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令和7年5月21日(第4103号)
「強みの360°フィードバック」を家族と友人にお願いして気が付いたこと
株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話 2756字/読了時間3分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日は1件のアポイント。
また午後からは、立教大学のリーダーシップの授業でした。
その他、研修プログラムの作成や企画の作成など。
*
さて、本日のお話です。
本日は「強み」についてお話です。
テーマは「強みの360°フィードバック」。つまり、「自分の強みを、家族や友人からフィードバックをもらってみる」というお話です。
密かに有名な方法なのですが、実は私自身がやったことがありませんでした(汗)「自分の強みは何ですか?」と聞いて回るのは、なんだか就活生みたいで、やや気恥ずかしい感じもしましたが、実際に聞いてみると、色々な発見があり、興味深い結果となりました。
…ということで、本日はその体験からの気づきを、皆さまに共有させていただければと思います。
それでは、どうぞ!
■自分が思っている「強み」と、周りから見た強みは違う
ストレングス・ファインダーなどの強みのワークショップをしていると、よくある質問の1つに、こんなものがあります。
――――
「自分で思っている”強み”と、周りから見た”強み”って違いますよね?」
――――
なるほど、確かにその通り。
本人が、「自分は『判断力』がある」と思っていても、周りから見ると、「いや、別に『判断力』があるとは見えないけど」ということも、大いにあります。
逆もまた然りで、意識をしていないけれど、発揮している強みもありえます。本人は『熱意』があるとは思っていないけど、周りから見ると『熱意』が溢れている、みたいな状態です。
■「強みの360°フィードバック」のやり方
さて、ではこのズレを解消するために重要なのが「フィードバック」です。
360°フィードバックは、リーダーシップ開発など、様々な分野で使われています。
これは「強み」にも同じことが言えて、”自分から見た強み”と”周りから見た強み”をすり合わせることで、より「強みの認識を正確にすること」が可能になるとのこと。
性格の強みの第一人者であるNiemic(2017)の著書で、「強みの360°フィードバックのやり方」が書かれています。ざっくり言えば、こんな感じです。
――――――――――――――――
<強みの360°フィードバックの方法>
(STEP1)周りの人(できれば10人以上)にVIAの性格の強みで、自分に当てはまると思うものを5~7つくらい教えてもらう
(STEP2)「なぜそれを選んだのか?」という具体例を聞く
(STEP3)回収した結果を分析する。(1:自分と他者どちらも高い強み(特徴的な強み)、2:他者は高いが自分は低いと感じる強み(盲点)、3:自分は高いと思うが他者はそう思っていない強み(潜在的な機会))
――――――――――――――――
■家族と友人に「キトウの強み」を聞いてみた
そして、実際にやってみないとわからないよね!ということで、私自身、やってみることにしました。
◎本人の回答結果
ちなみに、私が思う自分のTOP5の性格の強み(VIA)は、以下の通りです。
――――――――――――――――
<「キトウの強み」> ー本人の回答ー
本人: 向学心、社会的知能、スピリチュアリティ、感謝、好奇心
――――――――――――――――
◎家族と友人の回答結果
一方、家族(父・母・妻・姉)に聞いてみたところ、以下のような結果となりました。
――――――――――――――――
<「キトウの強み」> ー家族の回答ー
妻: 好奇心、向学心、勇気、リーダーシップ、寛容性
姉: 向学心、好奇心、親密性、寛容性、感謝
父: 好奇心、向学心、忍耐力、熱意、公平性
母: 好奇心、向学心、親密性、ユーモア、感謝
――――――――――――――――
最後に、大学の先輩や、古くからの友人にも聞いてみました。
――――――――――――――――
<「キトウの強み」> ー友人の回答ー
大学の先輩: 好奇心、向学心、熱意、感謝、謙虚
古くからの友人: 向学心、忍耐力、正直、寛容性、希望
――――――――――――――――
なるほど。周りから評価が高いものは、向学心&好奇心は比較的高い評価をされているようですね。
■強みの分析結果
次に、上記の結果を、「強い特徴的な強み」「潜在的な盲点」「潜在的な機会」の3つの観点から、生成AI(ChatGPT)に分析してもらいました。
――――――――――――――――
【強い特徴的な強み】――自分と他者の双方で評価が高い――
・向学心:学び続ける姿勢が家族・友人の全員から認められており、知的探求が行動の核になっている。
・好奇心:新しいテーマに飛び込む積極性が広く共有され、周囲を巻き込む推進力となっている。
・感謝:感謝を示す行動が複数の協力者に認知され、信頼関係づくりに寄与している。
【潜在的な盲点】――他者は高く評価するが自分は認識していない――
・寛容性:異なる意見やミスを許容する姿勢が 4 名から挙がるが、自覚は薄い。
・忍耐力:長期的な努力や粘り強さを父と20 代友人が指摘している。
・熱意:積極的に取り組むエネルギーを父と大学友人が評価している。
・愛情:家族との深い関係構築を妻と母が実感している
【潜在的な機会】――自分は強みと感じるが他者はあまり言及しない――
・社会的知能:対人理解や場の空気を読む力を自負しているが、周囲に可視化されにくい。
・スピリチュアリティ:価値観や目的意識を深める力が自身のモチベーション源だが、共有の場面が少ない。
――――――――――――――――
とのことでした。
周りから見えやすい強みはやはり行動として現れているものです。(たとえば継続発信(メルマガ・note)を行っていたり、マラソンをやることは「忍耐力」のある人と映るなど)
一方、内面にあるもの(スピリチュアリティや社会的知能など)は、言動にはあまり現れないので、他者の目には映らないということもありそうです。
■感想:やってみて気づいたこと
ということで、「強みの360°フィードバックをやってみた」ことで、気づいたこと・思ったことについてまとめてみたいと思います。
1つ目が、「自分らしい”特徴的な強み”の認識が深まった」ことです。
今回で言えば、「好奇心」と「向学心」です。幼少期や学生時代を含めて、それらは私のベースにある強みなのでしょう。であれば、それはより自覚しながら、ぐいぐい回していけたらいいな、と改めて感じたのでした。
2つ目が、「強みとは社会的に構成されるものである」ということ。
たとえば、大学時代に「分析力」が強みだと言っていた人も、コンサル集団に飛び込んだらその「分析力」は、強みとは呼べなくなるかもしれません。
また、人から見た「強み」は、見る人のバイアスもあるものです。
「自分は”忍耐力”がないんだよな」と思っていると、「”忍耐力”を発揮している他者の姿」がより大きく見えることもあるでしょう。
今回は、答えていただいた他者(家族や友人)から、その人の持っているメガネ(バイアス)を薄っすらと感じるものでもありました。
「自分像」というのも、他者から構成されるものですが、そんなことも含めて、自己を理解する面白い体験でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
◎おまけ(「強みの360°フィードバックのやり方」のWebページ)
詳しい「強みの360°フィードバック」のやり方を、Niemic氏の著書を参考に、ウェブページとして作成しました。ご興味がある方はご覧くださいませ!(↓)
https://360feedback-kyoumi-v653pkg.gamma.site/
※本日のメルマガは「note」にも、図表付きでより詳しく掲載しています。よろしければぜひご覧ください。
https://note.com/courage_sapuri/n/n871c2ed413ed
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【編集後記】
◯強み文献おかわり100本ノック:90本目
◯今月の健康&運動習慣:5月のランニング距離215km
【メルマガのご感想について】
メルマガのご感想は、このメールに直接ご返信いただければ紀藤にのみ届きます。
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