配信日時 2022/11/21 08:20

相手の感情を受け止めらないとき、人はアドバイスに走る【カレッジサプリ】

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令和4年11月21日(第3196号)


相手の感情を受け止めらないとき、人はアドバイスに走る


株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話 1418字/読了時間2分)


■おはようございます。紀藤です。

さて、本日のお話です。

先日より読み進めている、

『LISTEN――知性豊かで創造力がある人になれる』
ケイト・マーフィ (著)

という書籍があります。

本日もその書籍より
心に響いたお話がありましたので、
皆様に学びと気づきをご共有させていただければと思います。

それではまいりましょう!

タイトルは、



【相手の感情を受け止めらないとき、人はアドバイスに走る】



それでは、どうぞ。



■先日のメルマガで

「ヘタな聞き手は”ずらす”
 優れた聞き手は”受けとめる”」
 
というお話をご紹介させていただきました。

※詳細はこちら↓↓
https://1lejend.com/b/detail/HSfoIRnMfw/4350149/



■その中で、

「ずらす対応」、たとえば

相手の話に対して
自分の話を被せるような対応や
「~だよね?」と自分の意見に同調させるような質問は、

”会話におけるナルシシズムの表れ”

である、というお話がありました。


「ずらす対応」とは

自分の事を見てほしい、
自分が正しいと思いたいときに、
やってしまっているのではなかろうか、

という問いを投げかけられます。



■そして、他方

会話を”ずらす”のには
別のパターンもあるそうです。

それが

《ネガティブな感情に触れることを避けたい》

ために
ずらす対応やアドバイスをしてしまう、
というパターンです。



著書より引用させていただくと

”真摯な動揺している人や悲嘆にくれている人の話を聞いたときに
 自分が相手の感情を苦痛に感じてしまうために、
 その問題を解決してあげようとしたり、
 安心させようと説得してしまうときに起こる”(P243) 

といいます。



■本来なら、

”耳を傾けて、話し手本人が自身の感情を自覚し、
 話を通じて自力で解決策を見つける”

ことを支援するのが望ましいです。

 
しかし、ネガティブな感情に触れると
聞き手はその感情に触れることが怖くなり、

このような”衝動”が
起こってしまう、といいます。

以下、引用いたします。

(ここから)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
<ネガティブな気持ちに触れたときに
 やってしまいがちなこと>

・どんな気持ちか自分にも理解できる、と言う

・問題の原因を突き止める

・その問題についてどうすべきか言う

・相手の心配事を矮小化する

・無理やりポジティブな視点や陳腐な言葉を使って
 違う見方をさせようとする
 
・相手の強さを称賛する


※ケイト・マーフィ (2021)『LISTEN――知性豊かで創造力がある人になれる』(P244)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(ここまで)

とのこと。



■非常に、わかります。。。

私事ですが、5~6年ほど前
ある友人が、大切な人を亡くし
大きな悲しみにくれている時がありました。

その時に自分はまさに、

この「相手の悲しみの感情」に対して
その場に立ち続けることに対して、
不安・困惑・つらさを感じたときがありました。

そして、その場をごまかすように

「◯◯は強い人だよ」

と励ましなのか、なんなのか
わからないようなことを
自分は口走っていました。

その瞬間、相手の目元が少し歪み、

「強くないですよ・・・」

と言った表情が、
今でも忘れられません。



自分にできる唯一のことは

”ただ共にいて
 相手の話を聞くこと”

であったのに、

自らの居心地の悪さで
相手を更に追い込むような発言をしてしまったと、

未だにその時のことを
後悔することがあります。



■改めてこのお話を読んで、

相手のことを思ってと
表面的に語るアドバイスの内側には、


《ネガティブな感情に触れることを避けたい》


という自分の都合が入っている可能性がある、
このことを自覚しておきたい、

改めてそんなことを思った次第。


上記で引用させていただいたようは
”衝動”が起きたときは、
特に注意して聞けるようにしたいと思いました。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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<本日の名言>

人生で最も輝かしい時は、いわゆる栄光の時ではなく、
むしろ落胆や絶望の中で人生への挑戦と未来への完遂の展望が
わき上がるのを感じたときだ。

フローベール(フランスの小説家)
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【編集後記】
最近論文のまとめがあまりできておりません。
時間がかかるのですが、骨太の知識が身につくので
大切な領域は論文からの学びもメルマガにしていきたいものです。

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