配信日時 2022/07/05 09:48

あこがれは、自分の心を波立たせる【カレッジサプリ】

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令和4年7月5日(第3057号)


あこがれは、自分の心を波立たせる


株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話 2032字/読了時間3分)


■おはようございます。紀藤です。

昨日は終日、大学院関連の
『実践アクション・リサーチ』という書籍の
読書会に参加いたしました。

参加者は約10名でしたが、
大学院の博士課程後期の方、
現在師事している先生方を含め、
錚々たる顔ぶれ。

書籍について
1人1章ずつまとめたものを発表していきつつ、
1冊の本を1日かけて皆で読み解いていくのですが、
学びも深まりつつ、他者の考えに刺激を受ける
非常に濃厚な時間でした。



さて、本日のお話です。

人と触れると、自分のあり方を
考えさせられます。

今日はそんな勉強会に参加しつつ、
自分を振り返り思ったことについて、

自らの内側で起こった変化について、
ご共有させていただければ、と思います。
(極めて個人な話です、、ご容赦ください)

それでは、まいりましょう!


タイトルは、



【あこがれは、自分の心を波立たせる】



それでは、どうぞ。



■先日の読書会。

大学院の先生が2名。
博士課程後期の方が4名。
今通っている大学院から3名。
外部で人・組織に関われている方が2名。

自分がついていけるだろうか、
足を引っ張ってしまうのではないか、

という不安を感じつつ、参加をしておりました。

、、、が、結局、皆さん優しいですし、
わかりやすく説明してくれるので
大丈夫ではありました。

ややビビりながらでしたが、
参加してよかった!と強く思いました。



■一方、それとは少し違って

そして読書会の行間にて
(たまたまの流れではあったと思いますが)

参加されていた先生から
今の「アカデミックな世界の課題」について
お話を聞く機会がありました。


そして、実はそれがまた
読書会以上にインパクトがあることで

自分の中で深く
考えさせられるような時間に
図らずもなっていました。



■どういう話かというと、

ざっくりお伝えさせていただくと
こんなお話でした。


・アカデミックな科学の世界と
 実践の世界との矛盾について
 
・科学で証明できる部分は多く見積もって3割、
 それ以外の要素があるが、学術の世界は限定された部分を切り取って
 その正当性を証明する、という構造になっている、など

・経営に資する組織開発という難しさ
 (様々な立場があるため語れない)

・まだ領域が確立されていない、
 しかし、価値があることについては
 自分たちが自分たちの正当性を示せるように、
 信頼できる機関を作るなど動いていく必要がある
 
・自分が持つ知見を、続く若い世代のために、
 残し続けていくことが重要。そうしなければ、
 未来も同じことが繰り返される
 
、、、とのこと。


■これらの話を聞いて、
自分の中に沸き起こった問いは

「自分自身がこれから残せるものとして、
 一体何があるのだろうか?」

ということでした。


なんとなく、頭の中に
1年ほど前に読んだ、

エリクソンの人間の精神発達段階の
『Generativity(ジェネラティビティ)』
=「次世代の価値を生み出す行為に積極的にかかわって行く」

という成人の発達課題が
キーワードとして思い浮かびます。

自分は、何が残せるのか、、、?



■自分が年齢を重ねるにつれ

”これからの世代に
何かを残していける人”
 
に対しての憧れが生まれていることを
他者の話がトリガーとして働き、
自分の中で

”そうありたいけど、そうではない自分”

が浮かび、心をざわつかせます。

かつ、昨日の集まりは、
多くが博士課程という道を歩まれており、

(もちろんそれは一つの
 キャリアの姿でしかありませんが)
 
専門性を確立していく道をひた走られている人たちであり、

そして自分のやってきたことを、
言葉と論理を用いて残すことができる力を
保有する人たちである、

と感じたのが、実に眩しく思え、
それもまた、良くも悪くも、
心が波立つような感情が生まれたのでした。



■共通点はありつつも、

普段接しない人と会うと、
実に刺激になります。

そしてそれらの他者の考え、生き様から、
自分自身を内省するきっかけになります。

それはわずか数時間や
数分の話かも知れません。

でも、その間でも自分の中で

「自分自身の専門性を
 もっと確立していきたい」

と思いましたし

「論理的に人・組織のことも語ることができて、
 実行し成果を出せる人になっていきたい」

とも感じさせられました。

同時に、(いつものことながら)
まだまだすぎる自分に悔しさも感じました。




■人は、誰かの背中をみて、
自分自身を考えさせられますし、

そういった世界に偶然か必然か触れることで
自分の目指したい像も作られていくものだと思います。

一人でいると、とても楽で、
誰にも害されることなく、
それでいいのだ、と居心地よくいられます。

ただ、他者に会い、刺激を受けることで
そうして右に左に揺らされていきます。

それはゆらぎとなり時に不安となりますが
そうした中で、自分なりに自分の立ち位置を
見つけていくことになるでしょうし、

できること出来ないことを含めて、
自分を受け入れつつ、作り上げるプロセスになるのだろう、

とも感じます。


他者と出会うことの威力、
そして改めて対面での会合の力を、
改めて感じた次第でございます。



■そして、自分に出来ることとして

目の前の大学院の課題、クライアントの課題に向き合い、
先人の理論、研究も学び、活用しつつ、
自分のレベルを粛々と上げていこう、

と気持ちを新たにした次第です。

目の前のことから、一歩ずつ進めていきたいと思います。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。

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<本日の名言>

大切なのは、問うのをやめないことです。
好奇心は、それ自体で存在理由を持っているのです。

アルベルト・アインシュタイン(ドイツの物理学者/1879-1955)

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【編集後記】
最近土曜日、月曜日と立て続けに飲み会がありましたが、
完全にお酒が弱くなっておりました。
人と会うって、やはりエネルギー使いますね。
でも刺激的でした。


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