配信日時 2023/01/12 08:54

夢見る事を忘れずに ーキャリアにおける意思決定の理論(右脳編)ー【カレッジサプリ】

---------------------------------------------------------------------------
皆さまの1日を5%元気にするビジネス系メルマガ『カレッジサプリ』
---------------------------------------------------------------------------
令和5年1月12日(第3247号)


夢見る事を忘れずに ーキャリアにおける意思決定の理論(右脳編)ー


株式会社カレッジ 紀藤康行
---------------------------------------------------------------------------

【メルマガ「カレッジサプリ」
  ぜひお友達にも教えてあげてください(ご登録はこちら↓↓)】
 https://www.courage-sapuri.jp/

------------------------------------------------------------------------------------


◎本メールマガジン(カレッジサプリ)は、

 外資系教育会社を経て、
 人材開発・組織開発の会社を経営する著者が、

 世界の名著や理論、体験談を元にした
 「人生にちょっと役立つ考え方」を通じて、

 ------------------------------------------------
 皆さまの1日を5%元気にする
 ------------------------------------------------

 ことを目的とし、3200日以上にわたって毎日お届けしている、
 500社3000名以上が購読するビジネスメルマガです。

 熟読するも読み流すも、ご自由な形でご活用下さい。

 ★紀藤康行プロフィール   https://www.courage-sapuri.jp/profile/

 --------------------------------------------------------------------------

(本日のお話 2703字/読了時間4分)
■おはようございます。紀藤です。

昨日は2件のアポイント。
その他企画書の作成など。

また夜は、2週間ぶりにランニング。
15キロ走りました。

コロナ感染、論文提出で、
ほぼ歩いていなかったので、
足がびっくりしていました。



さて、本日のお話です。

昨日は、

「キャリアにおける意思決定(左脳編)」

のお話をさせていただきました。

今日は「右脳編」として
後半を続けさせていただきます。

それでは早速まいりましょう!

タイトルは



【夢見る事を忘れずに ーキャリアにおける意思決定の理論(右脳編)ー】



それでは、どうぞ。



■「夢見ることを忘れずに」。

これは、キャリアの意思決定について
長年研究をしてきたジェラットが

日本における講演で
強調していた言葉だそうです。



■1960~1980年代、

ジェラットの語っていた理論を考えると、
この言葉は、と興味深く思えます。

、、、というのも、

ジェラットは
彼自身の前半のキャリアでは、

”合理的、左脳的な
 キャリアの意思決定の考え方”
 
を提唱していたからです。

つまり、

・情報を集め、
・選択肢を広げ、
・自己認識のバイアスを排除し
・キャリアの決定を合理的にしていこうじゃないか、

というイメージです。



■それを、

「連続的意思決定プロセス」

といって、こんな形で
キャリアを考える支援をするのが、
よいのでないかい、

といいます。


<「連続的意思決定理論」に基づくガイダンス>

1,情報収集を行わせる
2,意思決定の時期を捉えさせる
3,人が陥りやすい誤りに注意させる
 (正確に選択肢の可能性を評価できない/ありえる選択肢を網羅できない/見えているものしか認識できない)
4,眼前の決定が目標を促進させることを理解させる
5,連続的意思決定のプロセスを理解させる
 (全選択肢に気づく/十分な情報を得る/情報の関連性と信頼性を検討する/価値システムから、結果を評価する)
6,実行ガイダンスを評価する



■なるほど、たしかに合理的です。


、、、が、しかし、です。

後半になると、ジェラットは
キャリアの意思決定の主張を
こんな風に変えるのです。

キーワードは、


『積極的不確実性(positive uncertainty)』


といいました。。


どういう話かというと、
ジェラットはこう述べます。

「未来は存在せず、予測できないものである。
 それは創造され発明されるのである。
 
 合理的なストラテジーは時代遅れなのではなく
 もはや効果的でないというだけである」
 
(Gelatt, 1989)
 
とのこと。



■あれ?、あれれ?

”合理的なストラテジーは
 効果的ではない”

といってしまいました。。。


これ、先程述べた内容と
(連続的意思決定理論)
矛盾をしていないか?

と思えなくもありません。



■しかし、ジェラットは、
そういうわけではない、とします。

情報収集や決定について
左脳的、合理的さも大事。


ただし、社会が不確かであるがゆえに
 

”客観的で合理的な戦略だけではなく、
 主観的で直感的な戦略も統合する”
 

というのが大事である、
といったのでした。



■たとえば、

「回り道だし、
 合理的ではないかもしれない。
 でも、これをやってみたい」

ということを、

直感を信じて行っていくことも、
意思決定としてアリでは、

というわけです。



■身近な例で考えてみると、
こんな例かもしれません。



(フリーターAくんの例)

大学卒業後、就職活動をして、
有望な会社を目指すのが
王道と皆は言う。。

しかし、あえてそのまま
フリーター&音楽活動をやってみたい。

そしてそこで自分を見つめて
本当にやりたいと思うものを見つける
こともできるのではないか。

ゆえに、あえて音楽活動で
全国&SNSで展開してみよう。


、、、みたいなイメージでしょうか。

(私の創作です)



■合理性とは離れた意思決定。

しかし、

右脳的、直感的に従って
意思決定をした結果、

それが思わぬ縁やキャリアを
生み出すことだってありうるわけです。

(例えば、YoutubeとかSNSで
 人気になって道が拓けるとか。
 難しいけどゼロではないでしょう)



■改めて、ジェラットの
講演の言葉を紹介します。


「夢見ることを忘れずに。」



キャリアの道のりは、
正解があるものではありません。

ゆえに、心に従って、
直感に従って決めてみるのも、
いいのではないかい?


そんなことを

左脳的アプローチを追求し
右脳的アプローチを統合して
語られているところに

深みとエールを感じました。



■『積極的不確実性』というように。

不確実なのは悪いことではなく、

その不確実性を楽しみながら、
そして、夢見ることを忘れずに、

自分も自分自身のキャリアを
楽しみたいものだ、


この理論を読みながら
そんなことを思った次第です。


最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。

==========================
<本日の名言>

この世に運などない。
全ては試練、刑罰、保証ないし先見である。

ヴォルテール
==========================

【編集後記】
キャリアコンサルタント試験まであと52日。

キャリアについて考えていると、
本当に全然違うこともやってみたい、
という気持ちにもなってきます。

【メルマガのご感想について】
メルマガのご感想は、このメールに直接ご返信いただければ紀藤にのみ届きます。
どんなことでも、お気軽にご連絡くださいませ。
皆さまのメッセージが励みになります!

■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■
 メルマガ「カレッジサプリ」公式サイト https://www.courage-sapuri.jp/
 ★バックナンバーはこちらから読めます★  https://www.courage-sapuri.jp/backnumber/
■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■

【メルマガ登録・解除について】
※メールアドレスの変更について
 ⇒「現在のメールアドレスの配信停止」→「新アドレスでの登録」にて
   ご対応お願い申し上げます。
※メルマガのご登録はこちらから
 ⇒ https://1lejend.com/stepmail/kd.php?no=HSfoIRnMfw
※メルマガの配信停止はこちらから
 ⇒ https://1lejend.com/stepmail/delf.php?no=HSfoIRnMfw