配信日時 2025/03/22 10:04

子どもの自尊心を育むのは「絵本の読み聞かせ」である?! ー自尊心の研究よりー【カレッジサプリ】

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令和7年3月22日(第4044号)


子どもの自尊心を育むのは「絵本の読み聞かせ」である?! ー自尊心の研究よりー


株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話  2216字/読了時間3分)


■こんにちは。紀藤です。

昨日は2件のアポイント。
また大学院の仲間とのランチ会でございました。

改めて大学院の学びや出会いによって、
(私を含め)人生が変わる人が本当に多くいるのだな、と実感した時間でした。
(Hさん、修了おめでとうございます!&ごちそうさまでした)


さて、本日のお話です。

昨日の記事で、人生のさまざまな成果に影響を与える非認知能力である、”自分を価値ある存在だと思う心”の「自尊感情」について取り上げてみました。

昨日の記事では触れられなかったのですが、「自尊感情は、乳幼児期から”共有体験”によって育てられる」こと。そして、そのための実践ツールは「絵本」であるという話が印象に残っており、子どもを持つ親としても勉強になりました。

ということで、今日は「子どもの自尊心の育み方」というテーマでお伝えいたします。

それでは、早速参りましょう!



■2つの自尊感情

さて、「自尊感情」には2種類あると言われています。

それが「社会的自尊感情(social)」と「基本的自尊感情(basic)」です。
それぞれ、以下のように定義されています。

―――――――――――――――――――――――――――――――
「社会的自尊感情」は、うまくいったり褒められたりすると高まり、失敗したり叱られたりするとしぼんでしまう、状況や状態に支配される感情と定義されています。

「基本的自尊感情」は、成功や優越とは無関係で、あるがままの自分自身を受け入れ、自分をかけがえのない存在として丸ごとそのままに認める感情と定義されています。
※「非認知能力」概念・測定と教育の可能性 P191
―――――――――――――――――――――――――――――――



■自尊感情を高める「共有体験」

そして、この2つの自尊感情の関係は、このように説明されます。

”社会的自尊感情がつぶれてしまったときに心を支えてくれるのが「基本的自尊感情」であり、それは「共有体験」によって高まる”

ちなみに、”「共有体験」とは、物や時間・空間を他者と共有する経験で、それから過去の知識・現在の感情・未来への意志を肯定的なものとして他者とともに経験すること”、と述べられています。

誰かに褒められたり、認められたりしなくても、自分は価値があるものだと思える基本的自尊感情。それを高めるためには、「誰かと同じ時間を共有すること」が重要である、とのこと。

たしかに、私も思い返してみると、20代のころ自分が仕事で失敗して凹みに凹みまくった時に、何か生産的なことをしていなくても、子どもと公園で遊んでいる時間とか、家族でゆっくり共に過ごす時間が”自分はそのままでいいんだ”と思わせてくれたように感じます。

ちなみに、この「基本的自尊感情」は乳幼児期から育てることができると述べられています。むしろ、この頃にこの自尊感情を育てることこそが超重要!ともいえそうです。



■自尊心をはぐくむ「絵本」という最強ツール

さて、本書の中で、自尊感情を高める「共有体験」の実践ツールとして、「絵本」が紹介されていました。

”絵本とは、乳幼児期から養育者と子どもで一緒に楽しみながら、注意や興味・関心を向けることの共有、物語の世界観の共有、湧き上がる感動・感情経験の共有ができる身近でたいへん心強いものである"

野崎,2021『非認知能力』 P192
そして、より具体的な絵本の使い方として、『絵本の与えかた』という福音館書店の以下のパンフレット(無料)が紹介されていました。


絵本の与え方(PDF)
https://www.fukuinkan.co.jp/pdf/ataekata.pdf

こちらは無料で読めますが、どのように絵本を子どもに与えるのがよいのかのガイドとして、大変参考になりました。

このガイドでは、まさに「共有体験」としての絵本の価値が述べられています。
むしろ、絵本から知識を習得させようとか思う必要なく、5分でも10分でも”お母さんお父さんから読んでもらうこと”そのものが喜びとか満足感を与えることができる、そしてそれこそが記憶に残る、ということが書かれています。
より具体的には、以下のポイントがまとめられています。

――――――――――――――――――――――――――――――
<絵本と子どもについての考え方>
1.幼児にとって、絵本は、役に立つ、ためになるといったものではなく、”楽しみ”そのものだということ。(一冊の絵本が子どもに与える喜びと楽しみによって、子どもが本好きになる原動力になる)

2.絵本は、子どもに読ませる本ではなく、”おとなが子どもに読んであげる本”であること。(絵本は親と子の心を通い合わせる広場である)

3,子どもが好きな絵本は、繰り返し読んであげること。(夢中になって我を忘れて入り込み楽しむ経験が、本格的な読書への入口になる)

4.絵本は読みっぱなしでよい。(あれこれ質問して無理にわからせようとする必要はない)

『絵本の与えかた』福音館書店
――――――――――――――――――――――――――――――

まさにこのポイントを読んでいて、「共有体験としての絵本の読み聞かせ」を感じ、そしてそれが自尊感情を高めることになることを改めて理解した気がしました。



■まとめと感想

最後に、パンフレットの『絵本の与えかた』の最後のページに、親へのハッとさせられるメッセージがあるように感じました。

”いそがしいから絵本を読んでやる暇がないのではなく、読んでやる気持ちがないからでしょう。子どものほうに心が向いていないからです。心を込めて絵本を読んであげてください。
そのとき、子どもはあなたの方に心をいっぱいに開き、耳を傾けて、あなたのことばを聞くでしょう。自分に向いているあなたの愛情をいっぱい感ずるでしょう。それが親子ではありませんか。”
『絵本の与えかた』福音館書店

ある知人の哲学者と話をしているときに、「代替が聞かない一番の役割は”親”である」なんて話を聞いたことがあります。仕事上の役割は、代わりがきくかも知れないけれど、親の役割は誰にも変えることができない。だから大事にすべきである、そんな話でした。

今回その話を「自尊感情」を育むことに重ねて、大事だなあ、と改めて感じた次第でございます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!


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 【編集後記】
◎「ラ・カンパネラ」ピアノ発表会まで・・・あと38日
◎「野辺山ウルトラマラソン100km」まで・・・あと58日

◯強み文献おかわり100本ノック:79本目
◯今月の健康&運動習慣:3月のランニング距離102km


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