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皆さまの1日を5%元気にするビジネス系メルマガ『カレッジサプリ』
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令和4年9月12日(第3126号)
身近な人の話ほど、聞いていない
株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話 2053字/読了時間3分)
■こんにちは。紀藤です。
ここ最近、大学院の研修でも、
また企業向けの研修でも
「コーチング」をテーマにして掘り下げています。
ただ、コーチングも理論よりも、
実践で役に立ついうほうが進んでいる気がしており、
「心から聞く」
ということの価値は、
数字では測れない力があるようにも感じます。
そう思ったのは、
『LISTEN――知性豊かで創造力がある人になれる』
ケイト・マーフィ (著)
https://www.amazon.co.jp/dp/B099582LR7/ref=cm_sw_r_tw_dp_CCWP4TTKB5JJ0V45DNC6
の書籍を読み進めていて、
特に強くそう思うようになりました。
今日はこの本からの気付きについて
皆様にご共有させていただければと思います。
それでは参りましょう。
タイトルは
【身近な人の話ほど、聞いていない】
それでは、どうぞ。
■少し前に大学院の先輩にあたる人が
「組織開発に携わる人は、
自分自身や、自分のチーム、
自分の家族などと向き合えているかを
自らに問う必要があると思う」
と言っていたのが記憶に残っています。
■毎回コーチングなどに触れたり、
あるいはその理論なり実践なりを
語る立場になるときに思うのが、
「自分は本当に心から
傾聴なりをできているのだろうか?」
ということ、
非常に身につまされますし、
出来ているかと言えば、
全然出来ているとは思えない
というのが正直なところです。
■そんな中で、上述の
「聞くこと」に関する書籍
『LISTEN』を読み、その中の一節に
しばし考えさせられました。
こんな内容です。
(以下引用です)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
見知らぬ人の話よりも、
愛する家族の話の方がちゃんと聞けるものだと思うでしょう?
実は、逆であることが多いのです。
(中略)
私がコシェ(カップル向けのグループセラピーの権威であり心理学者)に
会いに行ったのは、人はなぜパートナーに話を聞いてもらえないとか、
理解されていないと感じるのかを探るためでした。
コシェの答えはかなりシンプルで、
”つきあいが長くなると、互いに相手への好奇心を失いがち”だから、
というものでした。
必ずしも思いやりがないからではなく、
単に相手を知っていると思いこんでいるのです。
耳を傾けないのは、相手が何を言うか
自分にはもうわかっていると思うからです。
※引用:『LISTEN――知性豊かで創造力がある人になれる』
ケイト・マーフィ (著) P93
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(ここまで)
■これを見て思ったことは、
仕事なり、よそ行きモードのときは、
相手の話を聞くことはできるけれど、
身近な人(パートナーとか家族)になるほど、
自分も聞けていないな、、、
ということでした。
■その理由は、
本当に真剣に聞こうと思うと
相当に体力を使う、とか、
急にモードを変えるとちょっと照れくさい、
などもある気もします。
しかし、
「組織開発に携わる人は、
自分自身や、自分のチーム、
自分の家族などと向き合えているかを
自らに問う必要があると思う」
という言葉が頭をよぎり、
妻に上記の話を出してみて、
夕食時に聞いてみたのでした。
■「身近な人ほど
好奇心を失っていると本でいうけど、
この話どう思う?」
対して妻は、
「それはあると思う。
特にやすさん(紀藤のこと)は私に対して、
そういうところがあるのでは、と思う」
と語りました。
それに対して、
「確かに長くいるし、
一緒に働いてもいるし、
なんとなくだいたい知っている気がするから、
以前に比べると、それはあるかもしれない。。。」
と失礼だとは思いつつ、
表面的に流すのもどうかと思い、
思ったことを話します。
そして返す言葉で妻いわく、
「でも、心の中で起こっていることは
わからないよね」
とのこと。
うーん、確かにそうだ。
そんなことを思いつつ、
その後、とはいえ自分はこうも思う、
対して、こんなことも思う、、、
などと諸々やり取りをして、
一旦終了をしたのでした。
■何か結論めいたものが
出たわけではないですが、
一つ思ったことは
『お互いの心の内側は変わっていくし、
わからないものであり、ゆえに、
定期的に調律するように
今思っていることを語り合う必要はある』
ということでした。
長く生活をしていても、
もうちょっとこうしてほしかった、
本当はこう関わってほしい、
こういうことはやめてほしい、
等を、真面目に語り合う場面を
意識して作らならなければ、
お互いが受け取れる形で
向き合う機会は少ないように思います。
表面的な行動の修正を求めるだけではなく、
なぜその行動を自分がしているのか、
あるいは是正するにしてもできないのか、
は深い部分が関わっています。
ゆえに立ち止まって向き合わないと
理解し合うことは難しいのだと、
改めて思ったのでした。
(立ち止まって語っても難しいですが)
■、、、と、
「組織開発実践者たるもの
自分と自分の家族に向き合うのが大事」
からの
「LISTEN 聞くことの大切さ」
を経て、家族内対話をしてみて、
”身近であるほど好奇心を失いがちだが
心の中は変わっていく。
そして語り合わなければ
ズレが大きくなることもありうる”
そんなことを考えさせられた次第です。
答えがすぐ出るわけではないけれど、
聞くことを通じて、何か見えてくるものはある、
そんなことも思った次第。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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<本日の名言>
王国を統治するよりも、
家庭内を納めることのほうがむずかしい。
モンテーニュ(フランスの思想家)
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【編集後記】
色々書きましたが、基本平和でございます。
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