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令和7年6月23日(第4137号)
南山大学で「人間関係のグループ講座」に参加をして思ったこと
株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話 2374字/読了時間3分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日は名古屋にて、7kmのランニング。
さて、この週末、土日は南山大学人間関係研究センターの「ラボラトリー型の体験学習_人間関係講座(グループ)」なるものに参加してきました。
参加者は36名。平均年齢は40代位が多い印象でした。それぞれいろんな会社から来ていたり、あるいは個人として学びを深めたいということで来ていたり、多様な方々と出会える、興味深い時間でございました。
今日はその体験について、ネタバレにならない程度に、少しだけ書いてみたいと思います。
それではどうぞ!
■南山大学の人間関係研究センターについて
このセンターは設立から25年を迎えており、その理念は以下のように表現されています。
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南山大学人間関係研究センターは一人ひとりの存在を大切にし、誰もが自分らしく生きられる人間性豊かな社会の実現を目指して、現代社会にとって大きなテーマである「人間関係」に焦点を当てた研究と、その成果を広く社会へ還元するための取り組みを行っています。
――――
また、同センターの公開講座では、誰もが「人間関係」を実践的に学ぶことができる場を提供しているとのこと。民間の講座と比べても価格が非常に抑えられており、参加しやすい点も魅力です。
余談ですが、私も大学時代に「文学部人間関係学科」という、ちょっと不思議な名前の学科に所属しておりました。ふと思えば、学生の頃からずっと「人の心」に強く惹かれていたのだなぁ、と講座中に感じる瞬間が何度もありました。ある意味で、こうした学びは自分のライフテーマの一つなのかもしれません。
■二日間の講座で行われたこと
この実践型の講座では、36名の参加者が5人程度の小グループを組み、さまざまなワークに取り組んでいきます。
たとえば、
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・制限時間内にミッションをクリアする
・ひとつの合意(コンセンサス)に至るプロセスを体験する
――――
…などなどです。(詳しくはネタバレになるので控えさせていただきます)
これらのワークには、時間的な制限や問いの自由度が設けられており、自然とグループ内でさまざまな「プロセス」が立ち上がってきます。
――――
・誰が最初に話し始めるか
・計画や準備がどう進められるか
・意思決定の仕方は?
・暗黙の規範が生まれていないか?
・雰囲気や言葉の選び方はどうか?
――――
こうした要素は、ワークの最中には見えづらいこともありますが、あとから振り返ることで、自分の行動がどのように影響を与え、あるいは受けたのかが見えてきます。
参加者はワークシートを通じて、次のような観点をふりかえります。
――――
・自分はどれだけ参加していたか?
・他者の発言にどんな影響を受けたか?
・自分の言動が周囲にどう影響したか?
――――
その後は、ジョハリの窓の「自己開示」として、グループ内で共有し合います。こうした「わかちあい」によって、フィードバックが生まれ、お互いの気づきが深まっていく構造です。
また、ワークの合間には、「小講義」として以下のようなテーマも挟まれていました。
――――
・「コンテントとプロセスとは?」
・「プロセスの分類」
・「リーダーシップとは?」
――――
理論と実践の往還によって、学びが立体的に深まるよう設計されていたのも印象的でした。
■個人的に感じたこと・学びになったこと
理論的な内容そのものは、大学院でも学んでいたものであり、私にとっては「新しい発見」というよりは、既知のものを再確認するような感覚でした。
しかしながら、“参加者”としてその場に身を置いたことで、普段ファシリテーター側としては気づけなかった視点に出会うことができました。
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・「個人ワークって、思った以上に時間がかかるな」
・「グループで振り返るだけで、あっという間に40分過ぎている」
・「この順番で話をされると、とても理解しやすいな」
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こうした気づきは、今後の自分のファシリテーションの見直しにもつながる発見でした。
また、「意見の違いをどう扱うか」「正解のない問いにどう向き合うか」といった人間関係の本質にも触れられたように思います。
■一番印象に残った言葉
ワークの振り返り時、ある参加者が「自分のモヤモヤをすっきりさせることを優先すべきか、それとも場の空気を壊さないことを優先すべきか迷っています」と発言されました。
その問いに対して、講師の先生がこう答えられました。
――――
「人間関係というのは、完全に“すっきり”しないのが特徴なんじゃないかと思うんです。その揺れ動くなかで、“それでもどう動くか”を自分で決めていくこと。それこそが大切なのではないでしょうか。」
「ここは“ラボラトリー=実験室”ですから、人間関係の中でいろいろ実験してみてもいいと思います。ただし、“人の尊厳を傷つけない範囲で”というのが前提ですが。」
――――
この「人の尊厳を傷つけない範囲で、実験してみる」という言葉が、私の中で深く残りました。
■自分のパターンを“実験”してみる
私たちは普段、「いつもの対応」「いつもの言葉遣い」「いつもの関わり方」に無意識に縛られてしまうものです。
けれど、それらはあくまで「自分の前提」でしかありません。
講座中に「少しわがままを言ってみる」「反論してみる」「お願いを断ってみる」といった“小さな実験”をしてみたとき、案外まわりはネガティブに受け止めない、ということを実感しました。
――――
人生も人間関係も、1つの実験室である。
――――
そんなふうに捉えることで、自分自身の可能性も、もっと広がっていくのかもしれません。
■まとめと感想
今回の体験を通じて、「人間関係を学ぶ」とは、“すっきり答えの出ない関係性”の中に身を置きながら、そこに向き合い続けることだと感じました。
そして、自分の「いつものパターン」に気づき、それを“実験”する機会を得たことで、日常に戻ったときの自分のあり方にも、きっと影響があるだろうと思います。
「ラボラトリー型体験学習」の奥深さを再確認するとともに、あらためて人間関係を学び続けることの大切さを感じた週末でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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【編集後記】
◯強み文献おかわり100本ノック:90本目
◯今月の健康&運動習慣:6月のランニング距離75km
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