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令和7年3月20日(第4042号)
他者の気持ちを読み取る「共感性」の力
ー読書レビュー『非認知能力』#10
株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話 2116字/読了時間3分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日は、ストレングス・ファインダー研修のオンラインでの実施。
また出版にまつわる、1件のアポイントでした。
いよいよ、出版の企画も動き始めそうです・・・!
また夜は、大学院の仲間と先生とのお食事会でした。
楽しい仲間と、美味しい食事で、最近稀に見るほど飲んでしまったようで、
翌日、完全に二日酔いとなってしまいました。
いずれにしても、大変楽しい時間でした!
*
さて、本日のお話です。
先日より「非認知能力」について学べる専門書をご紹介しています。
引き続き、本日も読み解いてまいります。
本日取り上げる非認知能力は、”他者の気持ちを想像し、理解する心理特性”である『共感性』です。「共感」という言葉は、比較的身近な言葉であるように思います。
ただ、よくよく語源まで遡ってみると、実は「共感」とはsympathy(シンパシー)やempathy(エンパシー)などが混ざりあい多様な意味を包含している言葉であることがわかります。
今日はこの『共感性』なる奥深い世界を探求してみたいと思います。
それでは、早速参りましょう!
――――――――――――――――――――――
<目次>
「共感性」とはなにか
「sympathy」と「empathy」
最新研究による「共感性」の概念
赤ちゃんにもネズミにも「共感性」がある!?
共感性を伸ばすための介入研究
まとめと感想
――――――――――――――――――――――
■「共感性」とはなにか
◎「sympathy」と「empathy」
さて、共感性にはsympathyとempathyが混ざりあいながら意味を形成してきた、という頭出しをしました。まず両者の違いを見てみます。
「sympathy」は、「他者の気持ちを想像し、その人と同じような気持ちが起こること」を意味します。他者の感情と、同様の感情が引き起こされるため、相手がつらい気持ちのとき、自分もつらくなる、などです。
一方、「empathy」は、「他者の内面を認識する過程」とされています。特に、”相手と同じ気持ちになるとは限らない”ことがsympathyとの違いです。
ちなみに、ドイツ語の”美学(Einfuhlung)”という概念を歴史に持ち、精神分析学のフロイトや、心理療法のロジャーズなどの心理学で重要な概念として用いられるようになったとのこと。
◎最新研究による「共感性」の概念
上記の「sympathy」と「empathy」の概念の違いと、どちらに依って立つか等で、共通の定義が合意されているわけではないのが「共感性」です。
とはいいつつ、通例は「共感性=emphaty」が現在は主流であるとのこと。
そして、共感性には、多くの場合以下の3つの内容を含むことが多い、と指摘されています。
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<「共感性」の3つの特徴>
1.他者の感情と一致する感情を感じ取ること(感情の共有)
2.他者の感情や心的状態がわかること(感情の理解)
3.他者への気遣い(向社会的関心)
P165
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1と3は「感情的共感」、2が「認知的共感」を示しているとされます。
ちなみに苦しんでいる他者に対して喜びを感じたり、喜んでいる他者に嫉妬を感じるなど(シャーデンフロイデといいます)は「共感」には含まれない、とのこと。
■赤ちゃんにもネズミにも「共感性」がある!?
さて、共感性ですが、実験によると生後10ヶ月の赤ちゃんにも、またネズミにもその存在が確認されているようです。
たとえば、ネズミの場合、同じゲージで育った別のネズミ(ルームメイトならぬゲージメイト)を、アクリル樹脂の筒の中に入れて外側から開けられないようにし、もう1匹を自由に動けるようにしました。
その他にもアクリル樹脂の筒を用意しましたが、ネズミが入っているゲージの筒だけ開けて、ストレスを感じているネズミを助ける、などの結果が観察された、など。
興味深いですね・・・!
その他、これまでの共感性の研究で、以下のような事がわかっています。
・「女性のほうが、男性に比べて共感性が高い」
・「サイコパシー(冷淡さ)傾向がある場合、共感性が低い」
・「親の共感性が高いと、子どもの機嫌はよく、自分をコントロールできる傾向があり、攻撃的行動が少なく、孤立や抑うつ傾向が少ない」
・「親のしつけが、”他者思考的誘導(犠牲者の気持ちに目を向けさせる)”ことは、”権威主張(罰を受けるわよ)”、”愛情を与えない(しばらく無視するなど)よりも、子どもの共感性を高める」
まとめると、「共感性は向社会的行動や適応と関連し、攻撃的傾向を抑制し、ストレス反応に対して保護要因としてはたらく」としています。
様々なポジティブな結果に結びつくのが共感性なのですね。
■共感性を伸ばすための介入研究
共感性を伸ばすためのプログラムも開発されており、たとえば「児童の攻撃性をコントロールするための共感訓練プログラム」などが効果を示したとのこと。
内容としては、「感情的な会話を見たり聞たりする」「自分でもその感情を体験してみる」「他者がどのように感じているのかを推定する」などをロールプレイなど行い、週3回✕10週間行うものです。
また、1980年代に「学校でも教師が生徒に共感をしていない」という状況があるとのことで、教師600名に共感訓練を行う介入などもありました。
具体的な訓練方法は書かれていませんでしたが、教師へのトレーニングとフィードバックを繰り返すことで、共感尺度を高めることができた、とされています。
■まとめと感想
「情動知能」という非認知能力でも、「1.情動の知覚:自他の情動を同定し、正確に表現する能力」という項目があり、これは、共感性の概念とも多少重複がありそうだとも感じます。
とはいいつつ、「共感性」は「他者の気持ちを感じ取る(時にはそれと同じ感情が引き出される)」という点にフォーカスされていることが、特徴的だと感じました。
余談ですが、ストレングス・ファインダーでは「共感性」という資質(強みのもと)が表現されていますが、これもシンパシーとエンファシーのどちらもが混ざりあった概念として表現されているようで、個人的に理解が深まった気がした次第です。
共感性、なかなか奥が深い概念でございました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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【編集後記】
◎「ラ・カンパネラ」ピアノ発表会まで・・・あと40日
◎「野辺山ウルトラマラソン100km」まで・・・あと59日
◯強み文献おかわり100本ノック:79本目
◯今月の健康&運動習慣:3月のランニング距離102km
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