配信日時 2025/02/28 12:02

MBTIを深く理解するための「フィードバックの三段階」【カレッジサプリ】

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令和7年2月28日(第4022号)


MBTIを深く理解するための「フィードバックの三段階」


株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話  3058字/読了時間4分)


■こんにちは。紀藤です。

昨日は、大学院の仲間の会社様にリーダー向けの「ストレングス・ファインダー研修」の実施でした。
とても優秀かつ、快活な素敵な皆様と、少数で研修ができることが実に楽しい時間でした。
ご参加いただきました皆様、ありがとうございました!

また夜は、長年お世話になっている人事プロの方と会食など。
やや飲みすぎてしまいました・・・汗



さて、本日のお話です。

今年に入ってから、性格検査である「MBTI」を探求している今日この頃です。
今週末が認定ユーザーの資格取得の試験とのことで、勉強を進めております。

MBTIの勉強を始めるうちに、大きな発見の一つが「MBTIは検査を受けてタイプが決定される”わけではない”」という点でした。MBTIは検査を受けて、その後、”適切なフィードバック”が行われて「ベストフィットタイプ」を自分で決めることで完結します。

そんな、MBTIのベストフィットタイプを見つける上で、実施者が受検者に行う『適切なフィードバック』とはどのようになされるべきなのか?

この点について、MBTIの資格取得コースからの学びを、自分なりにまとめてみたいと思います。相変わらずマニアックな内容ですが、よろしければお付き合いくださいませ。

それでは、どうぞ!


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<目次>
MBTIのフィードバックで押さえるべきこと
MBTIのフィードバックの三段階
第一段階:ベストフィットタイプを見つける
第二段階:タイプダイナミクスを理解する
第三段階:心の発達を理解する
まとめと感想
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■MBTIのフィードバックで押さえるべきこと

MBTIの日本語版マニュアルでは、”MBTIは、受けた本人が自分でしっくりくるベストフィットタイプを見出す過程を実施者によって支援することが義務付けられている(P27)”と述べられています。

ベストフィットタイプを見出す時間、それを促すために、実施者が支援するわけですが、そのために知っておくべき知識や前提がある、と定められています。

たとえば、「フィードバックする者が知らなければいけないこと」として、
MBTIの理論背景、ユングの心理学的タイプ論、MBTIの倫理規定、歴史、開発経緯、実施や採点方法、タイプ論と特性論のアプローチの違い、フィードバックの手順、などなどが示されています。

そして、「フィードバックをする者が頭に入れておくべきこと」として、
・MBTIの考えに依存しすぎないこと(MBTIを知らなくても幸せになれる)
・受検者が誰より本人のことを知っていると思うこと
・結果は、個人の個別の状態を考慮していないため、絶対的なものではなくスナップショットのようなものとして位置づけること
・ベストフィットタイプが見つからなくてもOKである、
ことなどが示されています。

また「フィードバックする者が受検者に伝えるべきこと」として、
・MBTIに限らず、あらゆる検査は、複雑な人間の性格や行動の全てを説明できるものではない。あくまで自己を理解するきっかけである
・MBTIは、性格の良し悪しをみるものでない。16タイプに上下関係なく、どのタイプにも同等の価値がある
・報告されたタイプがしっくりこなかったり、ピッタリしない場合は、自分のタイプを決め直すことができる
こと、などが示されています。

当たり前のようですが、こうしたことをしっかりと説明する、認識しておくことが、受検者にとって有意義な時間になるのでしょうね。



■MBTIのフィードバックの三段階
そして、フィードバックを通じて、受検者のベストフィットタイプを見出していく上で、以下の三段階に沿って深めていくことが説明されています。


◎第一段階:ベストフィットタイプを見つける

最初が一般的な、入口としてのMBTIのフィードバックの方法になります。
受検者がMBTIの検査に回答した結果を手元に用意しながら、MBTIの理論やタイプの説明をしていきます。

(ここから)
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<第一段階フィードバックの進め方>
1.MBTIの歴史、理論的背景の説明:
・ユングのタイプ論が元であること、60年あまりの研究と活用の実績があることを説明し、他の心理検査との違いも明確にします。
2.報告されたタイプとベストフィットタイプの説明:
・質問紙で見つかる「報告されたタイプ」は、社会的役割や期待などの影響を受けるため、本来指向する「ベストフィットタイプ」と異なることがある
3.MBTIの基本理論の説明:
・4つの指標と2つの極(例:外向と内向など)を説明し、またそれらの言葉は、私達が日常使う言葉と違うことを説明する。
4.タイプ論と特性論の違いの説明:
・多くの性格検査は特性論(例:ビックファイブなど)の見方であり、MBTIの前提のタイプ論の考えと異なっていること。
5.指向の説明:
・自分の指向は「利き手のようなもの」であることを伝え、理解を深める。
6.採点の実施&タイプの結果の提示:
・理論の説明後に採点の実施が望ましい。また「あなたは◯◯タイプです」と断定的に言ってはならない。
7.16タイプ別の特徴の説明:
・『MBTIタイプ入門』を参考にしながら、読んでもらう。
8.タイプの検証をする:
・グループでのエクササイズなどを用いて討議し、4つの指標と、各指向の理解を深めていく。
9.指向の組み合わせの説明をする:
SとN(感覚と直観)とTとF(思考と感情)などの指向の組み合わせによる興味、価値、欲求、得意分野、特徴などの相違を伝えて、深堀りをする。
10. ベストフィットタイプを探求する:
タイプについての記述を読み、自分の「本来の姿」「特徴」「周囲に与える印象」などを読み、しっくりくるかどうかを確認し、自分のタイプを決定するプロセスを進める。

参考:日本語版MBTIマニュアル  P31-32
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(ここまで)


◎第二段階:タイプダイナミクスを理解する

第一段階のフィードバックで終えることも多いですが、さらに自己洞察を深めたい場合は、「タイプダイナミクス」を理解することもできます。

たとえば、私の場合は、ENFPタイプで、「外向・直観・感情・知覚」という指向になっています。MBTIの理論によれば、指向には序列があり、私の場合は以下のように説明されます。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
1.主機能:外向直観
・周囲の人々にわくわくするような可能性を見つけそれらを熱心に研究する
2.補助機能:内向感情
・人々がそれぞれの可能性に気づくのを援助するために、自分の得た洞察を評価したり、整理する
3.第三機能:思考
・対象から距離を置く姿勢と論理から、いろいろな選択肢について検討する
4.劣等機能:内向感覚
・事実や、実用的な情報を蓄えたり、検索する

※引用:日本語版MBTIマニュアル  P40
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


◎第三段階:心の発達を理解する

中年の危機や移行期、自己成長を考える人にとって、「ユングの心の発達モデル」を元に、ユングが提唱する自我と自己の統一を探求することも有益とされています(かなりディープです)。

MBTIの各機能の発達は、「主機能と補助機能」は”意識(自我)”に位置します。「第三機能」は”意識と無意識”の境界に位置します。そして「劣等機能」は、”無意識(自己)”に位置すると説明されます。(noteの図を参照)

そして、人生の前半が「自らが本来指向する機能を発達」させて、人生の中盤(中年期)は、「自分が本来指向していなかった機能が発達を訴え始め」て、人生の後半は、心の発達が全体性の統合という形で現れる、と述べています。


たしかに、この「心の発達」はわかるような気がします。

私(紀藤)の場合、「外向✕直観」で生きてきた感じがしますが、中年期になってから「内向感情→自分の洞察を整理する」「思考→対象物から距離をおいて施策を深める」という欲求が高まってきたように感じます。



■まとめと感想

フィードバックも、このように整理されると、より体系立てて深められる感覚がして、有益さを感じました。MBTIは、今の心理学の信頼性・妥当性とはやや離れてはいると認識しつつも、自己理解を深めてくれる意義深いものだな、と改めて感じている次第です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

 ※本日のメルマガは「note」にも、図表付きでより詳しく掲載しています。よろしければぜひご覧ください。
https://note.com/courage_sapuri/n/n4418509e2161
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 【編集後記】
◯強み文献おかわり100本ノック:79本目
◯今月の健康&運動習慣:2月のランニング距離89km

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