配信日時 2022/11/30 09:02

「愛が芽生える36の質問」から学ぶこと【カレッジサプリ】

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令和4年11月30日(第3205号)


「愛が芽生える36の質問」から学ぶこと


株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話 1926字/読了時間2分)


■おはようございます。紀藤です。

昨日は、コミュニケ-ション研修の実施。

今回は自分がコーチとして
師事している方のサポートとして
関わらせていただきました。

大変なことではありますが、
色々な人が関わってプロジェクトを
作り上げていくことの面白さを感じた1日でした。



さて、本日のお話です。

聞くことに関する書籍

『LISTEN――知性豊かで創造力がある人になれる』
(ケイト・マーフィー/著)

の中で、
「質問と親近感の関係」について
興味深いお話が紹介されていました。

今日はその内容について、
皆様に学びと気づきをご共有させて
いただければと思います。

それでは早速参りましょう!

タイトルは



【「愛が芽生える36の質問」から学ぶこと】



それでは、どうぞ。



■質問をすること。

特に深い質問をして
耳を傾け合うというのは、

”お互いの心理的な距離を近づける”

といいます。



■このお話について、

先述の書籍にこのようなエピソードが
紹介されていました。

以下引用いたします。

(ここから)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

<「広い質問」をすると、恋に落ちる?>

ニューヨーク州立大学ストーニーブルック校で
心理学を教えるアーサー・アーロン教授は、こんな実験を行いました。

知らない同士の学生を二人組みにして、
次のような幅の広い36問の質問を尋ね合うというものです。

**

・電話をかける前に、話す内容を練習しますか? それはなぜですか?
 
・あなたにとって「完ぺき」な日とは?

・いちばん最近、ひとりのときに歌ったのはいつ?
 誰かに向けて歌ったのは?
 
・90歳まで生きられるとします。
 残りの60年間を心か体のどちらかが30歳のままでいられるとしたら、
 心と体、どちらを選びますか?

 他
**
 
 ふたり組になった人たちは、答えを聞きあうこの活動の後に、
強烈な親近感を抱いたと報告しました。

同じ時間の長さで、問題を解く、またはタスクをこなすという
別の活動で二人組みになった被験者とくらべても、
その親近感はずっと強いものでした。

そしてなんと、この中の2組が後に結婚したのです。

(中略)

 後にアーロンの質問は「愛が芽生える36の質問」と改名され、
新しい恋愛を花開かせたり、今の恋愛を再び刺激したりするために
人々に活用され、インターネットで話題になりました。


※引用:ケイト・マーフィー(2021)『LISTEN――知性豊かで創造力がある人になれる』.P255-256

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



■うーん、実に興味深いですね。


相手の価値観に触れるような質問。

個人のこだわりやちょっと
繊細なところに触れるような質問。

それらを話し合うことで
距離が近づくというのは、
感覚的にはわかっているものの

「愛が芽生える36の質問」なんて
キャッチーなタイトルと共に紹介されると
そのパワフルさを改めて感じてしまいます。



■ただ、これは本当にその通りだな、、、

と最近よくよく感じております。

というのも、
秋から始まっている大学院の授業で

『キャリアとリーダーシップ論』

なるものがあります。

この授業では、
キャリアについて理論も学びのですが

お互いへのインタビューを通じて
お互いのキャリア、人生を
深掘りし合う機会がたくさんあるのです。

それぞれの幼少期だったり、
価値観だったり、印象的な出来事だったり、
その人を形づくる経験と記憶を

お互いに対話を通じて共有し、
そして好奇心を持って深掘りしていく。。


そうすると、

「相手の人生に対する尊重・敬意」

が生まれてきますし、

時に大いなる感動や刺激をいただくことも
少なくありません。



■我々が行ったキャリアインタビューは

「愛が芽生える36の質問」とは
別のものではありますが、

それでも、

約2年にわたる同期との繋がりを
更に深めるような深い時間が
ものの数時間で獲得できている、、、

と感じ、

「広い質問&傾聴」が
お互いの親近感をぐっと高めることに
影響をもたらすと改めて実感をします。



■日常、我々は、

仕事であれ、なんであれ
現実的な問題を話し合うことのほうが
緊急性も高く、優先度も高いものです。

また、深い話をしようにも
それを行うための機会もなければ

そのためのネタ(質問集)やスキル(傾聴)を
持ち合わせていないことも少なくないかもしれません。

かつ、ちょっと照れくさい、
というのもあります。


、、、しかし、

こうした深い対話が
お互いの親近感を高める上で、

時間対効果が極めて高いことは
上記でお伝えしたとおりです。


よって組織においても、
敢えてこのような問い

(愛が芽生える36の質問や
 キャリアインタビューのような
 価値観に触れるようなもの)
 
をお互いに投げかけ合うということは
とても有用なことであろう、

そんなことを感じた次第です。


最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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<本日の名言>

私はものごとをとことん突き詰めるのが好きなんだ。
そうすれば、たいてい良い結果が出るから。

ビル・ゲイツ
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【編集後記】
ようやく論文が介入後の評価のパートにやってきました。
初稿をなんとか12月7日までに完成させておきたいです。
週末は研修なので、隙間時間を見つけつつ、
平日も1日のうちの思考の残体力と集中力のマネジメントが難しいので
上手く使い分けねば、と思っております。

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