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令和5年8月16日(第3462号)
「学び続ける」「変わり続ける」と腹をくくって、あきらめる(良い意味で)
~『人材開発・組織開発コンサルティング』
第6章 より良い課題解決者になるために を読んで~
株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話 3888字/読了時間5分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は1件の「強み(VIA)」に関する
ワークショップへの参加。その他打ち合わせなど。
*
さて、本日のお話です。
ここまで長らく、
『人材開発・組織開発コンサルティング 人と組織の「課題解決」入門』
(中原淳/著)
https://amzn.asia/d/0Mkjxwt
を題材に著書を読んでの学びやまとめ、
感じたことを記述してまいりました。
いよいよ今日で、最終回となります。
読んでまとめるだけでも大変なのに、
これをゼロから作るというのは、
いかほどのものだったのか・・・。
世の著者の方を含め、
心より尊敬するとともに、
ありがたく学ばせて頂いている次第です。
*
さて、そんな感謝の念を込めつつ
今日の最後のお話は、
「第6章 よりよい課題解決者になるために」です。
それではまいりましょう!
タイトルは
【 「学び続ける」「変わり続ける」と腹をくくって、あきらめる(良い意味で) 】
~『人材開発・組織開発コンサルティング』
第6章 より良い課題解決者になるために を読んで~
それでは、どうぞ。
■これまで、全13回、
著者の中原先生に失礼ではなかろうか…
と思うほど、本書を題材にさせていただき、
自分の学びを振り返ってまいりました。
以下、これまでのバックナンバーです。
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<『人材開発・組織開発コンサルティング
人と組織の「課題解決」入門』まとめ バックナンバー>
「研修をする人」から卒業しよう、と思った日。 ~第1章 企業における人材開発・組織開発の役割
https://1lejend.com/b/detail/HSfoIRnMfw/4554741/
「アカデミック・プラクティショナー」に憧れた日。 ~第2章 人と組織の課題解決
https://1lejend.com/b/detail/HSfoIRnMfw/4555397/
「人材開発の武器」は、まずはこの理論を抑えよう! ~ 第3章 人材開発の理論と実践
https://1lejend.com/b/detail/HSfoIRnMfw/4556396/
「今と未来を語り合うと、何かが変わる」。組織開発のエッセンスはコレだ! ~ 第4章 組織開発の理論と実践
https://1lejend.com/b/detail/HSfoIRnMfw/4557111/
コンサルタントがクライアントと出会い、 そして、信頼関係を築くために抑えるべきポイントとは? ~第5章 人と組織の課題解決の7つのステップ(ステップ1 出会う)
https://1lejend.com/b/detail/HSfoIRnMfw/4558322/
合意なきプロジェクトは、やがてコケて、焼かれる ~第5章 人と組織の課題解決の7つのステップ(ステップ2 合意を作る)
https://1lejend.com/b/detail/HSfoIRnMfw/4559763/
「現場のこと、あなたは知らないんですね・・・」ある管理職の言葉から考えさせられたお話 ~第5章 人と組織の課題解決の7つのステップ(ステップ3 データを集める)
https://1lejend.com/b/detail/HSfoIRnMfw/4560535/
定性調査のお作法 ~現場へのインタビューはどのように行うのか? ~第5章 人と組織の課題解決の7つのステップ(ステップ3 データを集める)
https://1lejend.com/b/detail/HSfoIRnMfw/4562255/
「数字」という信頼のおけるツールを駆使しよう! ~第5章 人と組織の課題解決の7つのステップ(ステップ3 データを集める)
https://1lejend.com/b/detail/HSfoIRnMfw/4563130/
フィードバックミーティングで、思い切りコケた話を振り返る(反省) ~第5章 人と組織の課題解決の7つのステップ(ステップ4 フィードバックする)
https://1lejend.com/b/detail/HSfoIRnMfw/4568230/
「花火のような研修」で終わらせないための3つのポイント ~第5章 人と組織の課題解決の7つのステップ(ステップ5 実践する)
https://1lejend.com/b/detail/HSfoIRnMfw/4569433/
「ハッピー・サーベイ」で終わらせない ~第5章 人と組織の課題解決の7つのステップ(ステップ6 評価する)
https://1lejend.com/b/detail/HSfoIRnMfw/4570492/
「クライアントとの美しい別れ」を目指そう ~第5章 人と組織の課題解決の7つのステップ(ステップ7 別れる)
https://1lejend.com/b/detail/HSfoIRnMfw/4571052/
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**
改めて、本書の内容の濃さを噛み締め、
自分のこれまでの経験を振り返らされ、
またこれから歩むであろう道のりを
考えさせられるような
”人材開発・組織開発コンサルタントの全体地図”
のごとき本であると感じます。
■そして、そんな本の最終章は、
「第6章 よりよい課題解決者になるために」
とされ、人材開発・組織開発の
コンサルタントとして関わる人として
”大切にするべきこと”が触れられています。
以下、本章のポイントについて、
記載させていただきます。
(ここから)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【第6章 よりよい課題解決者になるために ポイントまとめ】
<1,7つのステップのまとめ>
・人材開発・組織開発コンサルティングは
「人材開発・組織開発の科学知・臨床知を学び続ける人々が、その専門性を発揮しつつ、
クライアント組織の戦略実現のために、クライアントに寄り添いながら、
クライアントが自ら抱える人材課題・組織課題の課題解決を行えるように支援していくこと」。
・そのときには「科学知」と「臨床知」の両方が重要になる
・7つのプロセスは武道の「形(かた)」のようなもの
<2,自らをアップデートし続ける>
1)経験学習とアンラーニング
・学びながら不要なものを捨てる。
コンサルタントは「ラーニング」と「アンラーニング」を
繰り返すことを宿命として背負っている職業である
2)セルフアウェアネス
・コンサルタントが有していなければならないもの、それが「セルフアウェアネス」。
「自己を正しく認識していること」である。
・なぜならば、コンサルタントは、自らが「他者に影響力を行使する仕事」であるから。
また研修講師などであれば、場をコントロールする「権力」を持つ。
・ゆえに、定期的に「自らを見つめる機会」(フィードバックやTグループの参加など)が有用である
3)プロフェッショナルとして学び続ける>
・仕事のクオリティを高めていくために、常に学び続け、
専門知識をアップデートさせていく必要がある。
・経営・現場にインパクトを与えるためには、
人材開発と組織開発の両方について広く学ぶことが求められる。
そのためには「学習時間を確保する」こと。
4)倫理を常に意識する
・人材開発・組織開発の実践は、「他人の行動を変容」させる行為である。
実践においては、高い倫理意識を持つことが必要である。
<3,ブックガイド>
・人材開発・組織開発コンサルタントは
「ラーニング・プロフェッショナル」として自らも学び続けなければならない。
・以下、学びのガイドとして一読頂きたい図書である。
ヤフー元CEOの宮坂さんの言葉「本は1トン読め」。
・経営学:4書
・組織論:3書
・組織行動:4書
・人事管理:7書
・人材開発:6書
・組織開発:5書
・研修開発、研修転移、研修評価:3書
・リーダーシップ理論、リーダーシップ開発:8書
・キャリア論、キャリア支援:5書
・採用:3書
・人事評価:1書
・経営理念浸透:2書
・OJT、1on1、メンタリング、職場:10書
・ワークショップ、ファシリテーション:5書
・ジョブ・クラフティング:3書
・越境学習:2書
・新規事業、イノベーション、アントレプレナーシップ:5書
・ダイバーシティ:4書
・チーム:5書
・経営者育成:1書
・企業合併、中小企業:2書
・組織変革:1書
・研究方法論:2書
・定量データ:2書
・定性データ:2書
<おわりに>
※引用・参考:
『人材開発・組織開発コンサルティング 人と組織の「課題解決」入門』(中原淳/著)
P434~P461
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(ここまで)
■最後のこの章を読みながら、
私(紀藤)が思った感想。
それは、
「ああ、自分の学びは、
まだ始まったばかりなのだな…」
ということでした。
本書で語られている内容は、
大学院の1年次、授業でも学びました。
また2年次には修士論文に相当する
「リーダーシップ・ファイナル・プロジェクト」
において、この学びを自ら実践をしようと奮闘していました。
、、、が改めて本を読み直すと、
自分がまだまだできたことがあったと気が付きます。
「経営学、人事評価など、
もっともっと学ぶことで
広げられる視野があるのでは?」
とも思いましたし、
「自分は得意技に逃げていたことは
ないだろうか?」
とも振り返って感じもしました。
■もちろん、その瞬間瞬間、
自分ができる範囲で
現実性や効果を考えた上で、
最も良いと思う選択を選んでいた、とは思います。
ただ、
もし自分の視点が
もっともっと広く、
自分のできることが
もっともっと多かったら
その選択肢として
より洗練されたものを思いついたかもしれません。
あるいは、その介入施策も、
よりクライアントに役立つものを
選べていたかもしれない…とも思ったのでした。
■学ぶことは
楽しいことでもありますが、
一方、大変ななことでもあります。
こうしてメルマガで
中原先生の知見を頼りに、
一度学んだ(と思われる)プロセスを
2度、3度と実体験に加え、
己の思考の上で振り返って咀嚼しなければ、
理解を深めることができません。
そんな遅遅として学びが進まぬ自分が
本章のブックガイドにある本を
自分が読んだ本をチェックしてみたところ、
半分ほどは読めていないことを知り、愕然としました。
(特に経営学、組織論、人事管理などはそう)
この道の専門家として
学ぶべきことが膨大にある、
と知らしめられたように感じました。
■それは、
現在の自らの無知さを残念に思う一方、
違う見方をすれば、これからその領域について
深める余地がまだまだある…
と思うこともできます。
そういった意味で、本書を読みながら
才能あふれるわけではない普通の自分が
【「学び続ける」「変わり続ける」と腹をくくって、
(「学ばないという選択肢はない」と)諦める】
と、改めて腹に落ちた章でもありました。
(また、個人的に「おわりに」の中原先生の言葉が
最も、ぐっときました。
これは本書にて、ぜひ読んでみてください)
■ここまで一冊の本をじっくり読み解き
メルマガにすることはあまりないのですが、
大学院で学んだことの骨格になるものであり、
また何度も立ち戻りながら自分の身体知として
落とし込んで行きたいものだと思い、
中原先生の言葉を失礼なほどに引用させていただき、
自らの学びと、そのおすそわけをさせていただきました。
改めて、中原先生への感謝と、
最後までお付き合いいただいた皆様に
御礼申し上げます。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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<本日の名言>
成果を上げる人と上げない人の差は、才能ではない。
いくつかの習慣的な姿勢と、
基礎的な方法を身につけているかどうかの問題である。
ピーター・ドラッカー
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【編集後記】
今後、本書の読書会をやりたいと思います。
また本メルマガで告知いたしますので、
ご興味がある方、ぜひご一緒に学んで参りましょう!
【メルマガのご感想について】
メルマガのご感想は、このメールに直接ご返信いただければ紀藤にのみ届きます。
どんなことでも、お気軽にご連絡くださいませ。
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