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令和7年3月29日(第4051号)
直接アプローチはもう古い?”回り道”だからこそ役立つ「非認知能力」の威力
ー読書レビュー『非認知能力』#最終章
株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話 2256字/読了時間3分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日は2件のアポイント。
その他、昼は人材開発・組織開発の仲間とのランチ会。
夜は会食でございました。
出版に向けて、いよいよ加速いけそうです。
ご協力いただけるとの返信をくださった皆さま、ありがとうございます!
(別途、返信させていただきます)
*
先日より「非認知能力」について学べる専門書をご紹介してまいりました。
本日で最終回となります。
終章では、「なぜスキルを直接鍛えるのではなく、回りくどく非認知能力を鍛える必要があるのか?」について書かれていました。
今日はこのお話についての学びを皆様に共有させていただければと思います。それでは、早速まいりましょう!
(これまでの記事は、こちらからどうぞ↓↓)
★読書レビュー『非認知能力」
学びになる専門書『非認知能力:概念・測定と教育の可能性』の全章を読んだまとめを記事にしています。
https://note.com/courage_sapuri/m/m6311ad5838cb
■「非認知能力」がもたらす成果
これまでの章で解説されてきましたが、非認知能力は、様々な成果に繋がります。「自己制御」や「誠実性」などは、学業成績にも繋がります。
また「情動知能」や「共感力」などは、社会的な繋がりを構築し、周りからの支援を受けられるようにすることによって、間接的に学業にもプラスの影響があることがわかっています。
他にも、健康、人生満足度、人間関係、抑うつなどなど、様々な成果指標に影響を与えるのが「非認知能力」であるというのが、総じて言えることです。ゆえに、近年注目されてきました。
なぜ回りくどく「非認知能力」を鍛えるのか?
しかし、ここである問いが生まれます。
こんな疑問です。以下、本文から引用いたします。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
グリット(忍耐力)がGPA(学業成績)を高めるとしても、直接的にGPAを高めることにアプローチするのではなく、なぜグリットを高めることを目標としなければいけないのか、という問題です。
同じように、楽観性が患者の退院後の生活の質を高めることがあるとしても、どうして直接的に生活の質を高めるような支援をするのではなく、楽観性を高めようとするのでしょうか?(中略)
問題の解決やよりよい生活への改善へと物事を進めようとする際に、なぜ直接その問題や生活そのものに働きかけることをせず、まわりくどい方法である心理特性を変えようとするのでしょうか?
P253
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「学力を高めたいなら、わざわざ”自己制御”を通じて間接的に学力上げなくとも、とにかく勉強したほうがいいんじゃないの?」
「非認知能力を高めるより、今すぐに使えるソフトウェアのスキルを学んだほうがよいんじゃないの?」
確かに言われてみたら、そうかもしれない。
まわりくどく「自己制御を高める→学力アップ」としなくても、「英語や数学を勉強する→学力アップ」とするように、求めている成果を直接的に高める訓練をしたほうが、手っ取り早いのではないか?というのは、確かに真っ当な疑問です。
■答え:「汎用性があるから」
さて、こうした疑問は、教育におけるよく取り上げられる問題とも近いようです。『理論より実際的で現実的で役に立つスキルを教えるべき』という議論です。たとえば、「使い方がわからない数学の理論よりも、実践的で具体体なワープロを教えるべきではないか?」
このことに対して、本章では以下のように疑問への答えを述べています。
それが、知識やスキルの『汎用性があるから』という考えです。
たとえば、ワープロなどの具体的なスキルは働き始めて役立つかもしれません。しかし、そうした技術は、別の技術が取り入れられたり、あるいはその組織において使用ができなくなる(別のソフトを使うように命じられる)ことが起こりえます。もし、そうした技術だけを学んでいると、ほかへの応用が効かなくなります。
しかし、より上位の構造の「理論」(=どういう仕組みでそうなっているのか)を学んでいるならば、もし個別の仕様が変わっても、抽象化して対応できるでしょう。
そして、非認知能力も同じく「汎用的な能力」です。
非認知能力により、「学業成績」だけではなく「人間関係」「健康」「ストレスへの対処」「仕事の満足度」など、人生の多くの場面における成功に『汎用的に使える』。だから学ぶ意義がある、ということですね。
■まとめと感想:強みも同じである
個人的に、この章を読んで思ったことがあります。
それが「”強み”も同じである」ということ。
もう少し具体的にいえば、「”個別スキルとしての強み”は実践的で現実的だが、”性格の強み”は、汎用性があり、また人生のさまざまな成功に影響する」ということ。
まず「強み」というと「習熟したスキルとしての強み」(=他者と比べて優れた能力)がイメージされることが多いです。いわゆる「語学力」「エクセルスキル」とかです。これも、確かに大事。でも、スキルは陳腐化します。生成AIなどの登場で、急に役立たなくなることもあります。
一方、「強み」の研究の主流では、「性格の強み(Character Strengths)」が注目されてきました。これは、非認知能力と類似しています。間接的ですが、人生のさまざまな成功のつながっており、汎用性があります。
具体的には、幸福感が高まる、人生満足度が高まる、仕事の成果が上がる、生産性があがる、人間関係がよくなる・・・等、広く影響を与えることができます。
本章で紹介された非認知能力の「誠実性」「グリッド(忍耐力)」「自己制御」「好奇心」「批判的思考」「楽観性」「時間的展望」「情動知能」「共感性」などは同様の概念が「VIAの性格の強み」にも存在しています。
中長期的に考えた時に「強み」を非認知能力と同じように鍛えていく、というのは、人生をより望ましいものとして形づくる上で、重要な要素になるのだろうな、そんなことを思った次第です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
※本日のメルマガは「note」にも、図表付きでより詳しく掲載しています。よろしければぜひご覧ください。
https://note.com/courage_sapuri/n/n107c5a5d7bbd
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【編集後記】
◎「ラ・カンパネラ」ピアノ発表会まで・・・あと30日
◎「野辺山ウルトラマラソン100km」まで・・・あと50日
◯強み文献おかわり100本ノック:79本目
◯今月の健康&運動習慣:3月のランニング距離146km
【メルマガのご感想について】
メルマガのご感想は、このメールに直接ご返信いただければ紀藤にのみ届きます。
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