配信日時 2023/11/06 18:00

山の洗礼 ートレイルランニング33kmの教訓ー【カレッジサプリ】

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令和5年11月6日(第3543号)


山の洗礼 ートレイルランニング33kmの教訓ー


株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話 2943字/読了時間3分)

■こんにちは。紀藤です。

さて、早速ですが本日のお話です。

土曜日に走った33kmのトレイルランニング。
こちらについて振り返って思うことがありました。

今日はその体験と、また教訓について
書き記してみたいと思います。

それでは早速まいりましょう!

タイトルは



【山の洗礼 ートレイルランニング33kmの教訓ー】



それでは、どうぞ。



■11/4(土)朝8:30。

『ダイヤモンドトレイル』

という関西屈指の人気のトレイルランニングに
友人と共に参加してまいりました。


ちなみに、ダイヤモンドトレイルとは、
以下のような大会です。

”ダイヤモンドトレイルは、
 奈良~大阪~和歌山3県を結ぶ歴史的トレイルで、
 多くのランナー達がその険しい稜線や延々と続く木の階段に挑戦して来ました。

 初めて走られるランナーは、都会近くにこんな自然あふれるトレイルコースがあるのかときっと驚かれます。
 是非トレイルランの醍醐味を味わってください”
 (大会ホームページより)
、、、とのこと。



■ふむふむ、なるほど。

関西で人気のレースのようす。

紅葉が綺麗であろう時期で、
観光的にも良さそうです。

また、大会要項には、

「距離:33km」
「累積標高:約1800m」

とも記載がありました。


正直なところ、最初に思ったのが
「33km、楽勝じゃん」でした。


■この余裕の姿勢がその後に続く、
たいへんな結果に続くとは、
スタート前は、つゆ知らず。

とはいえ、なんだかんだ

・野辺山ウルトラ100kmマラソン(累積標高2300m)
・青森みちのくジャーニーラン 263km

など今年の夏に完走したし、
それに比べたら、距離は1/3くらい。

じゃあ、5~6時間くらいで
サクッと完走できるかな。

そんなことを思って”しまった”のでした。



■さて、ここ最近、

仕事が忙しかったこともあり
練習や準備ができていなかったのですが(言い訳)
そんなことに重なってバタバタと準備をし

5年ぶりに履くトレイルランニング用の靴と
エネルギージェル3つとエナジーバーをカバンに詰めて
翌日のレースの前に、東京→大阪へ移動。

ゆるりと当日も朝を迎え、
さしたる緊張感もなくあっという間に
スタート時間の8:30。



■一緒に参加する友人とは、

「それぞれ次の予定もあるだろうから、
 ゴール後は各自解散にしよう」
 
という話で、スタートをしました。

このときは、横柄にも
”自分が最初に走り終わるかもな”
くらいに思っていました。



■そして、レーススタート。

走り始めて、1kmくらいは舗装された道ですが、
そこから山道に入っていきます。

そして、最初の「葛城山」へと、
登り始めます。


そして、10kmほど走る(登る)と、
異変に気づきました。

「あれ、足がぴくぴくしている(攣りそう)」

そう、忘れていた記憶を
思い出したのでした。

トレイル”ランニング”というものの
それはロードのランニングとは、
全く違うものであること。


5年前、白馬のトレイルランニングに出たときも、
山を登りながら、

「これランニングじゃなくて登山じゃん」
「たった100m進むのにものすごく時間がかかるじゃん」

と心の中で弱音を吐いていたことが
記憶の彼方から呼び起こされました。



■通常の道では、
1km走るのに、4~6分程度です。

しかし、山道は違います。
丸太の階段や木の根っこを足場にして登るので、
15~20分もかかります。

約4~5倍の時間。

加えて、全身の体重を、
足の筋肉で持ち上げます。
通常のロードのランニングと使う筋肉やパワーが全く違います。

ランニングのフォームなど、
ロードで練習したものはさほど活用できません。



■また、補充アイテムも、

そんな事を想定せず
ロードと同じようなもので準備したので
アミノ酸などの補給も十分というほど
持ってきてはいませんでした。

通常を超えた負荷に耐えかねた筋肉と、
栄養補給不足で、体は電気信号を筋肉に
上手に伝えることができず

”痙攣(攣る=つる)”

という現象になって表出しました。

少し進んでは、
足がぴくぴくと攣りそうになり、
立ち止まります。


■また、

5年ぶりに履くトレイルシューズは
足型が崩れているのか、かかとのサイズが合わなくなっていました。

途中から、完全に
靴ずれを起こしていることにも気づきます。

踏みしめるために、かかとに、
ヒリヒリとした痛みを覚えました。



■まだ10kmなのに、足が攣っている。
あと1,000m以上登らないといけない。

しかも、靴もやばい。
(絆創膏を持ってきていない)

”33kmだし、有名で整備されている
トレイルランニングコースだしな”
 
そんな風に思っていた自分に
山が洗礼を下しているようでした。



■そして、そんなギリギリの縁で進む中、

15km地点の下り道で、
木の根に足を引っ掛けて、
思い切り転倒し、前に一回転しました。

膝を強打し、膝に3cmほどの切ってしまい
流血します。

同時に、その衝撃で
ふくらはぎが攣ってしまいました。


、、、万事休す。

始めてのDNFか・・・
(Do not Finish:完走できず)
と思いつつ、まだ時間はある。


できる範囲で、足が攣らない程度に
ゆっくりと前に進むことにしました。

後ろからスタートした仲間には
抜かされていき、ほぼすべてのランナーに
抜かされていきました。



■歩くような、走るようなペースで
前に進み、なんとか攣らないように進み、
それでも進めばゴールは近づくもの。

なんとか、7時間26分でゴールしました。

制限時間8時間。
かろうじてのゴールでした。

友人たちは1時間30前にゴールし、
先に解散しておりました。



■さて、今回のトレイルランニング。
大いに教訓を得た旅路でした。

一番は

『舐めたらいけない』

ということ。

特に、

”山など自然に関することは
 油断をしてはならない”
 
と思いました。

山の急な斜面を降る怖さ
転倒したときのヒヤリとした感覚、
登り続けて、足がすぐに攣りそうになる状態、、、


もし何かあっても山では
誰かを抱えるわけにも、
すぐに車で助けが来るわけでもありません。

そんな”山に入るならば当たり前のこと”を
多少のランニング経験から
リスクを少なく見積もっていた自分がいたこと。

これは大いに反省すべきことだと感じたのでした。

(それも据えて
 ・久しぶりの靴で走るのに靴ズレのリスクを予期していない
 ・絆創膏などを用意していない も含め油断の現れでした)
 
 

■また、もう1つの教訓は、

(ランニングを始め)
『継続してこそ』

ということ。
3ヶ月前、7月に
263kmマラソンを完走し、そこまでには、

3月 200km
4月 202km
5月 156km(100kmマラソン)
6月 195km(100kmマラソン)
7月 326km(263kmマラソン)

と距離を月間平均200km程度
積み重ねていました。

ただ、その後は、
パッタリと走るペースが継続しなくなりました。

8月 64km
9月 38km
10月 77km

と月間平均50km程度と
あまり走らない期間が続きました。


結果として
「継続しないとあっという間に走力は落ちる」
事を痛感しました。


■これも言われてみれば当たり前のこと。
ただ、少し前の成功体験を元に

”いけるっしょ”なんて思うと、
今回のように散々なレースとなってしまう、、、

そのことを感じさせられたのでした。



■ふと思えば、
ランニングでも(あるいは仕事でも)


『最悪を想定して、最善を尽くす』


ときであるほど、
良い結果、ベストな記録に繋がっているものです。

逆に、

「最悪を想定せず、楽観的にいく」

ときは、後悔や反省が多かったと感じます。


■もちろん、すべての機会に、
無限のリソースを割くことはできません。

それでも、気持ちの上では、
あるいはここぞというときはできる限りにおいて

『最悪を想定して、最善を尽くす』

というスタンスを忘れないようにしたい、
そんな事を学んだレースでございました。


「楽しめたか」というと、
残念ながら色々なトラブルや痛みで
「純粋に楽しむことはできなかった」という結果でしたが、
大いに学びになったレースでございました。

またトレイルランニングもチャレンジしたいと思います。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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<本日の名言>

悲観的に準備し、楽観的に対処せよ。

瀬島龍三(伊藤忠会長)
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【編集後記】
ロードだけではなく、トレイルランニングも合わせて行えば、
きっとバランスよく足の筋肉が鍛えられるようにも思いました。
きちんと準備をして、トレイルもかけあわせていきたいと思いました。

<今月の健康&運動習慣>
・11月のランニング距離:33km
・開脚ストレッチ:連続5回
・体幹トレーニング:1回

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