水平線の向こうを目を細めてみつめることを愛するタイプの人です。未来はあなたを魅了します。まるで壁に投影された映像のように、あなたには未来に待ち受けているかもしれないものが細かいところまでみえます。(中略)
あなたは、未来に何ができるかというビジョンがみえ、それを心に抱き続ける夢想家です。現在があまりにも失望感をもたらし、周囲の人々があまりにも現実的であることがわかった時、あなたは未来のビジョンをたちまち目の前に呼び起こします。それがあなたにエネルギーを与えてくれます(中略)。
あなたが未来のビジョンを目に浮かぶように話すのを、人々はいつでも期待しています。彼らは自分たちの視野を広げ、精神を高揚させることができる絵を求めています。あなたは彼らのためにその絵を描くことができます。練習しましょう。言葉を慎重に選びましょう。できる限りその絵をいきいきと描きましょう。人々はあなたが運んでくる希望に飛びつきたくなるでしょう。
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クリフトン・ストレングス「未来志向」の結果より引用
鼓舞するように綴られた文章が、自分を支えてくれる気がしました。たとえ自動で出力されているテキストだったとしても、「自分にはこういう強みがあるんだ」と力づけてくれた気がしました。
何もない自分に、何かあるかもと思わせてくれるもの。
それが私にとっての、「強み」の始まりでした。
■「何もない」と感じる人ほど「強み」が役に立つ
2010年のLinelyらの1万5000人以上を対象とした「強みの研究」であることがわかりました。それは「強みの認識は、年齢と正の相関がある」ということでした。平たくいえば、「年齢が高いほど、自分の強みを答えられる人が多い」ということです。そして強みを答えられるほど、自尊心や自己効力感も高い傾向があります。
逆に言えば、年齢が若い人ほど「強みが見えない」ともいえます。
上記の話は、若かりし頃の私の話ですが、同じよう自分自身が「何もない」と感じることで、自信を持てずにいる過去の自分のような人は他にもいると感じます。そして、そうした人にとって、実は救いになるのは
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「あなたには◯◯という強みがある」
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という力強い激励の言葉なのかもしれません。
■まとめ
自分が何かを身につけるには「経験の蓄積」が必要です。
経験を蓄積することで、知識もスキルもストックされていきます。
しかし経験には機会が必要で、機会を得るには、時に時間が必要です。
私みたいなヘボ社員でも、時間が味方してくれることで、よい上司との出会いや、様々な経験の訪れで、自信を積み重ねることができるでしょうが、時は一瞬で蓄積はされません。
そうした「何もない」と感じる人に、ささやかでもよいので励ますギフトがあるとするならば、「あなたには、◯◯という強みがある」という言葉なのかもしれない、そんなことも思う次第です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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【編集後記】
◯今月の健康&運動習慣:7月のランニング距離 40km
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