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令和6年3月6日(第3665号)
きちんとがんばっていれば、誰かの物語では悪役になる
株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話 2313字/読了時間4分)
■こんにちは。紀藤です。
先日より体調を崩しつつも、
なんとか研修を無事終えることができております。
これも、起業前に「扁桃腺を取ったから」でしょう。
以前なら風邪を引くと扁桃腺が腫れて声がでなくなりましたが、
今は扁桃腺が異常に腫れることはないので、多少無理をしても、
その後しっかり寝ればリカバリができます。
(なので、終わった後に力尽きて眠ってしまうゆえ
遅くにまた仕事をする謎のリズムになっております、、、
早めに戻そうと思います)
*
さて、本日のお話です。
「人と会う」と考えが巡るものです。
特に、普段自分が行かない環境に出向くと、”自分のあり方”を図らずとも内省する時間になることもしばしば。
先日の記事で書かせていただいた立教大学のビジネスリーダーシッププログラムの合宿は、まさに内省の機会を与えられる時間でした。
今日は、「大学生の話を聞いて内省をしたこと」について、Over40の自分が思ったことを、恥ずかしげもなく書いてみたいと思います。
(日記的な内容ですので、お暇がある方のみ、読み進めていただければ幸いです)
タイトルは、
【きちんとがんばっていれば、誰かの物語では悪役になる】
それでは、どうぞ。
■自分はどうなのかを問う
先日の立教大学のビジネスリーダーシッププログラムの合宿で、懇親会の際に隣にいた学生さんが「自分がどうなりたいかわからない。だからまずはBLPの運営に関わりたいと思ったんです」と語られていました。
「へえ、そうなんだ、すばらしいね」なんていいつつ、もう一人の自分が「そんな自分自身はどうなのか?」と冷静に突っ込んでいるようです。挑戦しているようで恐れていることがあるんじゃないのか、と・・・。
■「チャレンジ」をしているか
思い返すと、自分の会社を設立したときに屋号を「カレッジ」としました。ネーミングの理由は、カレッジ=Courage(踏み出す勇気)、そしてCollege(学び)、この2つが変容の喜びを与えてくれるはずだ、という信念からです。自分もそんな2つのカレッジを模範として大事にしていたいし、学びと踏み出す勇気によって世界を広げる人を増やしたい、という願いがありました。
名前に思いを託すと、そちら側に近づいていくようです。6年前の創業時は、College(学び)が大事と言えるレベルではなかった自分も、それなりに「学び」に対して歩みを重ね始めた、といえるようにはなった気もします。
そして、Courage(挑戦)も自分の中で一歩ずつハードルを高めつつ、毎年恒例のイベントとして行っているとは思います。しかし、見方を変えてみれば実は「やりしやすいチャレンジ」を無意識に選んでいないか、とも思うのです(263kmマラソンとか大学院など)。
たぶん263kmマラソンとかは、一般的にはしんどそうですが、チャレンジの質としては「人生を賭すチャレンジ」ではありません。本当に脚が震えるチャレンジは「人生の岐路を選択する挑戦」であるもの。チャレンジ自体に大きなハードルを感じるものに対して、もしかすると、足踏みをしていることもあるのでは、、、とも思えなくもありません。
■チャレンジは足が震えるもの
おそらく真の挑戦とは、「足が震えるほどの挑戦」なのかもしれません。そもそもいいとも限りませんが、怖がっているというのは、そこに対して期待がある、まだ見ぬ世界を見たいという願いの現れでもあります。
その中で、「自分の願い」に真摯に向き合って、脚が震えても踏み出そうとすることができているか。そこに「人生を賭けた投資をする決断」ができるかどうか。「人生を賭ける」とはすなわち、(1)膨大な時間、(2)経済的な負荷、(3)精神的なチャレンジがあるかどうかということです。
例えば、私の場合は、「海外大学院へチャレンジする(2000万円くらいかかる)」こと、「他者を巻き込んで大きな目的のために事業を行う」ことです。
私にとって、前者は「経済的な負荷」が大きいため、心理的なハードルを感じます。語学や家族の関係もあります。
一方、後者は「精神的なチャレンジ」が大きいです。誰かの人生を巻き込むことは、人間関係の葛藤や対立を引き受けることかもしれません。相手の感情を大事にしすぎて、嫌われない・軋轢がでない範囲内でそこそこやるという、自分の弱さと向き合うことが問われているようです。
挑戦とは「重たさや不安」を感じるものです。肉体の痛みよりも、精神的な負荷、誰かの言葉による自分のゆらぎのほうが、私にとっては実は負荷が大きい。対人関係の重たさは、私にとってはウルトラマラソンでボロボロになるより、もっと重たいものです。そこにある願いに向き合えているかどうか。それもまた、挑戦です。
■きちんとがんばっていれば、誰かの物語では悪役になる
ある漫画で「どんなに良い人間でも、きちんとがんばっていれば、誰かの物語では悪役になる」という話がありました。
自分なりの願いを持って、何かを進めようとしたとき、それはときに誰かの立場や考えと衝突することになります。それは誰かとのこだわりや価値観の衝突、負の感情に触れる事など、ネガティブに感じる場面もあるでしょう。
それでも「自分の願いを貫きつつ、きちんとがんばれているか」。それをこの漫画のコメントから問われているような気がします。
自分の中で「本当は大きな動きを作る何かをしたい」という願いがあるのであれば、無意識のうちに、そうした対立(誰かの物語で敵になること)を恐れて、自分の中にある純粋な願いを封じ込めている可能性もあるのでは、、、そんなことも思うのです。
「コツコツ続けること」という挑戦を自分のデフォルトの強みに鍛えることができました。今回立教大学の講師という機会をいただき、「教育」に関わる上では、「人と人として向き合うこと」という挑戦の機会を頂いた気がしています。
実は心の何処かで面倒くさがっている人間対人間の営みに対して、もう一弾二弾と深掘りをする必要がある、と感じたゆえ、このようなことが浮かんでくるのかもしれません。人の喜怒哀楽が混ざり合う場においても、物怖じせず、目の前の誰かと、全体のために選択できる、そんなスタンスと強さを身に付けたい、、、そんなことを思っている次第です。
なんだか、拡散した日記のような投稿になってしまいました。。。
そんな内容でございましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。
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<本日の名言>
人生はクローズアップで見れば悲劇、
ロングショットで見れば喜劇。
チャールズ・チャップリン
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【編集後記】
強み論文、100本ノックプロジェクト。
現在76本目です。
あと24本。
<今月の健康&運動習慣>
・3月のランニング距離:30km
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