配信日時 2022/06/17 00:58

もし「あの対話」がなかったとしたら ~対話の意味を考える~【カレッジサプリ】

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令和4年6月16日(第3038号)


もし「あの対話」がなかったとしたら ~対話の意味を考える~


株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話 1713文字/読了時間2分)


■こんにちは。紀藤です。

昨日は3件の個別コーチング。
また2件のアポイント。

夕方からは10キロのランニング。

話題のweb3.0の仮想通貨ゲームのおかげで(?)
毎日の10キロランニングが習慣として根付いてきております。

絶賛、仮想通貨は値下がり中ですが(汗)
1ヶ月後くらいには足のレベルは上がると思うので、
距離も15キロに増やそうと画策中です。

身体が健康だと、心も健やかです。



さて、本日のお話です。

コーチングやチームビルディング等、
研修において「対話」について語る機会が
最近増えております。

その際にやや難しさを感じるのが
「対話」とは無形のものであり、
そこから生み出される価値も、
やや抽象的な話であるため、

その大切さについて、
説得力を持って伝えられているだろうか、、、

とぼんやり考えておりました。


その中でふとした個人的な気付き、
ではありますが
「やっぱり対話って大事だよな」と
ふと思った瞬間がありましたので、

今日はそのお話より、気づきを皆様に
ご共有させていただければと思います。

それでは、まいりましょう!

タイトルは



【もし「あの対話」がなかったとしたら ~対話の意味を考える~】



それでは、どうぞ。



■「対話」とは何か。

その定義や意義も、
言葉にされています。

例えば、こんな説明もありました。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

◯「対話」の目的:
・共通の基盤を探すこと。
・本当に理解し合うこと
・合意を形成すること

◯「議論」の目的
・勝つこと

◯「雑談」の目的
・社交や暇つぶし

※参考:ダニエル・ヤンケロビッチ『人を動かす対話の魔術』

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

とのこと。


■「対話」とは、

理解し合い、合意しあい、
相手の考え方を取り入れること。

「お互いの対話で現実を作る」行為とも
言えるかもしれません。



ややカッコよく言うと、

教育学や心理学に影響を与えている
代表的な理論『社会構成主義』においては

”物事の意味とは、
 客観的な事実ではなく、社会的な構成物である”
(人々の社会的コミュニケーションによってつくられたもの)
 
といったりしますが、
まさに、そんな感じ。



■ただ、そうは言うものの、

「じゃあ、対話って本当に大事なの?」
「それで、何が変わるの?」


、、、とふと疑問符が
浮かぶようにも思います。

もし仮に、そう聞かれたら
自分はどう答えるだろうか?

と考えてみました。



■その中で、ふと思ったのが

思考実験として、

『もし「あの対話」がなかったら、
 お互いの考え方や行動は、どうなっていたか?』
 
という問いは、

対話の効果を考える上で、
そのインパクトを想像しやすいものではなかろうか、

と思ったのです。



■おそらく誰しもに、

「あのときの一言」とか
「あのワンシーン」みたいなものが

仕事であれプライベートであれ
記憶に刻まれていることがあるのではないか、

と思います。

そしてそこには多くの場合、
語られた言葉、成された対話があったのでは

と思うのです。



■例えば、研修の場面でも

「チームメンバーで
 お互いに強みや期待を伝える」

という、ちょっと照れくさい事後課題を
お願いすることがあります。
課題なのでそれをやるわけですが、
実際にやってみた参加者の方は
想像以上のインパクトを受ける方も少なくありません。

曰く、

「普段、そういった話はしないけれど
 そういった期待や強みを言葉にして言ってもらうと
 純粋に嬉しかったしやる気になった」

という驚きなのか、新鮮さなのか、

ただ何かしらの
感情的なインパクトを含んだ言葉で
感想を述べてくれることがあります。



■思うに、それも
「対話の効果」の一つだと思います。


雑談とは違う。

業務報告ではもちろんないし、
議論でもない。

真面目な雰囲気で、
普段思っていることを伝える。

それだけといえばそれだけですが、
ただそういった場があることで

「そうやって思っていたのだ」

と、何となくお互いの胸中にあることを
目の前に出して理解し合うことで、

手探りでやっていたものが
確信を持って行動できるようになる。


そういった影響が「対話」には
含まれている、と思うのです。



■そして、そういった意味で


『もし「あの対話」がなかったら、
 お互いの考え方や行動は、どうなっていたか?』
 

と考えると、

ちょっとしたコミュニケーションの間なのか、
お互いの距離なのかはわかりませんが、

「対話」があったときとなかったときでは
やっぱり何かが違ってくるのでは、

とふと思った、というお話。



■プログラミングのように
言葉を打ち込んで、その瞬間、
プログラムが作動するような類のものではないですが、

脳なのか心なのかに打ち込まれた対話も
何かを生み出すきっかけになる。
 

その意味を、
改めて自分なりに考えると共に、
より明確に伝えられるようなりたい、
とも思った次第です。


最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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<本日の名言>

孤独はいいものだということを我々は認めざるを得ない。
しかし、孤独はいいものだと話し合う事のできる相手を持つことは、
一つの喜びである。

バルザック(フランスの小説家/1799-1850)
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【編集後記】
最近、論文の要約があまりできておりません。
こちらも読み進めたいと思います。
一つ読むと、視野が一つ広がるような気がします。

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