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令和6年11月17日(第3919号)
今週の一冊『酒好き医師が教える もっと! 最高の飲み方』
株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話 2205文字/読了時間3分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日は、大学院の仲間と「リレーマラソン in国立競技場」に参加してまいりました。
合計9人で、1周1.3kmの競技場のコースを32周(合計フルマラソンと同じ42km)走るというイベントです。
皆でタスキを繋いで走ると、いつもよりもハイペースでも頑張れて、良い疲れとイベント感満載の時間でした。一緒に参加いただいた皆様、ありがとうございました!
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さて、本日のお話です。
毎週日曜日は、おすすめの一冊をご紹介するコーナー。本日の一冊は、”お酒の飲み方”がテーマのこちらの本です。
「お酒の飲み方」についてのシリーズで、13万部売れているベストセラーの続編となりますが、個人的にはこちらの作品のほうが具体的な実践方法が載っていて使えると思いました。
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<今週の一冊>
『酒好き医師が教える もっと! 最高の飲み方』
葉石 かおり (著), 浅部 伸一 (監修)/日経BP
https://amzn.asia/d/68sS0mb
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昨日の打ち上げでもそれなりに飲んでしまいましたが、これからの人生で「お酒を楽しみながら上手に付き合う」ことは頻繁にあるものです。そういう意味でもたいへん実用的な本でしたので、ぜひ皆様にもご紹介したいと思いました。
「お酒を楽しむための漢方&サプリ3点セット」は、自分も試してみて効果を感じたので、特におすすめです。それではまいりましょう!
■酒が残ると、1日を無駄にする?
少しだけ遠回りになりますが、この記事を書こうと思った理由について、ちょっとだけ語らせて下さい。
1ヶ月ほど前にかなり飲んで、終電も逃したことがありました。
すると、次の日、本当に脳も体も、翌日にはポンコツのようになっていて、生産性70%ダウンのような日を体験しました。(noteの記事に書きましたが、ウェアラブルデバイスのストレス値などを分析すると「飲みすぎは100kmマラソンと同等のダメージがある」ことがわかりました)
(参考記事)「飲み過ぎ」は、100kmマラソンと同等のダメージがある?! ーウェアラブル・デバイスからわかったことー
https://note.com/courage_sapuri/n/ne4d9dd8ebee4
正直、私はそんなにお酒は飲みません。それでも楽しい場所だと、つい飲みすぎてしまうことは、いくつになってもやってしまいます。。。
「飲めるけど、そんなに強くない体質」でありつつも、『絶対に翌日に残らない飲み方』『多少残ったとしてもリカバリできる対処法』はないものか。。。そんな中で見つけたのが、今回ご紹介する一冊となります。
■「酒が強い」とはどういうことか
そもそも、人がアルコールを摂取したときに、体にどのような変化が起こるのでしょうか? 「肝臓でアルコールが分解される」くらいは、多くの人が知っています。
しかし、「なぜ顔が赤くなるのか?」「そして赤くならない人がいるのはなぜか?」。そもそも「お酒が強い・弱いとはどういうことか?」など、深く理解している人はあまり多くにないように思います。
まず、アルコール(エタノール)が体に入ると、「アルコール脱水酵素(ADH)」によって、アルコールがアセトアルデヒドに分解されます。
このアセトアルデヒドが毒性を持っており、血管を拡張させて顔が赤くなったり、頭痛や吐き気などの二日酔いの症状をもたす原因となります。
しかし、酒が飲める人は「アセトアルデビド脱水分解酵素(ALDH)」を持っています。これを持っているかどうかは、遺伝的要素で決まります。これは3つの型があり、以下のように分類されます。
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活性型(NN型):アルコールに強く、顔は赤くならない
不活性型(ND型):アルコールに少し強く、顔は赤くなりやすい
失活性型(DD型):アルコールに弱く、顔はすぐ赤くなる
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白人と黒人は、活性型(アルコールに強い)が100%です。
しかし、黄色人種(日本人)は、活性型が50%、不活性型が40%、失活性型が10%です。
これは遺伝的なものであり、ALDHを持っていない人は、アセトアルデヒドの毒によって、細胞損傷や炎症、酸化ストレスを引き起こし、二日酔いや慢性疾患(肝疾患やがん)のリスクを高めますので、飲まない方が良い、となります。
■お酒を楽しむための漢方&サプリ3点セット
しかし、とはいっても、お酒は食事や会話を彩るエッセンスであることも否めません。仕事を頑張った後に飲むお酒は美味しいですし、マラソン大会後のお酒も美味しいです。
では、その中で、どうすれば「飲酒のネガティブの影響を小さくすること」ができるのでしょうか? 本書にて3つの漢方&サプリが紹介されていました。以下、ご紹介いたします。
●その1:黄連解毒湯(おうれんげどくとう)
「悪酔い・二日酔い対策」にオススメです。
”酒毒を消す、解毒剤としての役割”を果たしてくれる漢方です。
解熱、のぼせ、赤ら顔、またアトピー性皮膚炎の改善のためにも処方されます。お酒を飲んで赤くなる、体が熱くなるタイプの人にオススメです。
●その2:五苓散(ごれいさん)
同じく「悪酔い・二日酔い対策」にオススメです。
”水毒”に効果があるとされ、「口は乾いているのに、足がむくんでいる」というような症状、つまり体内の水の流れを整え、水分の分布を均等にする効果があるとされます。むくみ、口乾、下痢などの二日酔いの朝に起こりがちな症状を抑えることができます。
●その3:酢酸菌酵素
体内のアルコール分解と、お酢の製造プロセスは同じ(酢はアルコールから作られる)ことに注目し、酢を分解する酵素を体外から摂取するというサプリです。つまり、アルコール脱水酵素(ALDH)を補うということです。
これにより、血中アルコール濃度が3割程度抑えられたという研究があり、たいへん信頼できるサプリです。 →よいときOne | キユーピー
■まとめと感想
実際試してみましたが、その1とその3は、私の体質に合っているようで(体がほてりやすい)、お酒の影響が緩和されたように感じます。
その2は、そんなに下痢などはなりやすいわけでもないので、まだ効果はわかりませんが、体の水分バランスが悪いときにはよいのかもしれませんね。
こうした情報を持っているか持っていないかで、お酒の場の楽しみ方や安心感も変わる気がするので、常にカバンに忍ばせるようになりました。皆様もよければ、是非試していただければと。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
※本日のメルマガは「note」にも、図表付きでより詳しく掲載しています。よろしければぜひご覧ください。
https://note.com/courage_sapuri/n/n0661f5316654
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【編集後記】
◯強み文献おかわり100本ノック:59本目
◯今月の健康&運動習慣:11月のランニング距離:57km
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