配信日時 2023/06/10 16:22

「効果的な対話の場」をつくるための3つのステップ【カレッジサプリ】

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令和5年6月10日(第3395号)


「効果的な対話の場」をつくるための3つのステップ


株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話 2596字/読了時間3分)

■こんにちは。紀藤です。

現在、岐阜県に来ております。

明日朝4時にいよいよ
「飛騨高山ウルトラマラソン(100km)」が
スタートでございます。

降水確率90%ですが(苦笑)
頑張ってまいりたいと思います。


また、昨日金曜日は
ストレングス・ファインダーを活用した
チームビルディング研修の実施、

そして夕方からは大学院の授業
『人材開発・組織開発実践論』のサポートでした。

*

さて、本日のお話です。

昨日私が関わらせていただいた研修でも

”対話の大切さ”

をお伝えしたところ
夕方からの大学院の授業でも

・ワールドカフェ、
・OST(オープンスペーステクノロジー)

など対話の大切さを
考えさせられるワークが題材であり、
改めて

「対話の場の作り方」

について大切な事を考えさせられました。

今日はそのお話について
感じたことをお伝えさせていただければと思います。

それでは早速まいりましょう!

タイトルは



【「効果的な対話の場」をつくるための3つのステップ】



それでは、どうぞ。



■研修で頻繁に
目にする形態の一つが

「グループワーク」

です。

ただ、面白いもので

同じお題と設定で
同じような説明をしても、

その”場”に応じて
違う雰囲気に、そして結果に
なることが頻繁に起こるものです。


ある会社の中堅社員に行った際は、

「このワークは、ぜひ
 自分のチームでも行いたいです!」

と目を輝かせながら
発見と高揚の色を放つ参加者が多く生まれる
”場”もあれば、


また別の会社の
特定のグループに行った際は

「うーん、まあ別に、、、
 特にないっす」
 
と歯に物が挟まったような
言い方をするような場になることもあります。



■”対話の場”とは、
まさに生き物のようです。

そこに影響する要因は

個人的な特性もあれば

参加者の関係性もあれば、

ファシリテーションの場作りの影響など

いくつかの要素が絡み合ってきます。


個人的な特性や
参加者同士の元々の関係性を
一瞬で変える事は難しいとしても、

運営する側の視点に立ったとき、
大切なことは、

”効果的な対話の場をつくるために
 どのような工夫ができるか”

の1点に尽きるように
個人的には思います。



■そんな中、

”「対話」が活性化する場づくり”

について、

先日の大学院の授業で、
参加者の皆様が作られたプログラムに
立ち会わせていただき、

大事なことを改めて
思い出させられたように感じたのでした。


詳細は割愛いたしますが、
そのワークの内容はとても暖かく、
熱量が高い場であったと感じました。


それは、

・参加者の姿勢がオープンであり、
 自由闊達である

・お互いの意見を尊重し、
 受け止め合っている

・双方の意見に刺激され
 新しいアイデアが生まれる
(そして高揚感や満たされた感情が生まれる)

という様子がオンライン上でも
伝わってきました。

見ている側まで楽しくなる場でした。



■では、何がそうさせたのか?

と考えてみると、

第一に、

「参加者同士の関係性」
(お互いに信頼・尊重しており繋がりが強い)
 
が土台にあること、
これは間違いなく影響していました。


そして、ここが大事だと思うのですが

第ニとして

「企画者の愛ある工夫」
(プログラム設計、ファシリテーション、運営など)
 
があると感じたのでした。



■「企画者の工夫」

なんていうと言葉にすれば一言ですが、
実に奥深いものです。

・ファシリテーターの
 小さな言葉遣いや配慮、

・資料のわかりやすさ
 スライドの美しさやカラフルさ、
 (準備は思いが伝わる)
 
・遊び心やユーモアのある姿勢
 (運営が固いと、対話も固くなる)
 
などなど

その場を織りなす
一つひとつのシグナルから

「楽しんで欲しいという姿勢が伝わってくる」
「ここは自由に話をして良い場なのだ」

という安心感が参加者の中に生まれ、
そして率直な話が実現されていく、、、

と感じたのでした。



■そうした

「参加者が活性化する
 対話のための工夫」を

午前中の研修を経てた上で、
大学院の仲間のワークを見て

我が身を振り返りつつ
考えさせられた、、、

という時間だったな、、、という話。



■さて、

そんな私の感想のようなものを
つらつらと書いてみましたが、

曰く、


『対話が集合知に繋がる構造』


として、ある著書では、
以下の3つのステップで
説明がされています。


まず最初が

(1)コンテクスト(文脈)

です。具体的には

・「安全な場」
 (対立しても壊れない、立場を離れる、人格とアイデアは別、グランドルール)

・「参加者の姿勢」
 (オープンに聴く、オープンに話す)
 
・「意識の集中」
 (テーマに意識を集中する)
 
が必要である、とします。

*

そして、次に
 
(2)プロセス

です。具体的には

・「会話の質の変化」

をコンテクスト(文脈)により
生みだす、いいます。

ダイアログ(対話)には
以下の4つの場があるとし、

・社交(なんとなくのおしゃべり)
・対立(違った意見で対立が起こる)
・探求(第三案を探そうとする)
・生成(第三案が生まれる)

コンテクストによって
その対話の質が変化する、とします。

*

そして、最後に
対話の質が変化すると、何が生まれるのか?

というと

(3)コンテンツ(結果)

としての

・「集合知の生成」
 
が起こる、すなわち

・1人では考えられなかったアイデア
・チームの合意や受容の感情

などが生まれる、とします。

(※参考:香取一昭、大川恒(2011)『ホールシステムアプローチ』日本経済新聞社 P45)



■どのような対話の場にしたいのか?

によって、プログラムの設計は
変わりますし、

対話といっても
温かい対話の場もあれば、

意図的な対立(心理的抵抗)に
向き合う必要がある場面も、
もちろんあるでしょう。


ただ、一つ昨日の場では

(1) コンテキスト(文脈)として、

・「安全な場」
・「参加者の姿勢」
・「意識の集中」
 
が保たれており、

・安全な場をつくるための工夫、

・参加者の姿勢がオープンになるための
 運営側の姿勢の表現

・参加者の興味が集中できる
 テーマの設定などがされている
 
などの影響もあり、

活発な対話の場が
生まれたのだろうな、、、

そんな事を感じさせられたのでした。



■つい、

人を集めて、
お題を設定して、
とりあえず対話して、、、

と安易になりがちなことも
実は少なくないように思いますが、


「対話の場が活力を持つための
 様々な工夫に骨身を砕くこと」
 

こそが、

運営側に求められていることであり、
そのためには、抽象的ですが

参加者に対する「愛」のようなものを持って
企画、運営する必要があるのだろうな、、、、

と感じたのでした。


一つ一つの場を、
大切にしていきたいものだ、

改めてそのように思った次第です。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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<本日の名言>

あなたが他人に対して尊敬と思いやり、
そして暖かい心を抱いていれば、
それは気温や空気の香りのようにまざまざと相手に伝わります。
そしてあなたの人間関係は肯定的なものとなります。

ロバート・コンクリン

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【編集後記】
飛騨高山ウルトラマラソンまであと1日。
(6月の走行距離20キロ)

明日は今年2度目の100kmマラソン。
飛騨高山は観光地ということで応援がたくさんいるそうです。

なぜこんなにキツいウルトラマラソンに
毎回参加するのか、、、は、
やはり挑戦が楽しいからなのでしょう。

そして人生において
積み重ねがそのまま返ってくるものは
なかなか少ない(仕事も運があると感じる)ので
またやりたい、と思うのかもしれません。



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