配信日時 2023/07/08 08:42

あなたを閉じ込めている「内なる竜」を退治せよ【カレッジサプリ】

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令和5年7月8日(第3423号)


あなたを閉じ込めている「内なる竜」を退治せよ


株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話 2984字/読了時間4分)


■おはようございます。紀藤です。

昨日は2件のアポイント。
夜は大学院の授業のサポート。
また、8kmのランニングでした。

*

さて、本日のお話です。

先日で、約3ヶ月に亘って関わらせて頂いた
立教大学大学院 リーダーシップ開発コースの

『人材開発・組織開発実践論』

の授業が終了しました。


「何かが終わる瞬間」とは、

走り終えた達成感もあれば
少しの寂しさもあれば
新しい局面に繋がる期待もある、

複雑な想いが湧き上がります。

しかし、
学びは当然ながら、
人との繋がりも得られ、
大変貴重で、温かい時間でございました。

(LDC3期生の皆さま、ご一緒させていただき、
 誠にありがとうございました!
 これからもよろしくお願いします)


*

さて、そんな最後の授業で
テーマとなったのが、


”取り組みたいのに
 それを阻んでしまう自らの内面”


を語り合うというものでした。

このお話が深く、
とても大事な気づきを与えてくれました。

ということでそのお話からの学びと気づきを、
皆様にご共有させていただければと思います。

それではまいりましょう!

タイトルは



【あなたを閉じ込めている「内なる竜」を退治せよ】



それでは、どうぞ。



■人は、複雑です。

「こんなことがやりたい!」

と表面では思っていても、

直ぐにその行動をするかというと
意外と”しない”。。。


それは、

「やりたいのにやらない」につながる
「裏の目的」がある、

というわけです。

そして、

「表の目的」に対して
「裏の目的」が後ろから脚を掴む

そんななイメージで

なかなか前に進めない、
行動に起こせない、

ということが往々にしてあるようです。



■、、、と、ちょっと抽象的すぎました。

わかりやすくするためにとわかりづらいので
アオハルっぽい例えで考えてみます。

例えば、


・好きな子に告白したい
 もっと深い関係になりたい(=表の目的)
 ↓
 
・でも可能性がゼロになるのが怖い。
 関係が友達のような状態でなくなるのも怖い。。。
(ゆえに可能性を残しておきたいし、今のままでいたい)(=裏の目的)
 ↓

・だから決断を迫る告白をしない(=実際に取る行動)


という感じでしょうか。

昔ちょっと売れた高橋由美子の
『友達でいいから』by南くんの恋人の主題歌
の歌詞を思い出します。

(わかるかな笑)
 

つまり、

・好きな人に告白して近づきたい
 (=表の目的)

・今の関係を壊したくない
 (=裏の目的)

という表と裏の綱引きがあって、
その上で行動を選ぶわけです。

これは、

・営業でクロージングを迫れない、とか
・優しくしたいのに厳しくしてしまう、とか

あらゆる行動に表と裏の目的が混在します。



■このような内面の状態を


『免疫マップ』


という言葉で表したのが

著書「なぜ人と組織は変われないのか」であり
ロバート・キーガン博士がそのメカニズムを
明らかにしました。



■さて、そんな風に、


”人は「変わりたい」といいながら
「変わらないこと」を望む”


という矛盾した生き物です。

しかし、

そのメカニズムを理解し、
解き明かすことで
前に進むヒントも得られる可能性があるもの。


そのキーワードの一つが
  
・「エッジ(心理的な抵抗感)」
 (=踏み出すことで今と違う状態になることの恐れ。

・「強固な固定観念」
 (=こうあるべき、と考えてしまう自分の思考)
 
など。

、、、そんな話を
授業で聞いていたのでした。



■いやー、めっちゃある。

ありすぎて困る。。。

そう思いながら、授業を聞きつつ
自分のことも振り返っていました。

きっと皆様にも、
人間ですから、そうしたことが
何かしらあるはず。



■このことに関連して、
あるお話を思い出しました。

著書『リーダーシップの旅』に
書かれていた、

<内なる竜>

というお話です。


以下、引用させていただきます。

(ここから)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

<内なる竜を退治する>

神話学者J・キャンベルは、
ジャーナリストのビル・モイヤーとの対談で
とても深遠な言葉を残している。

「もしあなたのしている仕事が、
 好きで選んだ仕事ならば、それが至福です。
 
 しかし、あなたがある仕事をしたいのに
 『駄目だ、とてもできっこない』と思っているとしたら、
 それはあなたを閉じ込めている竜ですよ」
 (飛田英雄訳『神話の力』早川書房、1992年)

*

西洋の神話や物語に出てくる竜は、
私たちの自我を縛り付けている事実そのもの。

究極的には、私たちのない内面にあって
私たちを押さえつけている自我の象徴だと
キャンベルは言う。

*

また、西洋の竜は「貪欲」の象徴でもある。

秘密の洞穴にいて、
黄金や捕まえてきた美女といった宝物を
見張っているからだ。


「竜は宝物をどう扱っていいのか分からず、
 竜にとっては、美女もあまり意味はもたない。
 
 しかし、ただ持っていたいから持とうとし、
 ひたすら失わないだけのために番をしている」


私たちの欲しがっているもの、
信じようと思うもの。

私たちが可能だと思うこと、
愛すると決めたもの、

私たちは自分は絶対に
こういう人間だと思っているもの、

それが自我だ。


だが、あまりにもちっぽけな自我は、
私たちを釘付けにする。

社会や組織から与えられたものが、
自分にとっての生きがいの中核となり、

さらに人生そのものになってしまうと、
私たちの心の叫び、
「内なる声」を聞くことができなくなる。


※引用:野田稔、金井壽宏(2007)『リーダーシップの旅 ー見えないものを見るー』
 光文社新書、P148ー149
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(ここまで)



■、、、、。


刺さりすぎて、

書き写しながら、染み入りすぎて、
しばし言葉を失ってしまいました。。。


”私たちの欲しがっているもの、
 信じようと思うもの。

 私たちが可能だと思うこと、
 愛すると決めたもの、

 私たちは自分は絶対に
 こういう人間だと思っているもの、

 それが自我だ。”


「自我」とは自分を縛り付けているもの。


まさに、先述の『免疫マップ』の
”こうあるべき、こうすべき”という
固定観念にも通ずる話に聞こえます。


しかし、そういった自分の囚われが

自分の「内面の声」を見えなくし、
前に進むことを阻んでしまう。。。

大変、深く、
大切なメッセージのように思えます。



■、、、では、どうずれば

<内なる竜(自我、囚われ>を
退治することができるのか?


このことについて、
本著書の続きではこう述べています。

引き続き、引用いたします。


”冒険譚の英雄は竜(=自我の殻)を打ち破り、
 退治することによって世界に生気を与える。
 
 世界に生命をもたらす唯一の道は、
 
『私たちが自分自身にとっての
 生命のありかをみつけ、
 自分がいきいきと生きること』
 
 だと、キャンベルは説く”
 



■「自分自身にとっての生命のありか」。


抽象的な表現ですが、思うに、

”自分が守っている自我以上に、
 本当に大事なこと”
 
であり、それは


・何を残したいのか
・何に真に喜びを感じるのか
・どういった自分でありたいのか。


月並みですが、
一人ひとりの内側にある
”ミッション”を見つけようとすることが

脚を掴む固定回念を越えて
自分を前に進ませてくれる指針や力になるのかもしれない、

そんな事を思ったのでした。



■歳を重ねるごとに、

”守りたいもの”と思ってしまうものも増えて、
恐れや不安がよく顔を出します。

でも、

人生はまだまだ続くし、
そうした守っている自分は
自分自身のエネルギーも低めてしまうと、
私も振り返り感じます。


怖いことも恐れもあるけれど、

次々に生まれてくる<内なる竜>を見つめつつ、
退治していく旅路を歩みたいものだ、

そんな事を感じた次第でございます。


最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。

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<本日の名言>

天才の秘密は、子どもの時の精神を
大人になっても持ち続けるということだ。
つまり、それは自分の情熱を失わないということである。

オルダス・ハクスリー
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【編集後記】
常に「竜」に勝ち続けることはできなくても、
勝率は少しでも高めていたい、と思います。

そしてここぞ、というときには
竜にきちんと挑める自分でいたいな、と思いました。


*津軽みちのくジャーニーラン(263km)まで:あと7日
*7月の走行距離:38km
*開脚ストレッチと体幹トレ:連続19日目

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