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令和7年3月6日(第4028号)
望ましい結果につながる&教育可能な「15の非認知能力」
株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話 2553字/読了時間4分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日は外部人事パートナーとして関わらせていただいている会社様への
コーチング&コンサルティングの実施でした。
夕方からは、出版社の編集者の方との打ち合わせです。
まだ出版できるかなどは不明ですが、できることは一つずつ進めていきたいと思います。
その他、1件のエグゼクティブコーチングの実施でした。
*
さて、本日のお話です。
本日より、ある「学びになる専門書」の読み解きを始めたいと思います。
取り上げたいテーマは『非認知能力』です。
少し前から、「グリッド(やり抜く力)」「レジリエンス(立ち上がる力)」「セルフコンパッション(自分への思いやり)」など様々な心理特性が、学業や仕事の成功において、重要な要素であると語られるようになりました。
・・・しかし、この『非認知能力』とは、なんとも曖昧です。
一体どういった定義の言葉なのか?
それは、どんな「よい結果」につながるのか?
そもそも、「教育で伸ばすこと」は可能なのか?
こうした疑問について、明快に答えてくれるのが本書です。
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『非認知能力: 概念・測定と教育の可能性』
小塩 真司 (著, 編集),
https://amzn.asia/d/dkcyacg
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本書では、様々な大学の先生たちが「15の心理特性(非認知能力)」について、一つずつ丁寧に解説されています。実用性もあり、興味深い内容であるのが魅力的な一冊でした。
ということで、本日からこの書籍を、じっくり読み解いていきたいと思います。少し長い旅路になりそうですが、よろしければ、お付き合い頂ければ嬉しいです。
それでは、まいりましょう!
■「非認知能力」が成功には重要である
さて、そもそも「非認知能力」とはなんでしょうか?
英語では「noncognitive abilities」といいます。
つまり、認知能力(Cognitive)では、ない(non)ものですね。
理解を深めるためにまずは「認知能力」、そして「非認知能力」という順で、考えてみたいと思います。
◎認知能力ってなんだ
まず「認知能力」とは、知能検査で検査されるような能力(学力や知能)のことです。より具体的に言えば、”一定の期間にある特定の事柄を覚えたり、問題の解法を習得し、特定の課題について、できるだけ素早く、多く、正確に回答する力”とされます。
ちなみに「知能」というと、速さや正確性が求められる「流動性知性」(若い人が強い)、言葉の理解や累積知識を背景にした「結晶性知性」(年齢を重ねても開発可能)の2つがあります。これも一つの分け方でありますし、別の分け方では「空間認知能力」「言語能力」などの分け方も存在します。
いずれも、学力・知能を分ける枠組みですが、大きく「学校での学力テストで測定されるもの」を認知能力と捉えてよいかと思います。
ちなみに、知能は遺伝の影響が「50~70%」(場合によっては80%)ほどあり、変容をさせる割合が、後に述べる非認知能力よりも限定的です。
◎非認知能力ってなんだ
では、「非認知能力」とは何でしょうか。非認知能力とは、意欲、長期計画を実行する力(粘り強さ)、他人と協働するための感情制御などの心理特性を表します。
認知能力と比較して、非認知能力に影響を及ぼすとされるパーソナリティ特性の遺伝率は50%前後であり、知能の遺伝よりも変わりやすいとされます。
そして、非認知能力の重要性を提唱したヘックマンは、これらの心理特性について、以下のように述べています。
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「アメリカの最近の公教育は、認知力テストの結果、つまりは『どれほど賢いか』を重要視している。だが、最近の文献の一致した意見は、人生における成功は賢さ以上の要素に左右されるとしている」
※本書No15/322より引用、ヘックマン(205)p.17
―――――――――――――――――――――――――――――――――――ー
「賢さ」は人生の成功の一要素にしか過ぎません。そう考えると「遺伝の影響も知能より受けづらく、かつ教育可能な”非認知能力”に注目しよう」というのは、至極真っ当な考えのように思えます。
非認知能力について、まとめると、以下の2つになります。
(1)非認知能力は、「よい結果」につながる(※)
(2)非認知能力は、「教育可能」である。
※よい結果=学力や健康・幸福・社会的活動など
なるほど、では実際にどんな非認知能力があるのでしょうか。
■注目したい15種類の「非認知能力」
今回の書籍では、「よい結果」につながる15の非認知能力を取り上げ、それらの概要・測定方法・教育の可能性などについてまとめています。以下、目次より引用いたします。
(ここから)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
<15の非認知能力>
1章 誠実性:課題にしっかりと取り組むパーソナリティ
2章 グリット:困難な目標への情熱と粘り強さ
3章 自己制御:目標の達成にむけて自分を律する力
4章 好奇心:新たな知識や経験を探求する原動力
5章 批判的思考:情報を適切に読み解き活用する思考力
6章 楽観性:将来をポジティブにみて柔軟に対処する能力
7章 時間的展望:過去・現在・未来を関連づけて捉えるスキル
8章 情動知能:情動を賢く活用する力
9章 感情調整:感情にうまく対処する能力
10章 共感性:他者の気持ちを共有し、理解する心理特性
11章 自尊感情:自分自身を価値ある存在だと思う心
12章 セルフ・コンパッション:自分自身を受け入れて優しい気持ちを向ける力
13章 マインドフルネス:「今ここ」に注意を向けて受け入れる力
14章 レジリエンス:逆境をしなやかに生き延びる力
15章 エゴ・レジリエンス:日常生活のストレスに柔軟に対応する力
※目次より引用 位置No17/322 電子書籍
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
(ここまで)
補足ですが、認知能力と非認知能力は完全に分けることはできません。
たとえば、「勤勉性(課題にしっかり取り組むこと)」という”非認知能力”は、「学業成績」という”認知能力”にも影響を与えます。さらには、”自分で自分の事をどう見ているか”という「自己認識」が心理特性にも影響を与えますが、自己認識のためには「認知能力」も必要です。ゆえに互いに関連し合っているものです。
また、個人的な興味として、最後に付け足すと、これらの紹介されている「非認知能力」の半数は「VIAの性格の強み」とも重複しています。
具体的には、「誠実性、グリッド(勤勉性)、自己制御、好奇心、批判的思考力、楽観性(希望)、時間的展望(大局観)、情動知能(社会的知性)、共感性(社会的知性)」です。
性格の強みは、様々な文献からの「人間が持つ美徳」を24種類にわけたものですが、それらが非認知能力の研究と重なっていること、またそれらの美徳が「良い結果」につながり、かつ「教育可能」であると文献からわかっているということも興味深いです。
次回からこの15の非認知能力を取り上げていきたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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【編集後記】
◯強み文献おかわり100本ノック:79本目
◯今月の健康&運動習慣:3月のランニング距離0km
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