配信日時 2023/05/10 07:42

1on1は「受け手の教育」が大事【カレッジサプリ】

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令和5年5月10日(第3364号)


1on1は「受け手の教育」が大事


株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話 1233字/読了時間1分半)


■おはようございます。紀藤です。

昨日は終日、IT企業の方を対象にした
ストレングス・ファインダー研修の実施。



さて、本日のお話です。

少し前の話ですが

「1on1」(上司と部下の対話)

について

その道での専門家で、
以前からお付き合いさせていただいている方と
お食事にいきました。



その際に出てきた話が、

特に1on1などを実施している方に
ぜひお伝えしたいなと思いましたので、
ご共有させていただければと思います。

それでは、早速まいりましょう!


タイトルは、



【1on1は「受け手の教育」が大事】



それでは、どうぞ。



■人は経験を積むたびに、
自分の中のやり方が定まってきます。

それがあるからこそ、
効率的に仕事ができるのですが、

時にそれは新しいことを学ぶ
障害にもなりえます。


ゆえに、経験がある人は、

”学んだことの脱色作業”
(アンラーニング=学習棄却)

が必要になります。

習慣になった行動を、
改めて変えていくのは難しいようです。



■その変えるのが難しい
代表的なものの1つが

上司にとっての、

「1on1」

かもしれません。


※1on1とは:

上司と部下の1対1の対話である「1on1」は
部下の成長を支援するための定期的な対話の場であり、

学習と成果を高めるマネジメント手法として
様々な研究や実践がされています。



そして、この1on1、

企業でも活用されるのですが、
この「1on1」がなかなか定着し
効果を発揮しない

より具体的には

”人により実践状況がバラバラで
 できる上司は使っているが
 できない上司は苦手で、できない”

という話です。



■しかし、そこで
私たちが話をしていたことが、


『コーチが下手でも、
 クライアントが上手なら
 よい時間にできる』
 

ということでした。



コーチ(つまり上司)が傾聴とか質問も、
一生懸命やろうとしても意外と難しい。
 
かつ経験を重ねた上司については、
コーチングスキルの体得はさらに難しい。
 

しかし、対話型の支援では、
コーチとクライアント、
それぞれが影響して時間を作ります。


その中で、

クライアントが

”めちゃくちゃ難しい人で、
 批判的で、1on1/コーチングの時間を
 懐疑的に捉えている”
 
なんて人だったら、

どんなにすごいコーチのプロが来ても、
よい時間にすることはできません。


一方、クライアントが

”自分も質問をすることの難しさもわかっており、
 コーチを上手く使って、自分の思考の整理などできる”
 
という人だったら、

どんなコーチが相手でも、
その時間はそれなりに良い時間になるのです。



■つまり、

コーチングでも1on1でも

”「クライアントの力」により
 対話はよい時間にすることができる”
 
というのがポイントです。


もし、1on1やコーチングを
組織で定着させようとするならば、

「コーチ(上司)の傾聴/質問トレーニング」

も大事ですが、

「クライアント(部下)の
 コーチングの時間の使い方」

という


『受け手の教育』


があることで、

クライアント(部下)が、
コーチ(上司)のお手並み拝見ではなく

一緒につくるスタンスになることで

もっと1on1を行いやすくなり、
その成果を感じることにもつながるのだろう、


そんなことを思った次第です。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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<本日の名言>

自らを助けようとしない者を救おうとしても無駄だ。
自分でハシゴを登る意思のない者を
他人が押し上げることはできない。

アンドリュー・カーネギー
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【編集後記】
5月の走行距離10キロ。
(あとウルトラマラソンまで15日)
今週は研修が続いており、なかなか休まりませんが
もう一息頑張りたいと思います。


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