配信日時 2022/06/15 07:51

「信頼」を失するのは一瞬である ~失敗から学ぶ~【カレッジサプリ】

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令和4年6月15日(第3037号)


「信頼」を失するのは一瞬である ~失敗から学ぶ~


株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話 1513文字/読了時間2分)


■おはようございます。紀藤です。

昨日は6件の個別コーチングの実施。
また夕方は10キロのランニングでした。

ありがたいことに研修が続いており、
かなーり濃厚な日が続きそうです。



さて、早速ですが本日のお話です。

最近、研修が増えていますが、
その中でも「コーチング」系の案件が増えています。

自分自身が実施しつつ、
大学院でもその理論を学ぶ機会があり、
学べば学ぶほど、そこにあるセオリーが理解でき、

それらの”型”に沿って進めることで、
「部下の成長を促す可能性が高まる」という確信すると共に、
やっぱり大事な技術だな、と感じております。

一方、言うは易し行うは難しで、
実際にそれを現実世界で実行する上では

「対話をする難しさ」

も同時に感じるのは、
きっと私だけではないのでしょう。

リアルの世界は生身の人間対人間。

意図せずすれ違ったり、心を通わせられなかったり、
望まぬ結果になることも、往々にしてあります。

そして私もある研修にて
反省することがございました(汗)

、、、ということで、今日は
「対話の難しさ」とそれに関する「信頼」をテーマに、
自戒を込めて、思うところをご共有できればと思います。

(ややモヤっとした反省日記のようですが
 ゆるりとお読み流しいただければと・・・)


それではまいりましょう。

タイトルは、



【「信頼」を失するのは一瞬である ~失敗から学ぶ~】



それでは、どうぞ。



■私(紀藤)自身の
後悔のような懺悔のような
反省ではありますが、

先日実施をさせていただいた研修で
個人的に「やってしまった」と
思った瞬間がありました。


一言で言えば、
受講者への配慮不足と言い表せるのでしょうが
その行動により、

”心のシャッターがガラガラ閉じた音”
 
が聞こえたような瞬間がありました。



■実際は本当にそうだったのかはわからず、
ただ私は「そう感じた」という話。


なんでもそうですが、
その時、本当の意味で相手が何を感じたのかを
正しく知ることはできません。

相手が、その内側の気持ちや感情を
本音と言ってくれることは大人の世界では少なく、

ゆえに、その時の相手の心境は
”想像するしかない”ということもままあります。


■ただ、なんとなくだとしても
その場の空気感や雰囲気により、

”壁が生まれた”
”抵抗感を覚えられた”

という様子は、
確かなものとして伝わってくる、
という直感もあります。


そして、その後の様子から

”信頼を失すると、
そもそも深い対話を実現することが、
極めて難しくなる”

と感じた、、、というお話。

詳細は割愛しますが、
大いなる反省です。



■コーチングでは、
「成長支援の準備」として

・『心理的安心感を与える』

・『自由な対話を促す』

ことが重要な要素である、
と述べた研究があります。

※参考:永田正樹(2021)リフレクションを中心とした経験学習支援ーマネジャーによる部下育成行動の質的分析ー


確かにそもそもそこに

「心理的な安心感」や
「自由に語ることができる関係性」がなければ、
対話を行うことも難しいもの。

前提として
「あなたには話したくない」という状況だと
問に対して答える気持ちにもならず
本音も出てくるはずもありません。



■対話の土台となる

「この人に(コーチ役)に
 話をしてもいいか」

と思える状態ができていなければ、
そもそも対話が立たず、

それを決めるものは、
一言で言えば「信頼関係」である、

と言えるのでしょう。



■「信頼」を築くものは、
王道をいえば、日常の『承認行動』なのでしょう。

・日常の声かけだったり、
・仕事を行うときのやり取りであったり、
・話を聞く姿勢だったり

何気ない行動の数々や、

日常の言動から人として裏表がなく
誠実な姿勢からちょっとずつ
信頼は積み重ねられていくのだと思います。


■しかし気をつけるべきことは、

それらの行動の中で
「大きく信頼を失する行動」があった場合、

それを取り戻すためには、
それ以上の行動と時間が必要になってくる、ということ。
(まさに今回の私のように汗)



■私の好きな書籍『7つの習慣』の中で、

【信頼残高】

というお話があります。

「信頼」を獲得するような行動(=信頼の預け入れ)を
コツコツと積み重ねていったとしても、

「信頼」を失う行動(=信頼の引き出し)をすると、
取り戻すのに3倍くらいかかる、

というお話があります。

すなわち、

信頼を取り戻すためには、
3倍の努力が必要である、

というお話。



■まさにこのことは的を得ている、
と感じますし、だからこそ、

・”地雷を絶対にふまない”
・”信頼を失する行動には最大限気をつける”

という姿勢が重要、
などと強く感じた次第。


改めて、何気ない行動を含め、

一挙手一投足の影響を考え
行動する必要がある、

そんなことを思った次第です。
大いなる自戒を込めて。


最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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<本日の名言>

人間というものは、
わが身のことになればおのれを甘やかし、
たやすく騙されてしまう。

マキャヴェッリ(イタリアの外交官/1469-1527)
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【編集後記】
忙しくなってくると、集中力とモチベーションが
時に不安定にあります。それらを保ち続けるのは、やっぱり睡眠(そして運動)。
コツコツ走り続けたいと思います。

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