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令和7年5月16日(第4098号)
「知るほどに、喋りたくなる症候群」に気をつけようと思った日
株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話 2915字/読了時間4分)
■こんにちは。紀藤です。
先日はストレングス・ファインダーの研修でした。
またその後10kmのランニング。
野辺山ウルトラマラソンまで、あと2日です。
体重も61kg代まで落とせたので、最終調整をして臨みたいと思います。
*
さて、本日のお話です。
先日より「強みを活かす研修(ストレングス・ファインダー研修)」の実施が続いております。
こうした機会をいただけるのは、実にありがたい限り。クライアントの皆様に感謝しかありません。
…とはいえ、私がイベント的に「強みの研修」をやったのみだと、どうしても持続性がありません。なので、できれば内製化していけるのが望ましいのです。
そんな流れもあり、最近では「米Gallup社認定ストレングスコーチ」の資格を、社内の人材開発担当者の方が取得され、タイアップ(プログラムの共同開発やファシリテーション)をすることも増えてまいりました。
▽▽▽
そして、先日、弊社で主に作成したプログラムを、お世話になっている人材開発担当者の方にファシリテートいただいたのですが、その様子をみて、「愛に溢れており、わかりやすく、なんと素晴らしいのだろう…!」と、たいへん感銘を受けたのでした。
同時に、最近の自らのファシリテーションを振り返り、反省もしました。
ということで、今日はそんな研修の振り返りからの気づきをゆるりと書いてみたいと思います。
それでは、どうぞ!
■「研修の成果」とはなにか
さて、少し遠回りのようですが、そもそも「研修の成果とは?」について話をしてみたいと思います。一般的に、組織のおける研修の成果は「行動変容」です。
例えば、「自分や他者の強みを知り、活用することを目的とした強みの研修」を会社で行うとします。すると、以下の3つの項目の評価が高ければ「研修転移が高まる(=職場で実践される確率が高まる)」ことになります。
―――――――
<研修転移を高める3要素>
1,(研修内容が)仕事に関連している(関連度)
2,(研修内容が)仕事の役に立つ(有用度)
3,(研修内容で)学んだことをできそうだ(自己効力感)
―――――――
ちなみに、「研修満足度評価」はハッピーサーベイ等と揶揄されることもあります。ただ、実際に慣行として取得することも少なくありません。
(「人事にとって、従業員は社内のクライアントでもある」という観点からも、このあたりを測っておきたいという背景もあると考えています。なので、私は必要に応じて取得すればよいと思っている人です)
いずれにせよ研修評価のポイントは、「関連度」「有用度」「自己効力感」を測定し、そのスコアを上げることが一つの判断基準となります。
▽▽▽
そして、それらを高めるための様々な工夫をするわけです。
まず、大事なのが「研修プログラム開発(インストラクショナル・デザイン)」。事前事後課題、当日のワークを考え、効果的な構成にする。
そして、それらをより適切に考えるための「研修の実施(ファシリテーション)」も大事です。
研修の結果は、これらの「研修プログラム・事前の案内・講師・参加者・当日の雰囲気・対面orオンラインetc…」様々な要因で、変化していきます。
■「研修ファシリテーション」で大切なこと
さて、ここから、今日の本題の「研修のファシリテーションからの学び」の話なのですが、大切なポイントがいくつもあると言われています。
一部ですが、たとえば、「参加者との関係づくり」や「講義とワークのバランス」などがあります。
(1)参加者との関係づくり
研修講師に親しみを感じると、「自己効力感(やればできそう)」が高まることがわかっています。そのため、対面の研修では、「研修開始前15分、休憩の半分、お昼休みなどに、参加者とコミュニケーションをすることがよい」という専門家もいます。
(2)講義とワークのバランス
くわえて、講義とワークのバランスも重要です。
人は飽きる生き物です。なので、講義、個人ワーク、ペアワーク、グループワークなどを、いくつかかけ合わせながら進めていくことで、脳に刺激を与えつつ、短時間で参加者の学びを深める工夫も大事です。
(3)研修は「ライブ」である
ちなみに、最後がこちらです。これだけエモい表現ですが「研修はライブのようなもの」と師匠が語っていましたが、まさにそう思います。
新卒なのか、中堅社員なのか、管理職なのか、役員なのか…、あるいは利害がある職場内での実施なのか、利害のない手挙げ研修なのかによっても、空気感が変わります。
そこに併せて、講義に強弱を付けたり、ルールを設けたり・緩めたりをしながら進めていくことになります。このあたりのさじ加減がとても大事で、同じ研修なのに、差が出たりするのものがなんとも不思議です。
■「他者のファシリテーション」から学ぶこと
そして、先日ご一緒させていただいた、人材開発の方は、この「ライブ感」がとても上手で、真似したいなと思わされるものがたくさんありました。
まず、「参加者への姿勢」。
ご自身が関わってきた若手社員にも、最大限の配慮と感謝で接する姿勢。
それが信頼感を形作っていたようにも見えました。
そして、「ワークへの細かい配慮」。
グループファシリテーターを設定する、混乱する部分は実際にデモをやる、など参加者が混乱しないような工夫を設けていました。こうしたことを割愛せずに丁寧にやること、改めて、めちゃくちゃ大事だよな…と振り返り思うのでした。
加えて、「講義とワークのバランス」。
講義では話しすぎない。そしてワークの時間をふんだんに設けることで、自分で考えてもらう。対話をしてもらうこと。「参加者は、研修で聞いたことは覚えていないが、話したことは覚えているもの」なんて言われますが、まさにそう。
講義はあくまでもスパイスくらいで、「体験する」ことに重きを置くことが重要である、と改めて思わされたのでした。
■「自分のファシリテーション」を振り返る
そして、これらのことを総合して、自分のファシリテーションを振り返ったときに、色々反省をするのでした。
一番は、「知るほどに、喋りたくなる症候群」です。
最近、マニアックに強み論文などを読み進めると、こんな話も伝えたい、あんな話も伝えたい!と「喋りたくなる圧力」が自らのうちに溜まっていきます。かつ、自分の思う「役に立つのでは」という感覚も、またマニアックなものになっている。
実際に、「強みの使いすぎ」の例としてこう表現されることがあります。
「向学心」の強みは、使いすぎると「知ったかぶり」になる
「コミュニケーション」の強みは、使いすぎると「しゃべりすぎ」になる。
耳が痛いです…(汗)。
そういえば、最近、グループワークの時間より、講義の時間が長くなっている…、これはまさにその証拠なのではないか。
そんなことを振り返り、強く反省をしたのでした。
■まとめ:他流試合が大事
改めて思ったのが、「他流試合が大事(他者を真似する)」ということ。
自分の姿は、自分で見えなくなっていきます。そうすると、気づかないうちに「イケてない」ことになる可能性も高いです(ギクリ)。
今回の機会では、私自身「しゃべりすぎ」だったことに明確に気づきました。きっと「しゃべり7割に落とす」くらいでちょうどよいのだろうな、と改めて思った次第。実際にそうしてみることで、受講者の反応がどう変わるかも検証していきたいと思いました。
日々、学びでございますね。とてもよい学びの機会となっております。
(Yさん、ありがとうございます…!)
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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【編集後記】
◎「野辺山ウルトラマラソン100km」まで・・・あと2日
◯強み文献おかわり100本ノック:89本目
◯今月の健康&運動習慣:5月のランニング距離112km
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