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令和7年3月14日(第4036号)
ポジティブ心理学の中核!「楽観性」を紐解く
ー読書レビュー『非認知能力』#6
株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話 2233字/読了時間3分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日は、強みを活かす「ストレングス・ファインダー研修」の実施でした。
同期入社の皆様で受けることで、お互いの関係性も深まったとの声もあり、嬉しく感じております。
より多くの方に、強みの理解を、わかりやすく届けたいと思う今日この頃です。
*
さて、本日のお話です。
先日より「非認知能力」について学べる専門書をご紹介しています。
引き続き、本日も読み解いてまいります。
本日取り上げる非認知能力は”将来をポジティブにみて柔軟に対処する能力”である「楽観性」です。楽観性は、その言葉のライトと裏腹に(?)、ポジティブ心理学の中核ともなる概念かつ、非常に多くの研究がされている心理特性です。
これまでの研究結果から、楽観性が高いことで身体的・精神的な健康がよくなる(手術後の身体の回復が早い、免疫機能が高い、健康状態が良い、生活の質が高い、レジリエンスが高い)ことがわかっているなど、実のパワフルな非認知能力の一つ。
ということで、今日はこの楽観性の世界をより深く、見ていきたいと思います。
それでは、どうぞ!
■色々な「楽観性」がある
楽観性と一言でいっても、その定義は幅広いようです。以下、有名な楽観性に関わる概念を整理いたします。
◎「非現実的楽観性」
「非現実的楽観性」とはポジティブな出来事は自分に起こりやすく(例:自分は宝くじがあたる気がする)、ネガティブな出来事は自分に起こりにくい(例:自分は交通事故には合わない)と認知する傾向のことです。
ちなみに日本人は、ポジティブな出来事は起こるとは思わないが、ネガティブな出来事は自分に起こらないとする傾向があります。つまり、「宝くじには当たらないだろうが、事故にも病気などには合わず一般的な幸せは得られるだろう」と考える傾向があるそうです。なんだかわかる気がします(自分もそうです)。
ちなみに、カナダ人のほうが日本人より、この傾向は強いそうな。
◎「楽観性の説明スタイル」
「自分自身に起きた出来事をどのように説明するかという説明スタイル」にも楽観性は関わっているといいます。
たとえば、自分に起こった悪い出来事、失敗などがあったとします。 その際に「”楽観的”な説明スタイル」の人は、「外的」(自分以外にその原因を求める)✕「一時的」(その原因は一時的なもので、長くは続かない)✕「特殊的」(その原因を特殊的な理由に求める)と考えます。
一方、「”悲観的”な説明スタイル」の人は、「内的」(自分にその原因を求める)✕「永続的」(その原因がいつまでも続くと考える)✕「普遍的」(その原因を普遍的な理由に求める)と考えるとのこと。
■「楽観性」がなぜ健康に結びつくのか
冒頭に紹介したように、楽観性は身体的・健康的に結びつくことが示されています。
では、なぜ楽観性がそのような影響をもたらすのでしょうか?
その理由として、”ニーバーの祈り”として有名な以下の考え方に類似したものを実現する特徴があると本書では説明しています。
「変えられるものを変える勇気を、変えられないものを受け入れる冷静さを、そして両者を識別する知恵を与えたまえ」
アメリカの神学者ラインホールド・ニーバー(1892~1971))
さて、これは一体どういうことなのか。より詳しくみてみたいと思います。
◎変えられるものを変える勇気 →「接近的コーピング」
まず「変えられるものを変える勇気」については、”コーピング”という概念が関わります。楽観性により、問題をポジティブに再解釈することで、問題を無視したり避けるのではなく(回避的コーピング)、積極的に問題解決や対処をしようとする(接近的コーピング)につながるとのこと。これはポジティブな結果につながります。
◎変えられないものを受け入れる冷静さ →「ポジティブな言葉への注目」
次に、楽観性が高い場合、「ポジティブな言葉とネガティブな言葉をバランス良く(やや楽観性を強めに)注目すること」が示されています。
ポイントは、楽観性が高いからと言って、ネガティブなことを無視しているのではなく、注意を払いつつ、ポジティブな側面に注目しているということです。逆に、悲観者はポジティブにほとんど注意を払っていないことが研究で示されています(Segerstrom, 2006)。
◎変えられるものと変えられないものを識別する知恵 →「目標調整理論」
最後に、楽観性が高い場合、「解決不可能な問題に直面した場合の切り替えが上手であること」も示されています。
たとえば、テストで絶対に解けない問題があったとき、それを切り替えて、別の問題に取り組むなどです(=柔軟な目標調整)。粘り強い目標追求だけでなく、このように柔軟な目標調整もすることで、より成果を出しやすくなることがわかっています。
■楽観性を伸ばすためにできること
では、そんな楽観性を伸ばすために、どのような介入ができるのでしょうか。研究によると、以下のような方法が示されています。
・毎日5分間、「こうなりたい」と願う自己について想像することを2週間行うエクササイズで楽観性が高まった(Malouff & Schutter, 2017)
・3週間の介入で、初日に「1.人生におけるポジティブな経験を思い出す」「2.自身を目標達成が可能で価値あるものとみなす」ことを行い、「3.1~2日で達成したい目標を挙げ、達成するために取る手続きを書き出す」エクササイズを継続して行った。その結果、悲観的な特性が強い場合ほど、心理的幸福度を高める高い介入効果が得られた。
などがあります。
こうした自己啓発的と矮小化されやすい行動も、しっかりした研究結果が示されていることに、説得力を感じさせられますね。
■まとめと感想
ポジティブさや楽観的というのは、時にあんまり考えていないんじゃないか、と誤解されるような側面もあると思います。もちろん、楽観性が過剰だとそのような影響があるのでしょうが、適切な楽観性が多くのメリットがあることを、この章は示してくれたように思いました。
最後までお読みいただき,ありがとうございました!
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【編集後記】
◎「ラ・カンパネラ」ピアノ発表会まで・・・あと46日
◎「野辺山ウルトラマラソン100km」まで・・・あと65日
◯強み文献おかわり100本ノック:79本目
◯今月の健康&運動習慣:3月のランニング距離50km
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