配信日時 2022/07/02 07:48

言葉以外を使って、お互いの深い部分に触れる体験【カレッジサプリ】

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令和4年7月2日(第3054号)


言葉以外を使って、お互いの深い部分に触れる体験


株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話 2032字/読了時間3分)


■おはようございます。紀藤です。

昨日は、クライアント先の
e-ラーニングコンテンツの動画の撮影。
立派な機材があると、
実質独り言でも意気揚々と喋れるものですね。
(環境の力ってすごい)

また夕方からは大学院の授業。
そして10キロのランニングでした。



さて、本日のお話です。

先日大学院にて
「人材開発・組織開発実践論」
の授業がありました。

現場での、実践経験を豊富に積まれている先生の下、
理論と実践をつなぐ知見をインプット&アウトプットする
楽しくて仕方がない(そして役に立つ)授業です。

例えば、組織開発の手法の

・ワールドカフェ
・OST(オープン・スペース・テクノロジー)
・AI(アプリシエイティブ・インクワイアリー)

などを自分たちで作り、
フィードバックをしたりされたりすることで
その背景と目的、効果を咀嚼し、使えるようになりましょう

というワークがあったり。
(それ以外にもたくさんあります)


そんな中、オリジナルワークを創作されたチームがあり、
「写真で感情を表現する」というワークを体験したのですが、

そのプロセスから相互理解のために
大切なことを感じたように思いました。

今日はそのお話について、
学びと気づきを、皆さまにご共有させていただければと思います。

それでは早速まいりましょう!

タイトルは



【言葉以外を使って、お互いの深い部分に触れる体験】



それでは、どうぞ。



■「人って言語優位な人と、
 非言語が優位な人いるよね」
 
先日の授業内で、
そんな話が出ていました。


言語優位な人は、
言葉で説明し、表現するのが得意な人。

非言語が優位な人は、
言葉以外(絵や身体性、感覚)などを
媒介したほうが、伝えやすい人。

たしかに、そういう違いはあるな、と感じます。



■以前、私(紀藤)が学んだ
システムコーチングという技法でも、

「身体を使って表現してみましょう」
「歌にすると?」
「生き物になってみると?」

という、そんなオーダー、かつてされたことがないよ!
と自分がオロオロしている中、

意気揚々とやられている方もいて
すごいなあ、、、と思ってみていたことがありました。


■人によって
ピタッとハマる人もいて、

言葉で説明するよりも
その感覚的なイメージをそのまま表現したほうが

自分が言わんとすることを
形にすることが余すことなく出来る場合もあるのだな、

とその時学んだのでした。



■要は、

”「感じていること」のような深い部分”

というのは、情報量が多く、
言葉で言い表すのが難しいのです。


「言葉」という
情報のビット数を落としたツールを
駆使して伝えきるのは実は、結構難しい。
(言語化能力が高い人であれば別ですが)


ゆえに、その感じていることを
表現するためには、

感じたことをそのまま
「ビジュアル」で表現してみて、
その表現されたことを軸として
「その心は?」を言葉で補足をしていく、

そうすることで
お互いの見えていない、
そして表現しづらい深い部分、

すなわち

「Thinking」(思っていること)
「Feeling」(感じていること)
「Wanting」(本当の願い)

という部分にアクセスしやすくなる。


それが、

「言語以外の表現を使ったメリット」

なのだ、と感じています。



■そして、

話をぐぐっと戻しまして、
先日の大学院の授業の話。



オリジナルのワークで組織開発の手法の
作成に挑戦したグループがあったのですが、

その内容がまさに、
上記に当てはまることで、

「非言語を使って相手との関係を築く」
 ✕
「オンラインでそれらを実現する」

ことを行っており、

チームその関係性の中に
温かいものが流れたように思ったのでした。



■お伝えしても大丈夫かな、
という言える範囲でお伝えすると、

オンラインでの1時間程度のワークにて
こんなことをやりました。


1)共通のお題を決める

2)それに関連した写真を撮る/ネットで集める

3)オンラインツール『Miro』にて共有。
  お互いにその心は?を語り合い、対話する
  
 
シンプルなのですが、

その人が選んだ写真に、
色々にじみ出てくるのです。

普段は見えていないプライベートの側面。
これまでの経験、大切にしている価値観。

「この人にはこういう側面があるのだな」
「こういうことを大切にしているんだな」
「こんな感じ方をしているのか」
と見えていないところが見えて、
そこに触れられたような感覚が

お互いの関係を深める上で、
大切な共通体験になるように感じたのでした。



■些細な事かもしれませんが、
こういうこと、実はとても大事だと思うのです。

、、、というのも、

リモートワークによって
起こった影響の一つが

『コミュニケーション不安』

と言われています。

”相手の気持ちがわからないので不安”
というもので、それがそのままになっていると
”孤独感”に繋がり、その購読感は”転職意思”につながる、

というデータもあります。

※参考:髙橋豊(2021) 『テレワーク時代のマネジメントの教科書――見えない部下をどう管理するのか?』ダイヤモンド社
 


■その人が何を感じ、
どんなことを大切にしているのか、

その片鱗にふれた経験は
繋がりを深め、相手の気持ちを類推することにも
役立つものだと思います。

そういった意味で
このような非言語を用いた手法は
活用できることの一つだな、

そんなことを思ったのでした。


「写真や絵を使って、
 テーマに対する思いや感情を表現する」

楽しく、盛り上がりつつ
相互理解が深まりますし

意外とその気になればサクッとできるので
私ももっと活用したいな、と思った次第です。


最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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<本日の名言>

君子の交わりは淡きこと水の如し。
小人の交わりはあまきこと醴(あまざけ)の如し。

莊子(戦国時代中国の思想家/BC369-286)
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【編集後記】
忙しい時期が続いていて、今は100キロマラソンで言うと、
85キロくらいまできた感じです。
もうちょっと走り続けて、それからちょっとだけ休みたい気分です。

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