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令和7年3月27日(第4049号)
「欠点だらけの私に、強みなんてないですよね?」という問いに全力で答えてみた
株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話 4565字/読了時間6分)
■こんにちは。紀藤です。
今日は「強み」に関する、ある考えをまとめてみました。
(いつもになく気合を入れて書いております笑)
早速ですが、はじめてみたいとおもいます。
それでば、どうぞ。
*
「皆さんの”強み”はなんですか?」
なんて聞いてみると、だいたい3つくらいに分かれる気がします。
1は、”考えたことないからよくわからん”という人。
2は、”欠点だらけの私に強みなんてない”という人。
3は、”強み系の話が好き”である人。
一番多いのが「1」ついで「2」,という感じでしょうか。
3の強み好きの人は、実はそんなに多くない印象です。
▽▽▽
とはいえ「強みを活かそう」という言説は、それなりに見聞を集めてきました。かのマネジメントの父と呼ばれたピーター・ドラッカーも「強みを活かせ」というし、経営学の「SWOT分析」の「S」はStrength(強み)のSです。就活でも転職でも「あなたの”強み”はなんですか?」は基本セットの質問のようです。
そんな風に、”強みを活かそう”というのは、正論のにおいがします。
ですが、正直なところ人間は「強みより弱みの方が気になる」もの。
やっぱり隣の芝生は青く見える。一方、自分が何かですごく評価されたとか1位になったとか、強みを確信する経験を得たわけでもない。
そんな中、「強みは誰にでもあります」と、力強く励まされても、「いやいや、自分に強みなどありませんよー」と思ってしまう気持ちは、多くの人にとって、自然な気もします。
▽▽▽
さて今回、春のパンまつりならぬ、「春の問いのリレーまつり」なる&anteさんの企画にお声掛けいただきました。今日は「欠点だらけの私に、強みなんてないですよね?」という問いを考えてみたいと思います。
以下、強みの話が好きな私なりの考えです。これが唯一の答えとも思っていません。ただ、強みの謎めく迷宮に一筋の光が差し込むといいな、と思いつつ書いてみたいと思います。ちょっと長いですが、よろしければお付き合いいただけると幸いです。
■「強み」でイメージするものは何ですか?
妻に聞いてみました。
私「強みって聞いて、イメージするものはなんですか?」
妻「自分だったら『デザイン』かなあ。てか、急になに?」
・・・妻は専門学校で絵を学んでいて、デザインの仕事をしているので、デザインでメシを食っています。つまり「強み= 金を稼げるスキル」であるのこと。うん、わかる気がする。
▽▽▽
同じく、学生にも聞いてみました。
私「強みって聞いて、イメージするものってなに?」
学生「『得意なこと・好きなことをトップレベルにまで磨いたもの』ですかね」
もうちょっと突っ込んで聞いてみます。
私「トップレベルって、どういうことだろう? 100人に1人とか、1000人に1人とか、基準ってあるのかな?」
学生「たとえば、野球が好きで、得意だとします。その中で、地区大会で1位まで磨いたら、地区大会にいる自分にとっては”強み”になります。でも、県大会を目指したら、もはやそれは”強み”ではなくなるということです」
なるほど。つまり、「強み」=「ある市場における、自分の希少性・競争優位性である」とのこと。市場が変われば、強みが強みでなくなったり、弱みだったものも強みになりうるということ。市場との相互作用も考えた、なか秀逸な答えですね・・・、さすが!
▽▽▽
さて、これらの「強みのイメージ」をまとめてみると、こんな感じになるのかなと思いました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
<「強み」のイメージ>
ある市場において他者と比較をしたときに、
自分が持つ、希少性・競争優位性が高いスキル
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
うん、何となくしっくり来る。そしてわかる気もする。
でも、こうしてみると、ちょっとハードルが高いぞ・・・?とも思えます。というか、「ある市場において、他者と比べて、希少性、競争優位性が高いスキル」を、誰もが持っているのか?
「ある市場」というと、一般的に採用市場とか転職市場などがイメージされます。その中で、人と比較して、評価されると、上には上がいて、そこに比較する限りにおいては、ますます「強みなんてない」と思いそう。
■「希少性のある武器」としての強み
たしかに、他者からみて、わかりやすく「希少性のあるラベル」(たとえば肩書、資格、経験など)があれば、それは自分の価値を表すものになります。
新たな機会や、よりよい労働条件を獲得することができる「武器としての強み」ともいいかえられそうです。
では、こうした「希少性のある武器としての強み」はどう育てればよいのでしょうか?
わかりやすい考えとして、100人に1人くらいのスキルを複数磨くなんて話が有名です。100人に1人くらいが持つスキルを3つかけ合わせると、1/100 ✕ 1/100 ✕ 1/100=『100万人に1人の希少性』になる、という話です。
たとえば人事だったら、「キャリアコンサルタントの資格(HR系の人の中で1/10が保持と想定)」と「コーチングの国際資格(HR系の中で1/100)」になると、1/10✕1/100で『1000人に1人の希少性』になります。
専門の大学院などをかけ合わせると、需要がある希少性になるので、更に価値は高まるので「武器になる強み」に近づくでしょう。
▽▽▽
ちなみに、私の例で恐縮ですが、「起業する」上で、「武器になる強み」を磨かねば・・・と、なんとか希少性を捻り出すために、以下のことを狙って蓄積しました。
・「前職の営業会社で1位」」(一応、トップセールスの肩書。1回だけ汗)
・「TOEIC800点以上」(一応、労働者の数%らしい)
・「100kmマラソン完走する」(結構レア。ただし仕事に直接は役立たない。一方”粘り強い”と思ってもらえるのでメリットあり)
・「メルマガを毎日更新する」(かなりレア。継続できるという信頼をゲットできている。知識もたまる)
上記の、どれくらい自身の「武器となる強み」として認知されているかはわかりません。ただ、これらの希少性を意図して武器にしようと思い、育ててきたのは事実です。また、それで少なからず仕事をお任せいただき、ご飯を食べさせてもらっている、という自負はあります。
■「武器としての強み」は育てる時間がいる
こうした「希少性のある武器としての強み」(と思っているもの)は、大事です。ただし、問題は「希少性のある武器としての強み」は育てる時間が必要ということです。
もし、才能や環境に恵まれていたら(例えば、知能がとても高い=勉強をしなくても成績が良い、帰国子女であり気づいたら英語が喋れていた、あるいは見た目が超魅力的などなど)、育てた自覚がなく、「武器としての強み」を持っている人もいるかも知れません。
しかし、皆がそうしたものを持っているわけでもありません。
1位の裏側には、多くの1位ではない人がいるわけで、むしろそちらのほうが多数です。多くの人は「普通の1位じゃない人」です。
誰かに勝てるような「希少な”武器としての強み”」でないと、強みではないのか?
もし上記がYESだとすると、「強み」はますます一部の、恵まれた人のためだけのものに思えてきます。
でも、もっと多くの人に開かれた「強み」があるはず。そんな風にも思うわけです。
誰もが「持っている強み」があるという考え方
さて、そこで一つ、違う視点から捉えてみたいと思います。
それが、多くの論文で提案をされている「性格の強み」というものです。
2000年頃から拡大してきたポジティブ心理学による「強み」によると、強みの新しい定義では、以下のような特徴があるとされます。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
<「強み」の新しい定義>
「パフォーマンスに繋がる」「本物である」「成長に貢献する」「活力を与える」と感じさせる、本人の考え方や行動のパターンが”強み”である
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
この強みの定義には、「希少性」も「武器としての強み」という概念はありません。
1番になれなくともよく、本人が「パフォーマンスに繋がる」と感じているものや「自分にとって本物である」「活力を与える」と感じる考え方・行動のパターンが”強み”であるとされます。
それは「向学心」「好奇心」「粘り強さ」「創造性」などで表現されますが、こうした強みの定義にすると、確かに多くの人にとって、開かれたものになります。
■「持っている強み」と「育てる強み」で分けて考える
しかしながら、「でも、とはいっても”武器”になる希少な強みがほしいんだよ!」という気持ちもわかります。
なので、2つに分けて考えてみたらどうか、と思います。
1つ目が、まずは「持っている強み」を活かすということです。
これは、上記で定義された「性格の強み」の研究で示されるもので、あらゆる人が生まれ持っている性格特性としての強みです。
繰り返しますが、これはみんなそれぞれ持っています。この強みを認識し、活用することで、”今この瞬間”から、自分らしさや、活力や、成長の実感、幸福感なども感じやすくなります。
約1000本ほどの強みの研究で、ある程度の確からしさが確認されているので、まずは、ここから始めてみてはどうか、ということ。
そして2つ目が、「育てる強み」です。
これが希少性のある「武器になる強み」です。
わかりやすいものは、「習熟したスキル」とも言えるものです。それは、デザインかもしれないし、語学かもしれないし、歌かもしれないし、プログラミングかもしれないし、建設機械の運転かもしれないし、生成AIの活用かもしれません。希少なレベルまで高めるのには、蓄積時間や訓練が必要になります。なので”未来へのギフト”として、強みを育てるイメージです。
また、市場のニーズにより需要が増減したり、突如無価値になったりもする(!)ので、未来を予測し、投資する場所を決めて、育てていくスキルです。これは「持っている強み」を活かしながら「育てる強み」を考える。
そうすると、「強み」が多くの人に開かれるし、現実的なものにもなるように思えます。
■まとめ:お伝えしたかったこと
以下、お伝えしたかったことをまとめます。
・強みの定義は「ある市場において他者と比較をしたときに、自分が持つ、希少性・競争優位性が高いスキル」と思われがち。
・そうすると「強みは一部の人のためのもの」になってしまう。蓄積した時間やスキルがない人は、強みがないとなるかもしれない。
・その中で、「強みの定義」を変えて「(1番になれなくとも)パフォーマンスに繋がる、活力になる、自分の「持っている強み」を認識してはどうか。そして、今この瞬間から、自分の幸福度や活力を高めてみるのはどうか。
・そうした上で、「持っている強み」の土台の上に、希少性のある習熟したスキルなどを「育てる強み」として、武器にできるよう中長期的に育ててみてはどうか。
・「欠点だらけの私に強みなんてないのでは?」と問いの一つの答えは、「今あなたがいる市場において、勝てる武器はまだ育っていないかもしれない。でも、あなたが本物らしさや活力を感じる”持っている強み”はある」
というお話でした。
あくまで、一つの観点ではありますが、多くの人が「強み」をもっと身近に、違う角度から捉えられたらいいな、と思った次第です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
★★★【最後に】強みインタビューの協力のお願い★★★
さて、私ごとですが、来年3月ごろ「強みに関する書籍」を出版予定となっています。その中で、合計50名ほどの方に、強みのインタビューを行いたいと考えています。
内容は、「強み」にまつわるエピソードを集めたり、どのように活用しているのかを深堀りすることです。オンラインで30分~1時間程度協力いただける方がいれば、コメント欄で「強みインタビュー協力してもいいよ!」とこのメルマガに返信いただけるとありがたいです。(私だけに届きます。また手前味噌ながら、自分の強みを探求する機会にもなるのでは、と思っております・・・!)
どうぞ、よろしくお願いいたします。
※本日のメルマガは「note」にも、図表付きでより詳しく掲載しています。よろしければぜひご覧ください。
https://note.com/courage_sapuri/n/n5f8b8d9c1057
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【編集後記】
◎「ラ・カンパネラ」ピアノ発表会まで・・・あと32日
◎「野辺山ウルトラマラソン100km」まで・・・あと52日
◯強み文献おかわり100本ノック:79本目
◯今月の健康&運動習慣:3月のランニング距離122km
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