配信日時 2023/11/10 09:41

JICA沖縄センターから学ぶ、日本と沖縄の強み【カレッジサプリ】

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令和5年11月10日(第3547号)


JICA沖縄センターから学ぶ、日本と沖縄の強み


株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話 2524字/読了時間3分)
■おはようございます。紀藤です。

昨日は3件のアポイント。
また夜は人材開発・組織開発のプロジェクトメンバーとの
ミーティングでした。

だいぶ予定が詰まってきて、
やることが膨大になってきておりますが、
着実に進めていきたいと思います。



さて、本日のお話です。

現在、沖縄に来ておりますが
先日は以前からの友人が研修課にて働かれている

「JICA沖縄センター」

に訪問させていただきました。

そこで聞かせていただいたお話が、
視点が広がり、また勉強になるものでしたので、

今日はJICAにて学んだお話について、
共有させていただければと思います。

それでは早速まいりましょう!

タイトルは



【JICA沖縄センターから学ぶ、日本と沖縄の強み】



それでは、どうぞ。



■「JICA」と聞いて

何をしている組織なのか
よく知っている、という人もいれば、

名前は「社会」の授業で
聞いたことがあるけれども、
具体的に何をしているかはよくわからない、
という人もいるかもしれません。

あるいは、
「青年海外協力隊」などなど。



■ちなみにJICAについて、
以下のような組織です。

・JICA(Japan International Cooperation Agency、国際協力機構)は、
 開発途上国の信頼関係を重視し、途上国とともに課題の解決を行っていく機関である

・JICAの歴史は、1954年コロンボ・プラン(※)の加盟から始まる。
 (南アジア、東南アジア、太平洋地域諸国の開発援助のために1950年に設立された国際機関)
 「国際社会の平和と安定及び反映の確保により積極的に貢献する」ことを目的に、
 政府開発援助(ODA)として開発途上国への、資金的・技術的な協力を実施してきた。
 
・そのODAの中で、”二国間援助の3つの手法”である
 「技術協力」「有償資金協力」「無償資金協力」を担っているのがJICAである。
 (青年海外協力隊もこの中に含まれる)
 
・JICAは世界最大規模の二国間援助機関であり、
 海外拠点は96拠点、援助対象国は150カ国・地域である。

・なお職員数は約2,000名、国内拠点14拠点

(引用:JICA沖縄センター資料より)

とのこと。



なるほど、、、

よく電車の中吊り広告で見る
「青年海外協力隊」のチラシはあるものの、
あんまり詳しく調べることはなかったな、、、

と勉強になります。


その他にも、

様々な資料を見せていただき、
なるほど、、、と学びになりました。



■ただ、こうした資料の上では
わからないこともあります。

そこを、JICA沖縄センターで働く友人に
解説をいただきました。

いくつか印象に残ったお話を
以下ご紹介させていただきます。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
Q、海外の途上国への援助機関との違いは、なんでしょうか?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

A、日本の特徴は2点ある。まず1つが
  「民主的に進める」ことである。
  
  たとえば、中国は真っ直ぐな新幹線の線路を作ることができる。
  これは、中国は中央政府の集権的な体制によるものである。
  線路を作る時に、「線路を作るから動いてください」と、
  3日で人を動かすことができる。
  
  しかし、日本は、こういったことはしない(できない)。
  なぜならば民主的な国であるから。
  だから山の中を通ったり、曲がったり、
  騒音を対処する等の技術が磨かれていった。
  
  
  上記に付随して2つ目が
  「現状の動きを止めず、新しいものを作る」ことである。
  
  例えば、渋谷駅の工事などは、
  大変複雑な工程管理と技術が必要とされる。
  
  利用者、地域、政府など、
  多くの利害関係者を調整しながら
  ”現在の動きを止めずに、新しいものを作る”というやり方は
  世界トップレベルであると思われる。
  
 (中国のように、大量に資金を投下して、
  実績を作ることを求める国は多いが、
  日本のような民主的な進め方を求める国・地域もある)
  

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
Q、「JICA沖縄センター」はどのような特徴を持つのですか?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

A、沖縄の特徴の1つに
 「島嶼性(とうしょ性)」がある。
 
 ※島嶼性とは、島で発生する特有の現象や特性であり、
  生物学的、地理的、社会的、文化的な文脈がある。
  生物学的な島嶼性はいわゆる「ガラパゴス化」である。
  
 島で人が生活をする場合、
 エネルギーの問題(電気など)、水問題、
 廃棄物処理、海洋汚染やサンゴ礁保護など、
 独自の視点が必要とされる。

 沖縄は、その中でも150万人の人口があり、
 その島嶼性が持つ課題に取り組んできた。
 
 インドネシア、フィリピンなど
 太平洋諸島国では、東京などの都市より、
 沖縄から学ぶことが多いと思われる。
 
 ゆえに、沖縄センターでは、
 年間400名のそれらの国々の開発に関わる、
 中堅クラスの方々に研修を行い、
 
 自分たちの国・地域でどのような開発を行うのかを
 各国から集まってきた国々の人同士で議論し、
 最終的に開発プランを立てるような取り組みを行っている。
 

 また、沖縄はその歴史的な特色から
 「沖縄の海外ネットワーク」がとても強い。
 (世界各国で41万人のネットワークがある)
 
 うちなーんちゅ(=沖縄に血縁を持つ人たち)が
 世界各国に広がっており、10月は「世界うちなーんちゅ大会」が開かれた。
 これらのソフトパワーも強みである。
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

とのこと。



■日本の途上国支援の特徴

島嶼性と沖縄の
海外支援の中での役割、

世界うちなーんちゅ大会、

、、、などなど

知らないことばかりで、
なるほど、とメモが止まりませんでした。

(その他もたくさんあるのですが、
 そのお話はまた改めて、、、)
 
 

■改めて思うのが、

友人のお誘い(?)で
ほぼ勢いで沖縄で2拠点生活を始めて、

実質2ヶ月に1度
10日程度リモートワークをしに
訪れるような形になっているのが現状。


しかし、こうした

新しい活動をすると
新しい視点が訪れるものだな、

と感じています。


ありがたいことに、
沖縄の歴史や文化を知るための、
かなり濃厚な合宿にも参加させていただけることになり、
ますます多くの視点が得られそうな予感があります。


知るほどに、
社会で生きる自分の視野が
まだまだ小さいことを感じますが、

こうした繋がりから
色々な事を得て、より大きな視点で
物事を見て、関わることができたら、

と思った1日でございました。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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<本日の名言>

ミクロとマクロの視点が一人の人間の中に同時に存在してこそ、
より正確でより豊かな世界観を抱くことが可能になるはずだ。

村上春樹
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【編集後記】
自分は、自分が専門としているところについては
「語る言葉」をある程度もっているのですが、
それ以外は本当に、言葉を知らない、と感じました。

特にこうしたグローバルな視点で話す時に、
中央集権的な、とか、社会的な、とか
太平洋諸島国とか、全く使い慣れずに
普段自分がそうしたところに意識を向けていないことに気づきます。

言葉をうまく使えない=その世界を知らない

ということだと思ったので、
自分が関わる世界を増やしつつ、自分ごとにしていけたらと思いました。


<今月の健康&運動習慣>
・11月のランニング距離:33km

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