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皆さまの1日を5%元気にするビジネス系メルマガ『カレッジサプリ』
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令和5年6月4日(第3388号)
今週の一冊『YOUR TIME ユア・タイム
4063の科学データで導き出した、あなたの人生を変える最後の時間術』
株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話 2402字/読了時間3分)
■こんにちは。紀藤です。
毎週日曜日は、お勧めの一冊を
ご紹介させて頂く「今週の一冊」のコーナー。
今週の一冊は、
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『YOUR TIME ユア・タイム
4063の科学データで導き出した、あなたの人生を変える最後の時間術』
鈴木祐 (著)
https://amzn.asia/d/09ZK52O
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です。
■時間が足りない、、、。
これは現代の人々に、
共通する課題の一つではないでしょうか。
・時は金なりである。
だから、生産的でなければならない
・より短い時間でより多くのことを
達成しなければならない
・未来のために時間を浪費せずに
投資することこそが良い
このような
現代の良しとされている文脈か
またはSNSやWEBを含めた
情報過多の影響なのか、
はたまた、介護/子育てという
社会問題としての背景があってからか、
いずれにせよ多くの人は、
「時間不足」を感じているようです。
■また、
「効率的であること」を
現代では良いものと捉える文脈が
やはり存在しているようす。
ゆえに、
より効率的に時間を
マネジメントしようと手帳を活用したり、
ToDoリストを作ってタスクを管理したり、
アイゼンハワーのマトリクスを活用する
(緊急度✕重要度で出来事を分類する)
などなどを
”ビジネスの基本”
とする流れもあるのでしょう。
しかしながら、
そのようなものを試しても、
一向に「何かに追われている感覚」も減らないし、
「仕事のパフォーマンス」も
さほど上がっているわけではない、、、
そんな状況もどうやら起こっているようです。
■そんな中、本書は、
健康・心理・科学に関して、
16歳から科学論文をひたすら読み漁っているという
「パレオな男」のブログで有名な著者が
時間管理に関する
数々の論文を渉猟し、
時間管理術と
仕事のパフォーマンス・幸福度の関係
等を解き明かそうと試みた著書です。
■本書の魅力は、
大きく2点あると感じます。
第1が
『科学的なエビデンスに基づいていること』
です。
時間管理において、
通説とされていること、
例えば、
・ToDoリスト
・カレンダーの管理
・時間の記録
などが果たして
本当に仕事のパフォーマンスを高めるのか?
を論文のデータから引用しつつ
説明をしていきます。
現在分かっている効果的な方法を
分析から具体的な施策まで
一貫して科学的な論拠を元に
記述しているところが
本書の説得力を高めています。
■そして、第2に
『科学的なエビデンスの限界を考慮し
個体差を考慮した施策を提案していること』
です。
どういうことかというと
科学的な研究とか論文、といっても、
その限界があります。
その研究の対象者が
100人いたとしたら
100人全員に効果がある/ない
という極端な結果になることは
まずありません。
また同じ研究でも、
対象者によって結果は変わるのです。
それが学生か社会人か、、、
学生でも自信がある人/ない人、、、
などの「個人特性」に応じて、
効果を発揮する/しないがわかれるものです。
すると、
・「ToDoリスト」を使った時に、
効果を発揮しやすい人
・「時間の記録」をするときに、
効果を発揮しづらい人
も当然、出てくることが想定されます。
*
本書では、それらの
「個人特性」を考慮し
まず個人が持つ『時間感覚』を
以下のカテゴリで分類しました。
まず1つ目が
◯「予期」の領域
(1)未来の自分のことを「自分」として捉えられるか/捉えづらいか(=予期の濃さ/薄さ)
(2)未来のタスクなどを多く想像するか/想像しないか(=予期の多さ/少なさ)
そして2つ目が、
◯「想起」の領域
(1)過去の経験に基づいて、タスクの難易度や時間を正しく想定できるか(=想起の正しさ/誤り)
(2)過去の経験を思い返す時に、悲観的or楽観的どちらの傾向があるか(=想起のポジティブさ/ネガティブさ)
です。
上記の「予期」と「想起」で
それぞれ4象限にわけて個人特性を考え、
カテゴリ化をしています。
その上で、それぞれに応じた
有効と思われる時間術の施策を提案する
という構成になっています。
■どんな施策でもそうですが、
”個人個人で、
効果を発揮するものは違うもの”
です。
数々の時間術が
数々のビジネス書で紹介されており、
あれやこれや試してみようとしても
・どの時間術が自分に合うのかわからない
・その時間術の効果が証明されているかわからない
という不確かさにより、
結局、何も起こらない/起こせないことが
多いのではないかと思います。
そういった書籍が多い中で
『時間感覚』という視点から
個別提案してくれているところが、
新しく、やってみようと思える気になる、
そんな印象を受ける書籍でした。
■また、本書では
「そもそも時間とは何か?」
「生産的であろうとはいつから生まれたのか?」
「時間を効率的に使おうとすることは本当に幸せか?」
という、
現代社会の時間に対する当たり前についても
”そもそも”を問うています。
生産的になればなるほど
どんどん忙しくなっていく。。。
それは本当に生きる上で
我々が求めていることなのか?
という本質を問われている気がします。
■私事ですが、
10日前に沖縄に少し前に居を構えて、
「島時間」的なものを体感していました。
例えば、
家具がないので時計を含めてモノがないとか
皆が時間的にもゆるりとしているとか
店が開いていたり、ふいに開いていなかったりする
ということがありました。
こうしたことは、
ビジネス的には良しとされないと思いますし、
この空間だけにずっといたら
経済的に不安を感じそうであると思う側面はあります。
一方、こうした
「時間」の感覚が与えてくれる幸福度は
東京では味わえないものでした。
(もちろん、ずっとそこにいたら
見え方も変わってくると思いますが)
■誰しもにとって身近にある「時間」。
その存在を考えさせてくれて、
また自分にとっての充実した時間の過ごし方を
見直す機会にもなる著書でした。
時間について考えてみたい、
自分にあった時間術を検討したいという方に、
お勧めの一冊でございます。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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<今週の一冊>
『YOUR TIME ユア・タイム
4063の科学データで導き出した、あなたの人生を変える最後の時間術』
鈴木祐 (著)
https://amzn.asia/d/09ZK52O
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【編集後記】
飛騨高山ウルトラマラソンまであと7日。
(6月の走行距離10キロ)
先日は沖縄のうるま市の「ビオラの丘」というところに
友人家族とホタル(!)を見に行きました。
生まれて初めてホタルをみたのですが、
そもそも沖縄で見られると走りませんでした。
しかしながら、合計2時間半のツアーでは
森の中にいったため、虫がなかなかのものでした(汗)
白いTシャツ(虫は白に集まる)&半パンで
自らの準備不足を体感した時間しました。
予測することは大事ですね。
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