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令和5年10月10日(第3516号)
ヒューマン・ドゥーイングから、ウェルビーイングへ
株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話 2305字/読了時間3分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日も引き続き、茨城でございました。
急に温度が下がり、
気圧が変わった週末でしたが
そういう時期は、体調を崩しやすいものです。
(私も喉を痛めてしまいました(涙))
皆様も季節の変わり目、ご自愛くださいませ。
*
さて、本日のお話です。
先日、
なんとなくkindle Unlimitedにて
気になるものをペラペラとめくっていました。
その中で、
『むかしむかし あるところにウェルビーイングがありました
日本文化から読み解く幸せのカタチ』
石川 善樹 (著), 吉田 尚記 (著)
https://amzn.asia/d/8hzztrI
という本に出会いました。
その本の内容が興味深く、
考えさせられる内容でもありましたので、
本日はそのお話の内容と、そこから感じたことを
皆様にご共有させていただければと思います。
それでは早速まいりましょう!
タイトルは
【 ヒューマン・ドゥーイングから、ウェルビーイングへ 】
それでは、どうぞ。
■先程ご紹介させていただいた本、
『むかしむかし あるところにウェルビーイングがありました
日本文化から読み解く幸せのカタチ』
は、
昨今注目されている
「ウェルビーイング」なるキーワードについて、
ウェルビーイングを第一線で研究する予防医学研究者・石川善樹氏と
ラジオアナウンサーの吉田尚記氏が語る、
「日本文化に根ざしたウェルビーイングが
あるのではないか?」
を話題に話されたポッドキャスト番組の内容を
加筆・修正して作られた書籍です。
■その本の冒頭で、
以下のようなことが書かれていました。
そして、その内容に
共感を覚えてしまいました。。。
以下、引用いたします。
(ここから)
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なぜ最近、
やけに「ウェルビーイング」という言葉が
あちこちから聞こえてくるようになったのか?
それは、現代の私たちが
「ヒューマンドゥーイング」へと
変わりつつあるからではないでしょうか。
夢は?
将来の目標は?
我が社のパーパスは?
日々、全方位から「何をするか」問われ続けるこの社会に、
多くの人が疲れています。
この世界にただ「いる」だけでは足りないと感じ、
自分から世界に働きかけないと価値がないとみなされる。
これでは、私たちは「ヒューマンビーイング」ではなく、
「ヒューマンドゥーイング」のようです。
では、どうすれば自分が「よい」と思える生き方を選び取れるのか?
もしかしたら、欧米的な思考とは異なる
日本という島国の風土に合った「ウェルビーイング」があるのではないか?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(ここまで)
とのこと。
■なるほど、たしかに。。。
「今の世の中は
ただ”いる”だけでは足りず、
何かを”する”ことがないと価値がないとみなされる」
、、、わかる気がします。
そして、
「全方位から「何をするか」問われ続けるこの社会に、
多くの人が疲れています。」
という感覚も、分かります。
*
ちなみに余談ですが、
ある会社では、
四半期ごとの上司の面談で
・WILL(やりたいこと)
・MUST(やるべきこと)
・CAN(できること)
の3つを考えさせるそう。
その中で「やりたいこと」を
特に大事にするその会社では
”WILL(やりたいこと)→あなたは何がやりたいのか?”
をとことん聞かれ続けるそうなのです。
しかし、そうしたことを
若手の方は「WILLハラ」(ウィルハラスメント)と
揶揄して読んでいるそうです。。。
(なんとも複雑な気持ちですが、
上記の「疲れ」を反映しているようにも思えました)
■ちなみに、私(紀藤)は
どちらかというと
「何をするのか?」
を大切にしている人間だと認識していますが、
それでもやはり疲れるのです。
特に自信がなくなったり
肉体的に疲れているときは、そう。
■メディアで見る
世で称賛される「凄い人」
(大谷翔平選手とか)は夢や目標を持ち、
そこに向けた努力を積み重ね、
偉業を成し遂げる物語が、
人の心に火をつけたり、
そうありたい、と思わせる
強いエネルギーがあります。
■しかし、
そういったところに
光が当たるほどに
「そうせねばならない」
ような空気感を
勝手に覚えてしまう節もあります。
そうして、
夢は?
将来の目標は?
我が社のパーパスは?
と問われることに「疲れを感じる」というのも、
たしかに存在する感情かと。
■これは
「目標を持つのがよいか」
「目標はなくよいか」
という二項対立の話ではありません。
ただ、ドゥーイングより
もっと手前の、土台の部分に
「ただいること」
を自分にも、他人にも
認めてあげる事が大事であろう、
という話かと思うのです。
■その上で、個人的に思ったこと。
それは
1)「ヒューマン・ドゥーイング」の前に
個々人の「ウェルビーイング」を見つけたい
そして、
2)個々人の「ウェルビーイング(持続的な幸福)」の尺度は、
海外で言われているような尺度(PELMAなど)と
異なっている気もする
※ちなみに、
ウェルビーイングのフレームで「PELMA」というものがあります
↓↓
P(Positive emotion,ポジティブ感情)
E(Engagement,没頭や没入)
R(Relationship,良好な人間関係)
M(Meaning,人生の意味や意義)
A(Accomplishment,達成したり完遂したりする感覚)
そして本書では、
日本人は「ネガティブ」✕「誰でもない人」
という”地味”な感じに、幸福感を覚える、
としてそのウェルビーイングの視点を
拡張させてくれます。
■何かを為すのも大事ですが、
土台として自分にとっての
ウェルビーイングの形はなにか?
それは、もしかすると、
世に言われている華々しいものではなく、
本書であるようなもっと地味なものなのかもしれない。
そんな「ウェルビーイングのあり方」考えさせられる
一冊だなあ、、
そんな事を感じた次第です。
何か凄いことをなさなくとも、
日々皆が幸福に生きることができたら、、、
そんなことを思わされた書籍でした。
最後までお読み頂き、ありがとうございました!
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<本日の名言>
幸福は人生の意味および目標、
人間存在の究極の目的であり狙いである。
アリストテレス
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【編集後記】
月曜の週末、少し距離が空いていた息子(2歳)と
精一杯遊んだら、少し心を開いてくれました。
主体的な関わりが大事だな、と思った次第です。
(言い方がかたいですね、、、苦笑)
10月のランニング距離:20km
開脚ストレッチ:連続7回
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