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令和7年3月12日(第4034号)
もっと知りたい、体験したい!幸福にもつながる「好奇心」を紐解く
ー読書レビュー『非認知能力』#5
株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話 2725字/読了時間3分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日は2件のアポイント。その他、研修企画や準備など。
夜は、前職の上司を含めた、お食事会でした。
とても楽しい時間でございました。
また10kmのランニングなど。
*
さて、本日のお話です。
先日より「非認知能力」について学べる専門書をご紹介しています。
引き続き、本日も読み解いてまいります。
本日取り上げる非認知能力は「好奇心」です。これは”新たな知識や経験を探求する原動力”とされます。「性格の強み」の研究でも、幸福に最も相関があるトップ5の強み(希望・熱意・好奇心・愛情・感謝)に含まれていたり、シニアの人生満足度を高める特性であったりなど、人がより良い人生を送る上で大切な能力のようです。
ではこの非認知能力としての「好奇心」、どのような研究がされてきて、どんなことがわかっているのでしょうか?
早速みてまいりましょう!
―――――――――――――――――――
<目次>
「好奇心」の力
さまざまな好奇心
好奇心の「領域」
好奇心のタイプ
好奇心を伸ばすための介入
「適度な情報のズレ」で好奇心を育てる
まとめと感想
―――――――――――――――――――ー
■「好奇心」の力
「知りたい」「体験をしたい」。そんな原動力となる力が好奇心です。
古代ギリシャの哲学者プラトンは好奇心は生まれながら人に備わっているものとし、アリストテレスも好奇心によって人類の文明や学問の始まりを助長させた、と述べています。
学力に対しても、知能、勤勉さに次ぐ、3番目の影響力を持つのが「好奇心」であると調査研究で報告されており、心身の健康増進にも繋がり、先に述べたように幸福度にも影響があります。なんだかすごいぞ、好奇心。
(一方、「好奇心は猫をも殺す」とのことで、過度な好奇心によるデメリットもあるので注意だそう)
ちなみに、アメリカ心理学の祖のジェームズによると、好奇心も「知覚的な好奇心(新しいことに近づきたい)」と「科学的な好奇心(情報と知識のズレを埋めたい。知りたい)」という2つの側面もあると、研究の祖の時代から述べられており、好奇心もいろいろな側面があることが伺えます。
■さまざまな好奇心
好奇心を生み出すものは、「新規性探索(もっと知りたい、体験したい)」と思うことが原動力です。しかし、その対象や、好奇心の持ち方の解像度を高めると、いろいろな「領域」や「タイプ」があることが、これまでの研究でわかってきました。
◎好奇心の「領域」
まず、好奇心の「領域」です。
好奇心の対象は、人だったり、モノだったり、体験だったり、様々なタイプにわかれます。具体的には以下の領域にわかれます。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
<好奇心の「領域」>
・「知的好奇心」:問題や課題などの知的情報領域における好奇心
・「知覚的好奇心」:音・光・触覚などの感覚・知覚情報領域における好奇心
・「対人的好奇心」:個人の心理や秘密などの対人情報領域における好奇心
・「社会的好奇心」:他者や社会における出来事、仕組み、価値観、社会的な規範への好奇心
P65 一部著者で加筆
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
なるほど、人によっても好奇心の対象の濃淡が違う気もしますね。
(どうでもいいですが私は「対人的好奇心」が特に強めだと感じました)
◎好奇心のタイプ
次に、好奇心の対象に対して「どういった理由で、どのように探るのか?」という探索方略についての分類もあります(これを「好奇心タイプ」と呼ぶ)。以下の4つが代表的です。
(ここから)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
<好奇心のタイプ ~どういった理由で、どのように探るのか?~>
1.[拡散ー特殊的]
刺激に対して、人は好奇心と不安を抱く。好奇心を抱くと接近行動を取り、不安を感じると回避行動を取る。このバランスから好奇心を分類したもの。
・拡散的好奇心:「好奇心」が不安よりも”高い状態”で生まれる探索行動
・特殊的好奇心:「好奇心」が不安よりも”小~中程度”のやや高い状態で生まれる探索行動(ちょっと不安)
2.[広さー深さ]
好奇心探索を幅広い範囲で探索する(広さ)か、狭い範囲を探索する(深さ)かによる分類をしたもの。(「深さ」タイプは「特殊的好奇心」にやや似ているとされる)
3.[情報のズレ]
予期しない出来事や説明できない出来事などの情報のズレや不足を感じた時に、ズレや不足を感じた情報やその周辺の情報を探索する好奇心タイプ。(自分が持っている情報がズレていると「剝奪感」(モヤモヤ)が生まれ、それが好奇心探索の動因になるとする)
4.[興味気分による好奇心と焦燥感による好奇心]
「気分」にフォーカスをした好奇心タイプ。興味気分による好奇心は、ワクワク感から生じ、一方、焦燥感による好奇心は、モヤモヤ感から生じます。
たしかに「知りたい!体験したい!」と爆発的に思う純粋なワクワク感のときもあれば、「自分の専門領域の仕事において、この知識しらなかった。やばいな」みたいな、焦りによる好奇心も、どちらもあるな、と感じました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(ここまで)
■好奇心を伸ばすための介入
では、「好奇心」を伸ばすためには、どのような介入があるのでしょうか?介入では、上記で言えば「3.情報のズレ」を応用した介入が有名です。
「情報のズレ」が好奇心の動因となることはわかっていますが、ズレが大きすぎると、怖さや不安が勝ってしまい「回避行動」をしてしまいます。
ゆえに、「”適度な”情報のズレ」が必要です。言い換えれば「答えが喉まで出かかっている」(例:名前を思い出そうとするけど思い出せない)が、好奇心を高めるということ。以下、ある子どもに対する介入実験を紹介します。
◎「適度な情報のズレ」で好奇心を育てる
生徒の好奇心を育てるため「一定程度の知識や情報、先入観を植え付ける」ことを行った上で、「適度な情報のズレと対峙させる」という工夫を行う、「仮説実験授業」が有効だそうです。ポイントは以下の3つを念頭に授業を行うとのこと。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
<好奇心を高める「仮説実験授業」の3つのポイント>
1、科学上の基礎的な概念や原理・原則に従っていること
2,常識的な考え方をすると誤りになること
3,答え合わせとなる「実験検証」で答え合わせができること
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
たとえば、「質量保存の法則」を学ばせる(※1)上で→「体重計に片足でのるのと、両足でのると、しゃがんでのるのと、立ってのるので、重さはどうかわるか?」を児童に考えさせる(※2)→実験検証で予測との乖離をみせる(※3)というようなステップで考えさせるそうです。
このような方法を用いると「適度な情報のズレ」が起こり、好奇心を誘因させることができる、という方法が紹介されていました。
■まとめと感想
「適度な情報のズレ」は日常生活でも使えそうだと感じます。
自分が興味関心がある領域で、”ちょっとだけ背伸びする勉強会”などに参加すると、不安回避ではなく好奇心が勝って、探索行動につながるとも思えます。
私も、ピアノレッスンで、ちんぷんかんぷんではないけど、新しい技術や知識を適時教えてもらえると「へー!」と好奇心が刺激されるのを感じます。これも、既存知識を持っている上での”適度な情報のズレ”とも感じます。
情報のズレに、上手に身をおいていきたいものですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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【編集後記】
◎「ラ・カンパネラ」ピアノ発表会まで・・・あと48日
◎「野辺山ウルトラマラソン100km」まで・・・あと67日
◯強み文献おかわり100本ノック:79本目
◯今月の健康&運動習慣:3月のランニング距離40km
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