---------------------------------------------------------------------------
皆さまの1日を5%元気にするビジネス系メルマガ『カレッジサプリ』
---------------------------------------------------------------------------
令和7年5月13日(第4095号)
いとこが院長の「産婦人科クリニック」を見学して、組織の原理原則を感じた話
株式会社カレッジ 紀藤康行
---------------------------------------------------------------------------■
このメールは、メールマガジンにご登録頂いた方、名刺交換をさせていただいた方、
研修にご参加頂いた方に配信をしております。
ご不要の場合は大変お手数ですが、メール下部の「配信停止はこちら」より解除くださいますようお願い申し上げます。
(本日のお話 2658字/読了時間4分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日は、福岡にてリモートワーク。
夕方東京に帰ってまいりました。
5月の大型連休を使って、福岡に行っておりましたが
その旅の目的の一つが、いとこが院長をしている福岡の産婦人科クリニックに訪れることでした。
姉が出産のタイミングで、せっかくなら安心できる親戚のもとで産みたい、とのことでやや強引に移動したそう。
そして、GWに、父・母・姉・私(妻&子)で、産婦人科の一室に居座り(?)、ゆっくりする時間を過ごしていたのでした。
▽▽▽
ちなみに、その産婦人科クリニックは、実はかなりすごいのです。
というのも、福岡において、No.1の年間分娩数を誇ります。
通常は年間100名ほどの分娩数だそうですが、当クリニックは1500名(通常の15倍)だそう。しかも、従兄弟がすべて関わっています。
また、従業員の皆さんのホスピタリティも素晴らしい。
一流ホテルのようなサービスで、患者さんからの評価も極めて高い。
Googleの口コミも、絶賛の声が並びます。
▽▽▽
大学院でも「医療機関の組織課題」というのは、よく見かけるテーマの中、この素晴らしい流れは一体どこから生まれてきているのだろうか…?
そんなことを、研究チックな観点でもとても気になっていたのでした。
今日は、そのクリニックの訪問から、感じたこと、学んだことを皆さまに共有させていただければと思います。
それでは、どうぞ!
■産婦人科を取り巻くお話
私自身、正直「出産する」ということの重たさは、計り知れません。
子どもが生まれたときには、コロナ禍で「オンライン出産立会い」だったのでしたが、その迫力は画面を通じて伝わってきた記憶があります。
ちなみに、経営に携わる従姉妹から聞いた話によると、
福岡の産婦人科に関連する状況では、いくつか特徴的なことがあるそうです。
1つ目が、産婦人科医の高齢化。
70歳になるような人も多く、次の世代に継承するタイミングになっているそうです。しかし、医療の担い手が不足しているという課題があります。
2つ目が、難産が増えていること。
近年は、骨盤の小さな方が増えているそうで、そうした理由により、難産が増えているそうです。となると、医療設備が整っているところでないと、出産のサポートが難しくなります。そのため大型の医療機関が必要になります。
3つ目が、医療費の財源が不足していること。
上記の2つの要因から、ハード面が整っているところに医療リソースを集約し、経営を効率化が求められるようになります。しかし、国は医療費の財源確保が難しいため、「クリニック」から「病院」にするハードルをものすごく上げているそうです。(クリニックと病院の数は病床数で決まる)
実質、どう見ても「病院にすべき」規模であっても、病院になるための申請がおりない、ということもあるそうです。
産婦人科の現状から、社会の縮図が見えるようです。
しかし、新しい命に投資をしない国の未来はどうなるのか…。
正直、なんともいえない不安と心苦しさを感じるのでした。
■家族ぐるみのクリニック経営
さて、従兄弟が院長をする産婦人科クリニックの話に戻します。
ちなみに、従兄弟が院長をしているクリニックはご家族で経営されています。
従兄弟が院長、奥様が副院長。
そして、従兄弟の双子の従姉妹が税理士として経営に関わり、
その妹さんも事務周りの様々な仕事を行っています。
さらに、従兄弟のご両親は、料理や仕入れを担当しています。
元々中華料理店を経営していた従兄弟のご両親。現在は、入院されている方の中華料理はお父さんが担当されているとのこと。
まさに、家族ぐるみの経営。
その全員の力を集結させて、どんどん大きくなっていく様子は、
圧巻の一言です。
■リーダー(院長)は文化をつくる
とはいえ、現在は、看護師、医師を含め、約100名の従業員です。
その中で、会う方会う方、皆いい人ばかり。
いい人というのは、笑顔やホスピタリティ、細やかな気配りや声掛けなどが、物腰が柔らかく、丁寧な人が多いということ。
どんなお店でも病院でも、なんとなく、入ってしばらくすれば、
その雰囲気は感じ取れるものですが、お世辞ではなく、素晴らしい。
車から荷物を取り出すときに、「何かお持ちしましょうか?」と声をかけてくれる。まるでホテルのコンシェルジュのようです。
▽▽▽
「この高いホスピタリティ文化の理由はなんなのか?」と考えたときに、同じく経営に関わる従姉妹とのお話で「やっぱりリーダー(院長)の姿だよね」という話になりました。
というのも、従兄弟(院長)は、とにかく謙虚。
医師であり、院長という、非常にパワーを持ちやすい立場にありながら、
圧倒的に謙虚です。
「自分は男性だから、出産する女性の大変さはわからないし、すごいと思う」と語り、妊婦さんや患者さんと話をするときも、相手と目線を合わせるために、膝をついて話をします。(昔から、そう)
しかも、医師として腕も一流で、「彼でなければできない」という執刀もいくつもあるようです。
かつ、1500人という通常の医院の15倍の数を、全部見ているそうです。
出産は突然やってくるし、急患も受け入れているので、365日24時間フル稼働。ほんとうに、隙間での睡眠のみで動き続けているとのこと。リアルなマグロのようです。
そんなGoogleの口コミでも、「院長先生が優しく、何度も来てくれる。本当にありがたい。いつ寝ているのだろうかと心配になるほど」などとか書かれています。
まさに、「超人的」というのにふさわしい人物です。
▽▽▽
そして、そうした姿を皆が見ており、そんなリーダー(院長)が、「先生、いつもありがとうございます」と他の医師に感謝を日常的に伝えている姿を、私が見学に行ったときも行っていました。
なるほど、こうして組織の文化はつくられていくのだな…、そんなことを感じた時間でもあるのでした。
■まとめと感想
もちろん、組織は生きもののようで、目に見えている部分だけが全てではなく、どんな組織も目指す姿を描くほど、課題も立ち現れてくるものです。
いくら経営者が素晴らしくても、ハード面(制度や評価、働く場所)などに懸念があれば、歯車がうまく回らないこともあります。ソフト面(人間関係やマネジメント)など、上司との関係、同僚との関係などが影響することもあります。
ただ、リーダーの影響はやはり強いこと、
誠実さと力量を併せ持つリーダーの力によって、
その文化がつくられていくのだろうと、強く感じた次第です。
とても勉強になりました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
※本日のメルマガは「note」にも、図表付きでより詳しく掲載しています。よろしければぜひご覧ください。
https://note.com/courage_sapuri/n/nace0b396e5da
==========================
【編集後記】
◎「野辺山ウルトラマラソン100km」まで・・・あと4日
◯強み文献おかわり100本ノック:88本目
◯今月の健康&運動習慣:5月のランニング距離110km
【メルマガのご感想について】
メルマガのご感想は、このメールに直接ご返信いただければ紀藤にのみ届きます。
皆さまのメッセージが励みになります!ぜひお気軽にメッセージくださいませ。
■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■
メルマガ「カレッジサプリ」公式サイト
https://www.courage-sapuri.jp/
★バックナンバーはこちらから読めます★
https://www.courage-sapuri.jp/backnumber/
■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■
このメールは、メールマガジンにご登録頂いた方、名刺交換をさせていただいた方、
研修にご参加頂いた方に配信をしております。
ご不要の場合はお手数ですが、メール下部の「配信停止はこちら」より解除くださいますようお願い申し上げます。
【メルマガ登録・解除について】
※メールアドレスの変更について
⇒「現在のメールアドレスの配信停止」→「新アドレスでの登録」にて
ご対応お願い申し上げます。
※メルマガのご登録はこちらから
⇒
https://1lejend.com/stepmail/kd.php?no=HSfoIRnMfw
※メルマガの配信停止はこちらから
⇒
https://1lejend.com/stepmail/delf.php?no=HSfoIRnMfw
(もし解除ができない場合は、こちらのメールに解除希望アドレスを送信ください)