配信日時 2023/08/04 10:26

「数字」という信頼のおけるツールを駆使しよう!  ~『人材開発・組織開発コンサルティング』 第5章 人と組織の課題解決の7つのステップ(ステップ3 データを集める)を読んで~【カレッジサプリ】

--------------------------------------------------------------------------
皆さまの1日を5%元気にするビジネス系メルマガ『カレッジサプリ』
---------------------------------------------------------------------------
令和5年8月4日(第3450号)


「数字」という信頼のおけるツールを駆使しよう

~『人材開発・組織開発コンサルティング』
 第5章 人と組織の課題解決の7つのステップ(ステップ3 データを集める)を読んで~


株式会社カレッジ 紀藤康行
---------------------------------------------------------------------------

【メルマガ「カレッジサプリ」
  ぜひお友達にも教えてあげてください(ご登録はこちら↓↓)】
 https://www.courage-sapuri.jp/

------------------------------------------------------------------------------------


◎本メールマガジン(カレッジサプリ)は、

 外資系教育会社を経て、
 人材開発・組織開発の会社を経営する著者が、

 世界の名著や理論、体験談を元にした
 「人生にちょっと役立つ考え方」を通じて、

 ------------------------------------------------
 皆さまの1日を5%元気にする
 ------------------------------------------------

 ことを目的とし、3400日以上にわたって毎日お届けしている、
 500社3000名以上が購読するビジネスメルマガです。

 熟読するも読み流すも、ご自由な形でご活用下さい。

 ★紀藤康行プロフィール   https://www.courage-sapuri.jp/profile/

※本メールマガジンは、お名刺交換をさせていただいた方、
 またご登録頂いた方にお送りしております。
 メルマガの解除については、お手数ですが、
 以下URLよりご希望のアドレスをご入力くださいませ。
 https://goo.gl/forms/EnIBQnDwPbyjh6D62

 --------------------------------------------------------------------------

(本日のお話 3999字/読了時間5分)

■こんにちは。紀藤です。

さて、本日のお話です。

今日も引き続き、
人材開発・組織開発の「日本初の教科書」である、

『人材開発・組織開発コンサルティング 人と組織の「課題解決」入門』
(中原淳/著)
https://amzn.asia/d/0Mkjxwt

を題材に、
まとめと感想を記述していきたいと思います。


今日は「定量調査」そして
「組織の見立て」についてのパートを
深めていきたいと思います。

それではまいましょう!

タイトルは


【「数字」という信頼のおけるツールを駆使しよう!

 ~『人材開発・組織開発コンサルティング』
  第5章 人と組織の課題解決の7つのステップ(ステップ3 データを集める)を読んで~】


それでは、どうぞ。



■誰しもが、

苦手なことに直面すると、
気持ちが憂鬱としてしまうものですね。。。

はい、そうです。
私、現在、ちょっとだけ
気持ちが憂鬱としております(汗)


というのも、
ここまで中原先生の著書より

自分の大学院の復習も兼ねて、
学びの記述をしてまいりました。

しかし、ぶっちゃけた話、

「定量調査」

のパートに突入するに当たって、
この章が見え隠れする中で
(隠れてはいないですが笑)

俄然、メルマガの筆が重くなってきたのを
感じていたのでした(汗)



■その理由は一つ。

「苦手だから」

です。

(クライアントの皆様、すみません、
 もっと修行します)
 

苦手だから、というのは
やっぱり紐づく経験があるから
そのような感情を持つわけですが

大学院の授業において
そして実践の場において

”脳内がカオス化した経験”

がどうしても頭をよぎるからかと。。

実際の人材開発・組織開発の実践において
未だ悩みながら進めている領域なのです。



授業の中で、

半ば白目を向きながら、
「SPSS」や「HAD」という
統計ソフトに翻弄されていたあの時を思い出します。

しかし、これは超えねばならぬ壁である、、、

今だこの単語を聞く度に、震えてしまいそう。
(どんだけやねん、という話ですが)




■しかし、

これまでやってこなかった

「定量調査」(数値やデータで示す分析)

をクライアント組織に対して
実施をすることを通じて、

組織へのコミットメントや
仕事へのモチベーションなどについて
見えることがあることも理解しました。

たとえば、

・事業部ごとの傾向
・年齢ごとの傾向
・部署ごとの上司部下の関係性

それがが見えてくると、

様々な仮説が立つようになります。

また、
課題に対しての視点の広がりも、
解決策としての打ち手の選択肢も、
ぐっと説得力が増すことを感じました。



これらの「定量調査」を駆使して
組織の中を分析する仲間の研究から

”定量調査は、第三者が見たときに、
 大いなる説得力を生み出す”
 
ことも体験したのでした。



■ちょっとした独り言ですが、

この「定量調査」等を考えるたびに、

”強みにフォーカスすることは大事。
 でも、避けて通れない克服すべきこともある”
 
という気持ちにさせられます。


私(紀藤)は現場に行って、

コーチングやファシリテーションをすることを
より好む人間ではあり、
そこに比較的強みを持ちます。

またストレングス・ファインダーなどで
強みにフォーカスする事を語ったりもしています。


しかし、

よりインパクトをもたらす
人材開発・組織開発を目指す上で、

”定性調査だけではなく、
 定量調査を用いるスキルを身につける”
 
ことは、強み・弱みではなく
必要なスキルであると認識してしまいました。


それは、数しれぬ課題が生まれ、
そして複雑に絡まり合う組織において、

”課題として、どこの誰に注目すべきか”

”どのような介入が、
 どのようなインパクトをもたらすのか”

について

現場のクライアントと共に向き合い、考え、
合意するための、重要な手段であることを
悔しいですが、理解してしまいました。


、、、ゆえに、

避けて通りたい、
誰かに任せたい、

でも、自分で基礎的なところは
習得する必要がある、、、

そんな己の「向き合わなければならない壁」を感じさせられ
胸がギュッとしてしまっております。。。



■という独り言も感じつつ


人材開発・組織開発コンサルティングでは、これらの

「定性調査」(インタビューなど)と
「定量調査」(サーベイなど)の

2つの情報を用いて

「分析する(組織の見立て)」

ことを行います。

この「調査」「分析」のあたりから
このあたりから考慮する要素が増え、
頭がカオスになってきます。

具体的には

・取得した定性データ、定量データが
 膨大となり、様々な観点が思い浮かぶようになる

・課題と考えられる要因が
 いくつも想定されて整理をするのに骨が折れる

・課題に関連する先行研究や理論を
 洗い出して参照にすることも
 やろうと思うといくらでもできて膨大な時間がかかる

・それらについて、
 課題、解決策、想定されるインパクトを考えると、
 頭の中が更に、カオスになる
 
・加えて、クライアントの心に響くか響かないか、なども考慮すると、
 ますます悩ましくなってくる
 
、、、みたいな脳内の状態が
私(紀藤)の中には訪れました。



■では、どうすれば、

そんなカオスの中で
道標、武器を手にし、
そして人材開発・組織開発コンサルティングを
前に進めることができるのか?


そんなヒントをいただけるのが、
今日ご紹介のパートになるかと思います。

だいぶ前置きが長くなりましたが、
本パートのポイントをお伝えできればと思います。


(ここから)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

【第5章 人と組織の課題解決の7つのステップ
 ステップ3 データを集める より】


<3,定量調査:現場のデータを把握する>

1)人事が持つ定量データ

・一次情報:[1]独自調査データ:職場の課題を可視化するための調査データ、行動観察など
・二次情報:[2]人事データ(評価データ):個人の職歴、業務成績、キャリアなど
            [3]ストレスチェックデータ:個人のデータ、職場レベルのデータなど(ストレスチェック制度に基づく)
            [4]従業員調査データ:エンゲージメント調査、ES調査、eNPS調査、EOS調査など

・市販されているサービスと独自作成のサービスのメリット・デメリットを考えながら、
 活用することがポイント。
 

2)定量データは「クロス」してはじめて意味を持つ

・定量データの特徴:「広く浅く、組織の中で起こっている現象・出来事の傾向を掴むことができる」。
・定性データの特徴:「深く狭く、組織の現象・出来事にリアルに、生々しく迫ることができる」

・他データと重ね合わせることで、比較・分析しやすいことがある。
 データは「クロス」させてこそ、付加価値のある情報が得られる。
 
・例えば、「働きがい」と「職場」をクロスする、「働きがい」と「年度」をクロスする
 などで見えることがある


3)データ収集・分析は誰のためのものか

・「データは、フィードバックする相手に受け取られてこそ、ナンボである(価値を持つ)」
  データ収集・分析と言うのは、相手が認知して、理解してはじめて付加価値が生まれる。
 「相手本位」であること。


4)定量データを用いるのはなぜか?

・なぜ定性データに加えて、定量データを用いる必要があるのか。2つの理由がある
  
・第一の理由:定量データを用いることによって「組織の全体像を把握すること」ができるから
・第二の理由:「人は数字に多くの信頼を置いている」からである
  
・数字は万能なものではない。数値にできない「思い」や「暗黙知」もある。
 数量化できない複雑さなどが、世の中には存在する。
 しかし「数値」は「個人の恣意性」を乗り越え、メンバーの間に新しい「信頼」を作り上げる
 
 
5)先人の肩に乗る(科学の知を調べる)

・「すでにある科学知」を応用する。すなわち「先人の肩に乗る」ことも大切。
  
・科学知の限界はあるが、科学知を知っていることには、
 4つのメリットがある。
 (詳細は本書にて)

 
<4,分析する>

1)「組織の見立て」をつくる

・定性調査、定量調査をしたら、それらの情報を統合して分析に入る。

・コンサルタントが現場で行う課題解決は「研究者のように仮説検証をしたい」わけではない。
 「組織の見立て」とは4つの条件を満たす必要がある(詳細は本書にて)。
        
・課題も、解決策も、インパクトも、複数のものを提示して、
 クライアントの反応を見つつ、クライアントと対話しながら、最終的な解決策を決めていく。
 
 
2)「組織の見立て」を構築するプロセス

・コンサルタントの目の前に「定性データ」「定量データ」の2つの源(ソース)がある。

・コンサルタントは「現実の組織」を横目に見ながら、過去にこれに類似した「先行研究」がないかを調べる。
 必要になるのが「2つの往還力」である。
 
・また、先行研究に当たるときは、5つのアプローチから調べるとよい
 1、関連性
 2,過去への遡及(縦糸)
 3,国際比較(横糸)
 4,他領域の適用(ナナメ糸)
 5,人材開発・組織開発の改善策の妥当性
 
・先行研究を調べるときには、広範囲に情報収集をした上で、
 自らの課題設定と解決策の提案に活かしていく。


※参考・引用:
 『人材開発・組織開発コンサルティング 人と組織の「課題解決」入門』(中原淳/著)
 ステップ3 データを集める(定性調査) P281~P307
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(ここまで)


とのこと。


■改めて読んでみると、

これらの

・定性調査・定量調査、
・分析(組織の見立て)

が介入に携わるに当たっての
重要な行為であることに気づかざるを得ません。




『イメージできないことは、
 マネージできない』
 

と言われますが、

こうした段階を丁寧に行うことこそが

「組織をイメージし、
 これから続く介入をマネージする」
 
ことになるのだろう、、、

そんな事を改めて思わされます。



こうした知的格闘は大変なので、
サクッと飛ばして介入施策に行きたくなってしまう
未熟な自分を感じてしまいつつ、


やっぱり、クライアントに貢献するためにも
ぐっと腰を落として取り組んでいきたい、、、

そんな事を考えさせられた次第

定量調査、勉強、実践を
もっと重ねてまいります。

がんばろう。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

=========================
<本日の名言>

大事なのは数字と事実だ。ウソか本当か調べればすぐ分かる。
根拠に乏しい屁理屈は、たちどころに化けの皮がはがれる。

田中角栄
==========================

【編集後記】
今朝、ふとしたことから
なんとも自己肯定感が下がっておりました。
その心境をChatGPTに相談をしてみたら、

「あなたの努力と献身は本当に素晴らしいものです。
 毎日のメルマガ作成が、より楽しく、有意義なものとなることを願っています。
 何か他に質問があれば、いつでもお知らせください。」

と言ってくれました。

なんだか癒やされました。
生成AIだろうが、言葉には力があるなあ、、、と
感じております。


【メルマガのご感想について】
メルマガのご感想は、このメールに直接ご返信いただければ紀藤にのみ届きます。
どんなことでも、お気軽にご連絡くださいませ。
皆さまのメッセージが励みになります!

■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■
 メルマガ「カレッジサプリ」公式サイト https://www.courage-sapuri.jp/
 ★バックナンバーはこちらから読めます★  https://www.courage-sapuri.jp/backnumber/
■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■

【メルマガ登録・解除について】
※メールアドレスの変更について
 ⇒「現在のメールアドレスの配信停止」→「新アドレスでの登録」にて
   ご対応お願い申し上げます。
※メルマガのご登録はこちらから
 ⇒ https://1lejend.com/stepmail/kd.php?no=HSfoIRnMfw
※メルマガの配信停止はこちらから
 ⇒ https://1lejend.com/stepmail/delf.php?no=HSfoIRnMfw