配信日時 2023/09/07 08:07

「外向きの自分の物語」の奥にあるもの【カレッジサプリ】

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令和5年9月7日(第3483号)


「外向きの自分の物語」の奥にあるもの


株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話 1657字/読了時間2分)


■おはようございます。紀藤です。

昨日は引き続き、先日より受講している
『Leadership Circle Profile 360』の
リーダーシップアセスメントに関する
4日間の研修の3日目でした。

段々と情報が飽和してきておりますが
学びの楽しさを堪能しております。



さて、本日のお話です。

今日も先日の研修の中からの
学びと気付きについて、
皆様に共有させていただければと思います。

理論や研究ではなく
”つぶやき”的な話ではありますが、

「こういうの、あるよなあ、、、」

と思ったことがありました、
というお話です。

それでは早速まいりましょう!


タイトルは



【「外向きの自分の物語」の奥にあるもの】



それでは、どうぞ。



■「リーダーシップは砂場から始まる」。


これは、大学院の
リーダーシップのコースにて
学んだキーワードの一つです。


リーダーシップとは
「チームの目標に対しての他者への影響力」
というような定義もありますが、

それは幼少期の砂場での
周りへの影響力しかり

ガキ大将的な存在、
またそうした人との出会い、
班長や委員長、キャプテンなど

何かしらのリーダーシップ経験を
体験したり、見たりしたことによって

”自分なりのリーダーシップ像”

が形作られていくようです。



■そんな前提はどうやら共通するようです。

私が受講中の、

「リーダーシップアセスメント」

のワークショップでも、
実際に、アセスメントの結果を読み解く際に、

”その方(アセスメント受講者)のこれまでの
 リーダーシップの旅路を紐解く”
 
という行為を行うのです。

例えば、

・「最近の出来事」で、リーダーシップに関して
 どのような影響を受けたのか
 
・「キャリアの初期」(入社~若手の時期)に
 リーダーシップに関して
 どのような影響を受けたのか

・「小さい頃」、例えば幼少期や学生時代、
 自分が受けた影響で、現在のリーダーシップに
 繋がっているものはあるだろうか(家庭環境等を含む)
 
、、、

そんな風に、

最近→キャリア初期→小さい頃

と掘っていくわけです。



■私達の

「アイデンティティ」
(自分は何者かという概念)

は、これまでの歩みの中で作られます。

その中で自分が記憶している
印象的な出来事をピックアップして繋げることで

「自分という物語(ストーリー)」

を作っています。

それが、自分の軸とか
自分らしさの自覚に繋がることもあるようです。



■、、、と
そんな話を踏まえた上で、

これが面白いなあ、と
私が思ったことが1つありました。

それが

「”アセスメントの結果と、
  自分が語った物語の違い”に注目する」

という話。


例えば、私の解釈ですが、

・過去出会ったリーダーから
「他者への思いやり」を大事だと思った

・自分もそのリーダーシップを
 大切にしているつもりである
 
・でも、「他者への思いやり」ではなく、
 「独裁」のようなところが強く出ている
 
だったとします。

すると、もしかすると、
その方が語った

「他者への思いやりとリーダーシップの物語」

という物語の奥に、隠された、
あるいはまだ語られていない何かが、
存在する可能性がある、、、

というわけです。



■このことを講師の方は

「外向けの自分の物語」

といっていました。


リーダーなど
人前で話す機会が多い人は、

”誰かに向けて語る
 自分のこれまでの物語”
 
が出来上がっているもの。

それは実際にそうだったのかよりも
自分が何度も語っているうちに、
それが舌に馴染んでいく。

すると、同時に

”それ以外のあったはずの
 自分に影響を与えた出来事”
 
を周縁化してしまい思い出せていない、、、
そんな可能性もある、

というのでした。



■おそらく私達も、

「自分はこういう人間である」

と思い至った「自分の物語」が
あるのだと思います。


そうした物語は語るたびに強化され
そして、語ることによって
それ以外の物語が周縁化されるという作用もあります。

としたときに

「自分が思い出していない
 周縁化された大切な記憶はないだろうか」
 
すなわち、



【「外向きの自分の物語」の奥を、探索する】


そのことで

自らのアイデンティティの変容に
つながることもある、、、

そんなことを思った次第です。


皆様は、どんな「自分の物語」を
お持ちでしょうか?

=========================
<本日の名言>

もしこの世界や人生の意味や
自分自身のアイデンティティについての真実を知りたければ、
まず苦しみに注意を向け、それが何かを調べるべきだ。
なぜなら、この世で最も現実味があるのが苦しみだからだ。

ユヴァル・ノア・ハラリ(21lessonsより)

==========================

【編集後記】
最近、『課長 島耕作』がマイブームで読み進めており、
ついに「部長」に昇格しました。

島耕作で調べると「島耕作 クズ」と
関連ワードで出てきますが(笑)

人たらし(女性を含め)なのが
とても魅了的で、個人的には大好きなキャラです。
こういうひと、実際に組織でもいる(いた)のかなあ、、、
気になります。

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