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皆さまの1日を5%元気にするビジネス系メルマガ『カレッジサプリ』
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令和7年7月10日(第4154号)
「ストレング・ハピネスの旅」に出る
株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話 2513字/読了時間3分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日は、コーチ仲間が役員をされている会社の
経営メンバーの皆さまへのリーダーシップのワークショップでした。
パッション溢れている魅力的な皆さまで、
大いに刺激をいただいた次第です。
またその後は、クライアントの方との懇親会などでした。
*
さて、本日のお話です。
本日も「強み」について、お話をしてみたいと思います。
それでは、早速どうぞ!
■「特別支援学級の先生」の話にハッとする
2年前、「強みの勉強会」に参加しました。
有名な強み診断のVIAを勉強するという会です。
その勉強会では、同じグループになった人と自己紹介をしました。「なぜこの勉強会に参加をしたのか?」、それぞれが語り合う時間がありました。
その時のことが、とても印象に残っています。
参加者の一人、特別支援学級の先生が、こう言いました。
ーーーーーーーーーーーーーー
「私が参加した理由は、発達障害の子どもたちをもっと認められるようにしたいからです。
私は特別支援学級の教員をしています。
発達の遅れがある子は、他の子ができなかったりすることも、多いです。
特にお母さんは、色々と大変なことが多く、どうしても『できないこと』に目が向いてしまいます。
その中で、”強み”というのを勉強したら、もっとその子達の良さを認められるのじゃないかと思いました」
ーーーーーーーーーーーーーー
そのとき,私はハッとさせられた気がしました。
国語や算数はできないかもしれないけど、すごく素敵な笑顔で笑ってくれる、とっても優しい、一つのことに没頭できる、そんなところこそ「強み」ではないか。
そして、そうした強みを共通言語として、認め合えたら、もっともっと温かい関係ができるのではないか。そんなことを思いました。
■強みは「誰かに勝つためのもの」ではない
一般的に「強み」というと、「他者に比べて優れたもの」と思いがちです。
「強い」の反対は「弱い」。そもそも言葉自体が、物事の程度を相対的に問う概念です。そこに比較が入ってしまうのは宿命ともいえます。
しかし、比較の世界にはきりがありません。どこまでいっても、自分のことをネガティブに捉えようとしたら「強みなんてない」となります。
今いる環境では「強み」になっていても、こと外の世界に出たら、「強みではなくなる」ことはザラです。
市場価値なんていうこともありますが「習熟したスキル」や「経験」など、ある程度測定できる観点においては、やはりこうした強みはシビアに評価されるのも現実です。
しかし、ポジティブ心理学における「強み」は、そうした比較の世界と、別の切り口を与えてくれます。
「性格の強み(Character Strengths)」。
それは、
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1)パフォーマンスにつながる
2)自分らしい
3)活力が湧く
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
として、誰にでもあるとします。
それは「勝ち負け」や「比較」とは、違った軸で考えられています。
■「強み」は幼児期から存在している
2006年のミシガン大学の研究で、680名の幼児(3~9歳)の母親に、「子どもに関する様子」を記述させました。
その結果、子どもたちの中に『希望』『熱意』『愛情』といった強みが存在しており、それが「幸福度」にも関連していることが述べられました。
強みを「他者と比べて優れたスキル」ではなく、「自分らしく自然と発揮している思考・感情・行動のパターン」とすると、その定義が広がります。
そう捉えると、強みはもっと身近に、あらゆる人のためのものになるのかもしれません。
■「強み」はウェルビーイングを高める武器
最近は、ウェルビーイング(持続的な幸福)という言葉が語られています。
山口周さんの書籍『人生の経営戦略』でも、人生のゴールはお金を儲けることでも、有名になることでもなく、「人生のゴールは幸せになることである」と述べられていますが、そのことを面と向かって否定する人は、あまりいないのではないかと思います。
「幸せ」というと青臭いかもしれませんが、誰もが、よりよい人生、色々あるけれど、それでも総じて良かったと思える人生を求めているはず。
▽▽▽
強みの文献によると、強み診断の学派によっても、様々な定義があります。よって共通の見解はありません。
2020年のケベック大学、エラスムス大学らの研究から、強みの定義をまとめると
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
<強みの定義の共通点>
1,パフォーマンスに繋がる
2,本物である(自分らしい)
3,活力が湧く
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
というのが強みのおおよその特徴であるようです。
ここでも「パフォーマンスが他者と比べて優れている」という概念は触れられてはいません。
そして、強みの科学として、一番研究がされているポジティブ心理学における強み(VIA)でも、その一番の成果変数は「主観的幸福度」とされています。
ウェルビーイングと厳密には違う定義としても、近しい概念として捉えることも可能なものです。
■まとめ
強みを他者と比べた優れたものではなく、自分らしく育てていくものと考える。
そうしてみると、そんな気持ちで「強みを見つけ、活用し、幸福度を高める旅」(=ストレングス・ハピネスの旅)と見てみると、もっと自分らしく、ワクワクしながら、強みと向き合えるのではないか、そんなことを思った次第です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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https://note.com/courage_sapuri/n/n4f2589527ba0
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【編集後記】
◯強み文献おかわり100本ノック:91本目
◯今月の健康&運動習慣:7月のランニング距離 40km
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