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令和4年6月19日(第3041号)
今週の一冊『リモートマネジメントの教科書』
株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話 2300文字/読了時間3分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日は大学院の授業。
また午後から家族でのららぽーとへ買い物でした。
帰りは妻と子供は電車で、
私は走って帰る(10キロ)でございました。
ランニングにハマりすぎていて、
帰宅経路も家族で変わってしまっております。
いいんだか悪いんだか、、、(汗)
*
さて、本日のお話です。
毎週日曜日は、お勧めの一冊をご紹介する、
「今週の一冊」のコーナー。
今週の一冊は
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『リモートマネジメントの教科書』
武藤久美子(著)
https://www.amazon.co.jp/dp/B08XYFNWMD/ref=cm_sw_r_tw_dp_76HMJCHRS3S3J9K0AQM4?』
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でございます。
※お詫び:
6/12号の「今週の一冊」のタイトルで同書籍を紹介しましたが
紹介した書籍名とURLに誤りがございました。
先日の今週の一冊は
『テレワーク時代のマネジメントの教科書――見えない部下をどう管理するのか?』
https://www.amazon.co.jp/dp/B08X49Z57B/ref=cm_sw_r_tw_dp_15C93VGRMVAYSR00XBRR
でした。大変失礼いたしました)
■リモートワークで、
働き方も変われば
マネジメントの仕方も変わりましたね。
私も、何がどう変わったのか?
今更ではありますが、興味が出てきて、
関連する書籍を読み進めております。
*
先週ご紹介いたしました書籍
『テレワーク時代のマネジメントの教科書――見えない部下をどう管理するのか?』
(改めて間違えてスミマセン)
https://www.courage-sapuri.jp/backnumber/10773/
においては、
”上司・部下のそれぞれの悩みは、
「評価不安」と「コミュニケーション不安」の2つがある”
というお話をご紹介いたしました。
■そして今回ご紹介いたします
『リモートマネジメントの教科書』
においては、
”リモートマネジメントにおける
「3つの”こ”」と「10のポイント」”
という切り口でまとめています。
人と組織づくりで有名な企業である
リクルートマネジメントソリューションズの研究員である著者が
クライアント企業と接する中で得た
豊富な”リモートあるある事例”を紹介しつつ、
かつ「具体的に何をすればいいのか?」を
ケースごとに提案をしているのが魅力です。
■ちなみに少し余談ですが、
先週ご紹介いたしました書籍
『テレワーク時代のマネジメントの教科書――見えない部下をどう管理するのか?』
はパーソル総合研究所(研修業界 業界2位)が行った
9万人の実態調査であり、
よって大きな傾向を定量的に理解できることが
著書のポイントでした。
一方、今週のご紹介している書籍
『リモートマネジメントの教科書』は
リクルートマネジメントソリューションズ(研修業界 業界1位)の
研究員で、リモートワークのコンサルティングを手掛ける著者が
実際にクライアントと対峙する中で
データには現れないリアルな課題の声と、
それらに対する具体的かつ経験則に応じた対応策を
定性的に理解できるところが著書のポイントである、
と感じております。
(タイトルが似ていて混乱しますが、
併せて読むとリモートマネジメントについて、
網羅的に理解できるかと思います)
■では、具体的に
どのような内容が書かれているのでしょうか?
以下、ポイントをお伝えできればと思います。
(ここから)
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<リモートマネジメントで目指す”3つの「こ」”>
1)「個として立つ」:
・メンバーが、自律的な業務遂行や協働を通じて、
組織が目指す方向に沿った良い動きを行い、成果を上げている状態。
メンバーがこれを継続することで、
仕事への適応や効力を感じるとともに、
メンバーの良い評判、ブランドが蓄積され、
新たな成長や挑戦の機会が生まれる。
2)「心の距離が近い」:
・メンバーが、会社、自組織、他部署の方向性に共感し、
自分の仕事とのつながりを感じられる状態。
加えて、地理的に離れていても、マネジャー、同僚、先輩・後輩、
社内外関係者に、自分の存在が受け入れられており、
そうした「みんな」の存在も感じられる状態。
3)「ここがいい」:
・「個として立つ」を体現していて、今の会社・組織でなくても
活躍できそうな人材が、それでも、「この会社がいい」
「この組織がいい」「この仕事がいい」「この仲間がいい」と、
自社に留まることを積極的に選択する状態。
<リモートマネジメントで目指す”10のポイント”>
(◯「個として立つ」を実現するために・・・)
1,メンバーが自走できるようなゴールを描く(★)
2,メンバー・仕事を見張り、任せる
3,成果創出の支援をする
4,関与のタイミングを見極める
5,成果とプロセスを振り返り、メンバーのブランドを作る(★)
(◯「心の距離が近い」を実現するために・・・)
6,気にかける
7,縦をつなぐ(★)
8,横をつなぐ(★)
(◯「ここがいい」を実現するために・・・)
9,メンバーのパフォーマンス向上に環境づくりで寄与する(★)
10,ライフを大事にする(★)
※★=リモートマネジメントでより重要性が増す項目
※引用:武藤久美子(2021)『リモートマネジメントの教科書』.クロスメディア・パブリッシング
P63、P220
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(ここまで)
とのこと。
■「3つの”こ”」と「10のポイント」。
大枠としては、上記に沿って
具体的な実例が紹介されつつ、整理されていきますが、
特に個人的に勉強になる!、と思ったのは
そのスッと入ってくる整理の仕方に加えて
ありがちな難しい課題にも、
明確に答えてくれているところです。
例えば、
・ベテランの社員の方(あまり管理が必要ないと思われる)
にはリモートマネジメントでどう接するか?
とか、
・仕事以外の趣味などの生きがいを持っている社員に
リモートマネジメントでどう接するか?
などについて、
クライアント企業からの聞き取り、
成功事例と著者の視点を併せて、
「その場合はこうするのが良い」について
”いつ/誰に/何を/どんな風に行動したらよいか”、
を明確に提案されているところが
非常に勉強になりました。
■「リモートマネジメントの教科書」と語っていますが、
語られていることは
リモートに限らず、今のこの時代に管理職が
どのようにマネジメントをアップデートする
必要があるのかを提唱している本です。
結論、もともと大変なマネジャーのお仕事は
リモートという選択肢が生まれたことで、
遠心力(従業員が外へ向かう力)が働くため、
「更に難しくなる」
というお話ですが(汗)
時代とともに
会社が選ぶ側から選ばれる側になる中で、
マネジャーに必要となってくるスキルを
幅広く言語化されたような書籍だと感じます。
考えさせられた良書でございました。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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<今週の一冊>
『リモートマネジメントの教科書』
武藤久美子(著)
https://www.amazon.co.jp/dp/B08XYFNWMD/ref=cm_sw_r_tw_dp_76HMJCHRS3S3J9K0AQM4?』
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【編集後記】
子供(1歳5ヶ月)が精密機器(マウスやらリモコンやら)を投げて遊ぶことを覚えました。
好奇心のままにさせるのがよいか、はたまたどうするのがよいか、
家庭によって違うんだろうな、、、と思いつつ、
皆さんどうしているのかな、と思った次第です。
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