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令和4年9月7日(第3121号)
目標達成に全力を尽くす ―目標を追い求めるためのアドバイス5選ー
株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話 3401字/読了時間5分)
■おはようございます。紀藤です。
さて、先日より
”「目標達成に全力を尽くす」ことで幸福度を高めるシリーズ”
をお届けしております。
もちろん人それぞれ強みがあり、
目標を持つことがプラスに働きやすい人もいれば、それほどでもない、
という方もいます。
とはいいつつ、「目標達成」というテーマは、
重要な項目の一つだと思っておりますので、
本日も続けていきたいと思います。
ゆるりとお付き合いいただければ幸いです。
※過去の「目標」のお話 ↓↓
◯「目標達成に全力を尽くす」ことで得られる6つの恩恵
https://1lejend.com/b/detail/HSfoIRnMfw/4286792/
◯こんな目標を持っていると幸福度が増します ー目標設定の3つのポイントー
https://1lejend.com/b/detail/HSfoIRnMfw/4287612/
それでは早速まいりましょう!
タイトルは
【目標達成に全力を尽くす ―目標を追い求めるためのアドバイス5選ー】
それでは、どうぞ。
■「目標」は良いもの、
そう頭ではわかっていたとしても、
そのために行動をするのは、
意外にハードルが高かったりします。
実際、新年の目標を立てて、
紙に書いてみたりするものの、
なんだか気乗りせず、
結局、気づけば2022年もだいぶ後半。
特に進捗していない、、、
なんてこともありがちですね。
■目標の価値はわかっていても
その「目標のために動くこと」は、
全く別物のように感じるほど、
隔たりがあるように思われます。
*
では、目標に向けて動けない理由には、
どのようなものがあるのでしょうか?
その主な理由として、
いくつか挙げることができると考えられます。
ここでは2点挙げてみたいと思います。
まず1つ目、
「1,そもそも目標が見つからない」こと、そして2つ目が
「2,目標が見つかっても挫折してしまう」
ことです。
■そんな中で、一つの観点として
”目標を追い求めるためのアドバイス”
として、先日よりご紹介している、
『幸せがずっと続く12の行動習慣』
ソニア・リュボミアスキー(2017)
にて、いくつかのヒントがございました。
その内容が、
研究に基づいた説得力があるものであり
シンプルでわかりやすいものでした。
その内容について
著書を参考に、私なりにまとめてみましたので、
ご紹介できればと思います。
(ここから)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【目標を追い求めるためのアドバイス5選】
1)まずは「目標」を探す
・そりゃそうだ、という話ですが、
「目標が見つからない、どうすればよいか」という場合、結構あります。
追い求めたい目標のリストさえ浮かばないこともあります。
そのためには、より上位の目的を考えることが有効です。
・一つの方法として
『この世を去った後で、自分が残したいと思うもの』
をじっくりと考え、書き出すことがおすすめです。
・そうすることで、”自分が本当に大切にしていること”がわかり、
自然と目標も定まってきます。
**
2)目標達成に全力を注ぐことの「メリット」を理解する
・目標を達成するための殆どの活動では
スキルを向上させるのにかなりの練習や忍耐、労力が必要です。
リスクを負うこともあれば、失敗することもあります。(そうです、これが現実です)
・ただ、「何かに全力を注ぐ」ことは「自由を得る」ことができます。
例えば、努力しようと心に決めると、”自信の喪失から逃れられる”こと
また、興味がない人付き合いなどの、”社会的な圧力から守られる”ものです。
・目標に全力を注ぐと
「自己決定の欲求」「有能感の欲求(周りの出来事に対処できる)」
「関係性の欲求(人間関係に満足している感覚)」を得られます。
**
3)目標を「宣誓」をする
・約束は人前ですると効果的です。
私たちは、首尾一貫した人間であると自分でも思いたいし、人からも思われたい生き物です。
また、実現できなかったときの決まりの悪さを感じたくないものです。
・実際に研究では「タバコを辞める」「5キロ痩せる」などの決意を
人前でした人のほうがそうしなかった人よりも、
10倍も目標を達成することに成功しました。
・特定の目標について人前で口にすることで達成可能性は高まります。
**
4)小さなものでよいので「行動」する
・「私はタバコを辞められる」「私は5キロ痩せられる」などと
”自信を持つことが決意を維持する可能性を高める”ことが
研究によってわかっています。(=予言の自己実現、と言います)
・ではどうすれば”自信を持つこと”ができるのか?
これまた逆説的ですが「目標に向かって行動する」とのこと。
行動することによって、そこに向かっている感覚が得られて、
達成できるかどうかわからないという疑念は弱まり、自信がわきます。
・ゆえに、まずはベイビーステップ(小さな一歩)として、
どんな小さなことでも良いので始めてみる事が大事です。
**
5)目標に「柔軟に対応」する
・目標に向けて動いていても、急な障害、あるいはチャンスが現れることがあります。
そうすると、目標に柔軟に対応することが求められます。
・そのときに「一次的コントロール」と「二次的コントロール」という考えがあります。
一次的は「状況そのものを変えようとする」、
二次的は「目標自体を変える(状況に対する視点を変える)」ことを意味します。
・例えば、「フルマラソンを完走する」という目標を掲げていたとします。
忙しくて練習する時間がなくなった、というときに
一次的では”仕事を減らして、なんとか練習時間を確保する”ですが
二次的では”フルマラソンで得たかった人間関係のつながりのために、仲間と月1回は走る”
と、上位目標に照らし合わせて、柔軟に目標を変えるなど。
・「自分の目標を新しい状況に適応させることで、幸福度が高まる」ことが研究でわかっています。
※参考:ソニア・リュボミアスキー(2017)『幸せがずっと続く12の行動習慣』.日本実業出版社
※項目のタイトルは、私(紀藤)の内容の解釈を含めて変更しています
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(ここまで)
■さて、いかがでしょうか。
確かに言われてみれば、
1)まずは「目標」を探す
2)目標達成に全力を注ぐことの「メリット」を理解する
3)目標を「宣誓」をする
4)小さなものでよいので「行動」する
5)目標に「柔軟に対応」する
そりゃそうだよな、という
ごく基本的なことが詰まっているとも言えます。
■しかしながら、
確かに「目標達成に向けて全力を尽くす」ときは
こういった事やっていたなあ、、、と思います。
*
例えば、2年前、
大学院の受験のときに、
「大学院受験プロジェクト」と称して、
1週間に1回の勉強会を合計14回行い、
それまでに勉強をする、そして合格を目指すという
3ヶ月の短期集中プログラム(?)
を自らに課したときは、
まさに上記の1)~5)が全部当てはまっていた、
と振り返り思います。
私の例で恐縮ですが、
・自分の専門性を作りたい、という
人生における意義を探しての目標を考えを定め、
(※(1)まずは「目標」を探す)
・それを通じて、自分なりに努力することで
自分自身が前に進んでいるという自信を得られ、
かつ応援してくれる方とのご縁が深めることができ、
(※2)目標達成に全力を注ぐことの「メリット」を理解する)
・そのプロセスの中では、facebookでプロジェクトのグループをつくり、
筆記試験の結果、面接の結果も逐一報告することを約束しました。
(※3)目標を「宣誓」をする)
・そして、小さな一歩として受験を決めてから、
まずは勢いでメルマガでお誘いをしてみました。
考えついた翌日に発信した記憶があります。勢い100%です。
(メルマガ2020年11月23日号【大学院受験プロジェクト】「人材開発・組織開発のプロになるための16冊」を学ぼう!の会のお誘い
https://www.courage-sapuri.jp/backnumber/9694/)
(※4)小さなものでよいので「行動」する)
・また、英語の受験本は時間が足りず、
読めずに本棚の肥やしになりましたが(汗)
年末年始の集中講義などを含めて、方針を変更していき、
(※5)目標に「柔軟に対応」する)
一連の目標達成に向けたプロセスを進めていきました。
■結果としてたまたま上手くいき、
現在の大学院に入ることができましたが
まさに上記の1)~5)に準ずる
「目標と行動」があったからこそ、
今と未来につながったことは間違いがないと思います。
また、もし失敗していたとしても、
その目標を掲げ、行動しなかった未来と比べると
得るものは圧倒的に多かったのだろう、と感じます。
■そして改めて、
「幸せの研究」という観点から見ても
『目標達成するかどうかの”結果”ではなく、
目標達成に向けて全力を尽くす”プロセス”こそが
幸せを感じさせてくれる』
ことがわかっています。
ゆえに、どんな目標でも、
もし自分がやってみたい、ということがあれば、
それを掲げて、挑戦し続けること、
また見つかっていない場合も、
それを見つけてみようと模索してみること、
大事なのだろうではなかろうか、
改めてそのように思った次第です。
私も、大学院2年目の修論に相当するプロジェクト、
目標を掲げて、しっかりとやり抜きたいと
自戒を込めて思った次第です。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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<本日の名言>
してみて、善きにつくべし。
せずは善悪定めがたし。
世阿弥
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【編集後記】
「目標達成はプロセスこそが幸福度を高めてくれる」という考えは、
とても勇気つけられます。
ちなみに、自宅のミニトマトがもう秋になるのに、
全く実をつけずに、ちょっと悲しい気持ちになっているこの頃です。
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