--------------------------------------------------------------------------
皆さまの1日を5%元気にするビジネス系メルマガ『カレッジサプリ』
---------------------------------------------------------------------------
令和4年11月2日(第3177号)
1株17000個!「日本一できすぎなトマト」から学ぶ育てる秘訣
株式会社カレッジ 紀藤康行
---------------------------------------------------------------------------
【メルマガ「カレッジサプリ」
ぜひお友達にも教えてあげてください(ご登録はこちら↓↓)】
https://www.courage-sapuri.jp/
------------------------------------------------------------------------------------
◎本メールマガジン(カレッジサプリ)は、
外資系教育会社を経て、
人材開発・組織開発の会社を経営する著者が、
世界の名著や理論、体験談を元にした
「人生にちょっと役立つ考え方」を通じて、
------------------------------------------------
皆さまの1日を5%元気にする
------------------------------------------------
ことを目的とし、3100日以上にわたって毎日お届けしている、
500社3000名以上が購読するビジネスメルマガです。
熟読するも読み流すも、ご自由な形でご活用下さい。
★紀藤康行プロフィール
https://www.courage-sapuri.jp/profile/
--------------------------------------------------------------------------
(本日のお話 2320字/読了時間3分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は7件の面談。
研修後インタビューや
ストレングス・ファインダーの
個別フォローアップなどでした。
*
さて、本日のお話です。
11月ですが、関東はまだ暖かいですね。
私事でございますが、初夏から育て始めた
「ベランダ菜園のミニトマト」があります。。
このミニトマト、
通常は10月末までが収穫時期とのことですが
11月に突入した今も、存分に花を咲かせ、
そして実をならせ始めています。
今日はこのミニトマトの話に
人材開発のお話を絡めつつ、
学びと気づきを皆様に
ご共有させていただければと思います。
それでは参りましょう!
タイトルは
【1株17000個!「日本一できすぎなトマト」から学ぶ育てる秘訣】
それでは、どうぞ。
■『日本一できすぎなトマト』
というお話があります。
1株17000個の実をならせて、
2013年にギネス世界記録に認定された
「とまとの森」のお話です。
※参考:世界一の「とまとの森」
http://www.ecorinvillage.com/facility/tomato.html
■見ていただくと、
びっしりトマトの枝葉と実が
頭上に広がっていることがわかります。
これ、実は1株の種から出来がっている
トマトであるとのこと。
ちなみに、特殊な品種ではなく、
ごく普通にスーパーなどで売られているトマトです。
■なぜ、こんなすごいことになったのか?
その特徴は、
”水耕栽培”
という方法が一つあるそうです。
これは土を使わず
深さ10センチ程度の水槽に
酸素や肥料を混ぜた井戸水を循環させる栽培方法です。
*
水耕栽培の特徴について
このように説明されています。
”土がないのには理由があり、
のびのびと根を伸ばせるようにするため。
こうすることで水の中に根が広がり、
それに比例してトマトの木も大きく成長することができるという。
このような植物の潜在的な能力を引き出す栽培法を「水耕栽培」といい、
植物学者・野澤重雄氏が発明した画期的な栽培法である。”
※引用:北海道ファンマガジン
「ギネス級のトマトが頭上を覆う! えこりん村の世界一「とまとの森」より
とのこと。
■なるほど、、、、。
トマトにかかるストレスをできるだけ排除。
成長を促すために、
朝夕にモーツアルトを聞かせているそうです。
モーツアルトの効能は
いくばくかは専門家ではない私にはわかりませんが、
要は、
1)ストレスを排除し、
のびのびと成長できる環境を整えることで
2)普通のトマトが可能性を発現、爆発させ
想像を超える結果を残す
ということ。
この事実、
なんとも素晴らしいなあ、
と思ったのでした。
■ちなみに、実は
最近まで長らく忘れていました。
数年前知った話で
結構インパクトがあったはずなのに、
最近まで忘れており、そしてこの間
思い出したのにはきっかけがありました。
それが、我が家の
「ミニトマト栽培」
の話に戻るのです。
■実は、育て始めた当初(7月ごろ)は
”ミニトマトの栽培”
について色々ネットで読んで
気合を入れておりました。
枝を切ったほうが
栄養が行き渡るからよい、
と言われ、枝を切り刻み(汗)
肥料はこれくらいやったほうがいい、
など色々と調べては、
液肥やら固形肥料などをあげていました。
■しかし、
一向に実をならすことはありませんでした。
葉っぱだけが生い茂り、
花を咲かすこともない。
ああ、失敗したかなと調べると、
・肥料をあげすぎると花が咲かなくなる、とか
・放置をしていたほうがよく育つ
などの情報を見て、
自分がミニトマトに対して
良かれと思ってやったことは
失敗であったのだ、
とぼんやりと思ったのでした。
ああ、愛情とは
手を加えることではないのだな、、、と。
■花が咲かないまま月日は流れ
「もう、10月だな・・・」
と思います。
もう今季の収穫は諦めて、
水だけあげて、後は完全に放置しよう、
と思いました。
枝が伸び放題になったとて、
枝同士が密集して、窮屈そうであったとて
日が当たらない枝があり、枯れていたとて、
もう好きにすれば良い。
そう思ってジャングル化させておきました。
■そうしていると、
トマトは生き生きと
四方八方へと枝を伸ばし、
それぞれが一つの生態系として
バランスを取り始めたように見えました。
この1ヶ月で、
枝の数は何倍にも膨れ上がり、
(切らないからそりゃそう)
一方、各枝にミニトマト間で
バランスよく栄養を配分しているようで
結果、急に大量の花を咲かせ始めたのでした。
そして、それを見て
「日本一できすぎなトマト」
の話を思い出したのでした。
■環境を整えるだけでよい。
それで、十分にトマトは
可能性を発揮してくれる。
そして、この話は
トマトの育成だけではなく
人材の育成にも通ずるところがあると感じるのです。
そう、
1)ストレスを排除し、
のびのびと成長できる環境を整える
2)普通のトマト(人材)が可能性を発現させ
想像を超える結果を残す
こういったことは
人・組織も同じではなかろうか、
、、、と。
■もちろん、成果のためには
「個人の要因」もあります。
種が強いことで
厳しい環境でも咲き、
実をならす品種もあるように、
人も同じで、
どんな環境でも
活躍できる強い個も
存在するものではあります。
しかし、
「個人の要因」は変えられなくても、
トマトの水耕栽培のごとき
「環境の要因」
を変えることはできます。
それは上司の関わり方や
仕事の与え方などに相当します。
■職場でも
・のびのび成長できる環境を整え、
・可能性を発現させる支援をすることで
・想像を超える結果を残す
ことが起こる事例は、
枚挙に暇がありません。
■では具体的に組織における
「水耕栽培」とはどのようなものがあるのか。
例ではありますが、例えば、
『職務設計理論のモデル』
などもその一つでしょう。
どういう理論かというと、
従業員に対して
「然るべき仕事の職務設計をすることで
内発的動機づけが高まり成果がでる」
というお話です。
具体的には、
「仕事の特性」として
以下の5つを抑えるのです。
1)技能の多様性・・・色々なスキルを動員する必要がある仕事を提供する
2)職務の完結性・・・仕事の「始まりから終わりまで」できる限り関われるようにする
3)職務の重要性・・・「自分は重要な仕事をしている」と思えること
4)自律性・・・自分の仕事の内容ややり方について、ある程度自由に決定できる
5)フィードバック・・・自分がやった仕事の手応えを実感させてくれる
そうすると、
・有意義感の実感、責任の実感、
結果の理解などが得られて
結果的に本人の
・高い内発的動機づけ
・高い業績に関する満足感
・高い成長に関する満足感
がへと繋がる。
そしてそれがさらなる
「努力や成果に繋がる」、
とするモデルです。
(※参考:鈴木竜太、服部泰宏(2019) 『組織行動 組織の中の人間行動を探る』.有斐閣 P43-46)
”本人のやる気(内発的動機づけ)を
引き出す環境づくり”
という意味では
「組織版・水耕栽培」
とも例えられるのかもしれません。
■種も可能性があります。
個人にも可能性があります。
それを発現させるための支援が、
上司や職場に求められているし、
そのために私達も
まだまだできることがあるはず。
そんなことを
ミニトマトの可能性を、
咲盛りの夏に発現させられなかった反省とともに、
思った次第でございます。
もう枝は不用意に切らないようにしたいと思います。
自戒を込めて。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。
==========================
<本日の名言>
自分がみにくいアヒルだと思っていた頃は、
こんなにたくさんの幸せがあるなんて、思ってもみなかった。
アンデルセン(デンマークの童話作家)
==========================
【編集後記】
パソコンがやや重たいめです。
こうしたちょっとしたロスがストレスにもなるなあ、と思います。
もう1台スペックが高いものを買おうかなと
【メルマガのご感想について】
メルマガのご感想は、このメールに直接ご返信いただければ紀藤にのみ届きます。
どんなことでも、お気軽にご連絡くださいませ。
皆さまのメッセージが励みになります!
■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■
メルマガ「カレッジサプリ」公式サイト
https://www.courage-sapuri.jp/
★バックナンバーはこちらから読めます★
https://www.courage-sapuri.jp/backnumber/
■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■
【メルマガ登録・解除について】
※メールアドレスの変更について
⇒「現在のメールアドレスの配信停止」→「新アドレスでの登録」にて
ご対応お願い申し上げます。
※メルマガのご登録はこちらから
⇒
https://1lejend.com/stepmail/kd.php?no=HSfoIRnMfw
※メルマガの配信停止はこちらから
⇒
https://1lejend.com/stepmail/delf.php?no=HSfoIRnMfw