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令和7年4月13日(第4066号)
今週の一冊『言ってはいけない 残酷すぎる真実』
株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話 1683字/読了時間2分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日土曜日は、友人と朝から峠走でした。
600mの高低差を25km走るという練習で、非常に良いトレーニングになりました。
また1週間後に今年最後のフルマラソン。
来月は100kmマラソンなので、しっかり追い込みたいと思います。
*
さて、本日のお話です。
毎週日曜日は、最近読んだ本から一冊をご紹介する「今週の一冊」のコーナーです。今回ご紹介の本は、こちらです。
余談ですが、「強みの研究」を掘り下げる中で、強みのジャンルの中に「遺伝的な才能」と呼ばれるカテゴリがあることがわかりました。そして、そこから「遺伝の影響は、いかほどのものなのか?」が気になり、行動遺伝学の入門書『遺伝マインド』を読み、へー!と思ったのが先日の話。
その中で、2017年新書大賞を受賞した「言ってはいけない」が、こうした遺伝の影響が予想以上に大きいという意味で「不愉快な真実」として世間を賑わせたことを思い出しました。そして、遅ればせながら手にとってみたのでした。
ということで、そんな本書に書かれていること、読んでみて思ったことについて、まとめてみたいと思います。
それでは、どうぞ!
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<今週の一冊>
『言ってはいけない 残酷すぎる真実』
橘 玲(著)/新潮新書
https://amzn.asia/d/eumobvh
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■不愉快だけど、目を逸らせない話
「これは不愉快な本だ。だから、気分よく一日を終わりたい人は読むのをやめた方がいい」
本書の冒頭は、こんな挑発的な一文から始まってます。やや断定的かつドライな言い回しに、読む前から、どこか構えてしまいます。
タイトルに違わず、この本の特徴は、「人は努力すれば変われる」「環境が人を形づくる」といった””現代社会の建前”を、行動遺伝学の文献・論文から「残酷な真実」として、一刀両断していっていることです。
たとえば、人間のこころや知能、犯罪傾向、さらには美醜などの遺伝が、どのような結果をもたらすのかをいくつものテーマを横断して述べていきます。以下のような話です(引用です)
―――――――――――――――――――――
<I 努力は遺伝に勝てないのか>
・遺伝にまつわる語られざるタブー
・「頭がよくなる」とはどういうことか——知能のタブー
・知識社会で勝ち抜く人、最貧困層に堕ちる人
・進化がもたらす、残酷なレイプは防げるか
・反社会的人間はどのように生まれるか
<II あまりに残酷な「美貌格差」>
・「見た目」で人生は決まる——容貌のタブー
・男女平等が妨げる「女性の幸福」について
・結婚相手選びとセックスにおける残酷な真実
<III 子育てや教育は子どもの成長に関係ない>
・親子の語られざる真実
・「遺伝子と環境」が引き起こす残酷な真実 他
―――――――――――――――――――――
■事実をどこまで「真実」として受け止めるか
正直に言えば、読みながら何度か眉をひそめたくなる箇所もあります。
紹介されている研究やデータの多くは、行動遺伝学の領域で蓄積されてきたものです。けれども、それらを断定的な表現で語ってしまうことで、あたかも“全てが遺伝で決まる”かのような語り口には、ある種の誤解を招く危うさも含んでいます。(その点は、レビューでもやはり賛否がわかれていました)
とはいえ、こうしたタブーにあえて踏み込む姿勢や、社会の表層に漂う「きれいごと」に鋭いメスを入れる切り口は、エンターテイメントとしても十分に読ませるものがあります。
あくまで「変えられることへの可能性と、変えられないことを理解する」ために、遺伝と環境の影響を知る、興味の入口として本書を読んでみるのが、付き合い方として良いのかもな、とも思いました。
■まとめと感想
行動遺伝学のエッセンスを、わかりやすく(ときに極端に)届けてくれる一冊。専門書として読むには粗さも目立ちますが、「まずはこういう話があるのか」と入口を開いてくれるという意味では、面白い本でした。
他にも、“見た目でその人の知能や性格がある程度予測できる”という話(ある実験では、たった数秒間の顔写真の印象だけで、その人の知能や性格傾向をおおよそ当てることができたという結果)など、雑学としても興味深いなと思った次第です。
専門書と一般書をつないで、多くの人にエンタメとして知ってもらう方法としても「こういう切り口があるのか…」と気付きになりました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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【編集後記】
◎「ラ・カンパネラ」ピアノ発表会まで・・・あと15日
◎「野辺山ウルトラマラソン100km」まで・・・あと34日
◯強み文献おかわり100本ノック:81本目
◯今月の健康&運動習慣:4月のランニング距離68km
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