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令和6年10月13日(第3883号)
おすすめの一冊『活躍する人のセオリー 強みを活かす』
株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話 2334文字/読了時間3分)
■こんにちは。紀藤です。
引き続き、沖縄に来ています。
昨日土曜日は、こちらで一緒に過ごしている経営者ご家族と、平和記念公園近くの海へ。
昼はまだまだ暑く、海日和です。
*
さて、本日のお話です。
毎週日曜日は、おすすめの一冊をご紹介するコーナーです。本日の書籍は、人事領域で有名なサイバーエージェントの曽山さんによる「強みを活かす」ことについて書かれた書籍です。
それでは早速参りましょう!
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『活躍する人のセオリー 強みを活かす』
曽山 哲人 (著) (PHPビジネス新書)
https://amzn.asia/d/clX70Xa
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■本書の概要
本書は、サイバーエージェントの取締役人事統括(2017年当時)の曽山氏が、成果を高めるための秘訣でもある「強みの活かし方」について、同社の具体的な例を紹介した本です。
「上司が部下の強みを活かすためにどのような質問をしているのか」、あるいは「チーム内で強みの相互理解を深めるために、どのようにワークを行っているのか」を、
また「ストレングス・ファインダーなどのツールを社内でどう使っているか」などなど、その狙いと具体的な進め方などを詳細に明らかにしてくれています。
その他、個々人がその強みを発揮するための、「仕事を自律的に行う工夫」「仕事の権限委譲の仕方」「異動の申請のルール」など、外からは見えないノウハウを、惜しげもなく出されているところが特徴です。
以下、著書の概要について引用いたします。
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<本書の紹介>
働き方改革や生産性向上が叫ばれている今、ビジネスパーソン個々人が強みを活かし、やりがいを持って、効率的に成果を上げていくことが求められている。しかし多くのビジネスパーソンは、「そもそも自分の強みが分からない」と悩んでいる。
「働きがいのある会社」ランキングで、長きにわたりトップクラスにあるサイバーエージェント。そこで10年にわたり同社の「戦略的人事」を司る人物が曽山氏だ。
本書では人財育成のプロである著者が、「強みを見つける」ためのノウハウから始まり、「強みを使って上手に仕事をする」方法、部下の強みを引き出し、チームとして成功するやり方などを、サイバーエージェントでの実践を紹介しながら、わかりやすく説明している。
※Amazon本の紹介より
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■「強みを知る」ための工夫
本書の魅力は、特に「”職場において”お互いの強みを知り合う」という、仕事文脈に特化している事例を紹介されていることだと感じます。
その中で、特に印象に残ったこと、納得したことについて、以下まとめてみます。
(ここから)
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<強みを知るための工夫>
(1)「自分が大切にしている価値観」を知る
・価値観は、強みの源泉となることが多いもの。それを部下や仲間に聞くことで、一人ひとりの違いが見えてくる。
・具体的なやり方は、「9ブロック」として、3行×3列のマスを創り、自分が大事にしている価値観(※)を書く。
(※価値観とは「自分がこれまでに大切にしてきた考え」「両親や家族から言われていたこと」「自分の信条と言われればこれ」といった自分を形成している考え方や大事にしている概念のこと)
(2)「楽しい瞬間」を聞く
・「どんなときに楽しさや嬉しさを感じるか?」はポジティブに感情が動く瞬間であり、それは自分の価値観を反映されていることが多い。
・そのため、メンバー5人が集まるなら、1人3分くらいで「楽しい瞬間」を皆で書き出して、見せあってみる、などで相互理解を深める。
・そしてそれに合わせた仕事のお願いの仕方を心がけるようにする。
(3)「診断ツール」を使う
・エニアグラムやストレングス・ファインダーを実施して、お互いの違いを理解するようにする。
・マネジャーで伸び悩んでいる場合「メンバーの強みを言語化できていない」ことも少なくない。そのため「診断ツール」を使うことで、いくつかの類型化されたタイプに当てはめて考えることができるため、効果的な対話法を考えることに役立つ。
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(ここまで)
その他にも、「グロースファインダー」といって、成長のポイントを見つけるための、1人あたり20分のワークなども紹介されていました。
(ここから)
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<成長ポイントを見つける「グロース・ファインダー」>
●前半10分間
1,4人チームなら、フィードバックを受ける1人だけ(例:吉田さん)「が席を外し、その他の3人が、皆でその人について話し合う(20分)。
2,まず個人ワークで2分間、吉田さんの「強み」を白紙に箇条書きで書き出し、それが終わったら1人が司会を務める。
3,ホワイトボードの上に「強み」と書き、皆でホワイトボードに吉田さんの強みを書いていく。
4,次に、吉田さんの「弱み」を同じようにように書き出す。ポイントは「~かも」と末尾につけること(例:細かいチェックが多い”かも”)。そうすることで例えば上司の課題でも書きやすくなる。
●後半10分
1,吉田さんが戻ってきた後、「強み」と「弱み(かも)」について1分ほどで紹介する。
2,残りの7~8分で、フィードバックを受けた人が、自分ありの回答をする。弱みとして挙げられたことについて、吉田さん本人から自分の考えや意見を述べてもらう。
P49-50
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(ここまで)
■まとめと個人的感想
こちらの著書は2017年と、今から7年前に書かれた本で、それから「強み」についてもますます注目されるようになっていると感じます。
その中で、やはり成長している会社は「強みに注目する」ことを仕組みとして設けているのだ、そしてこんな風に実際の現場で活用しているんだ、ということがわかる内容で、大変勉強になりました。
その他にも、1on1のときにどういう質問をすると強みを引き出せるのか、また異動をしたいというメンバーにどう対応するのか、継続的な改善をするためにどのような役員レベルの仕組みを設けているのか、なども紹介されており、強みに限らず興味深いものばかりでした。
そのため、人事や部内で、強みに立脚したマネジメントやチーム作りをしたいと思っているマネジャーにとっては、非常に有益な情報がまとまっていると感じます。
最後までお読み頂き、ありがとうございました!
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https://note.com/courage_sapuri/n/n63e95f0611fc
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【編集後記】
◯強み関連文献おかわり100本ノック:38本目
◯今月の健康&運動習慣:10月のランニング距離:45km
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