配信日時 2022/05/15 14:38

今週の一冊『人事のためのデータサイエンス』【カレッジサプリ】

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令和4年5月15日(第3006号)


今週の一冊『人事のためのデータサイエンス』


株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話 1733文字/読了時間2分)


■こんにちは。紀藤です。

昨日土曜日は大学院の授業。

また夜からはランニング10キロと
月1回のピアノのレッスンでした。

ウルトラマラソンまであと6日。



さて、本日のお話です。

毎週日曜日は、お勧めの一冊をご紹介する、
「今週の一冊」のコーナー。

今週の一冊は、

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『人事のためのデータサイエンス』

入江崇介(著)

https://www.amazon.co.jp/dp/B08YJYTK53/ref=cm_sw_r_tw_dp_GQNJNGMH1BS128X7CBFD

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です。



■”データサイエンス”と聞いて
皆様はどのように感じられますか?

きっと中には、

「ちょっと何言っているか
 わかんないんだけど。」
 
とサンドイッチマンばりの
ツッコミ(?)が浮かぶ方も
いらっしゃるかと思います。(私にように)

そんな方に、朗報でございます。

統計解析の入門として、
ぜひお勧めしたい一冊が見つかりました。



■私事になりますが、現在、通っている
人づくり・組織づくりの大学院(立教大学大学院)において、
先生方がこんなことを言っていました。


「これからは人事は
 データを扱えることが
 必須となっていくでしょう」
 

とのこと。


■えー、そりゃ大変だ、
苦手だけど、勉強しないといかんなあ、
と思った記憶が新しいです。

ただ確かに、

・従業員の性格特性のデータ、
・能力開発履歴のデータ
・仕事のパフォーマンスのデータ

など個人に属するもの、

・部署ごとのパフォーマンス
(エンゲージント、ストレスチェック、離職率等)

などチーム・組織単位に属するものも
多くの組織でかなり収集されてきています。


各社それぞれで何かしらの
”パルスサーベイ”と呼ばえる
頻度高く行うアンケート調査などを行っている会社も
少なくないものです。



■テクノロジーが発達し、
人事データを取得しやすくなりました。

そしてデータも蓄積してきているのが
今日の流れではあるとしたとき、

「じゃあ、そのデータ、
 実際どう使うの?」

というのは、当然出てくる問いですし、
それを問われた時に、

「・・・」

と完全に沈黙してしまっては、
確かに今後、人・組織づくりにおいて
必要な武器を持っていない、

とされてしまう未来も
大いにありうるのでないか、、、

と思うわけです。



■しかし、悩ましいのが、

「そもそもそれらの人事データを活用して
 どのようなことができるのか?」

もよくわからないし、

「人事データを活用して、
 どのように経営に資することができるのか?」

もよくわからない(教わっていない)という場合も、
多々あるということです。


とすると、まずは

・人事データで何ができるのか?
・それがどのように経営に役立つのか?

をまず理解することが重要です。


■そして、このご紹介の書籍では、
統計解析により、人事領域の様々なできることを
具体的に伝えてくれています。

例えば、こんな感じです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
<人事データを活用して統計解析で出来ること>

・「高業績群者の行動特性」をあぶり出す

・「研修効果を確認」する

・「職種別の性格特性の差」を確認する

・「満足度と離職意向の関係性」を分析する

・「活躍人材を予測」する

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

うん、たしかに上記のデータが
説得力を持ってわかったとしたら、
便利そうですよね。


■では、具体的に
どのような方法で統計分析を行うのか?

その手法や考え方についても、
シンプルに説明をするとともに、

Microsoft Excelを使った手法を、

・どのような順番で調査計画を立てればよいのか?
・具体的にどのような操作を行えばよいのか?

について概要を事例付きで伝えてくれます。


※ちなみに、上記の項目については
 以下のような統計手法を用いる、と解説をしています。

・高業績群者の行動特性をあぶり出す→「対応のないt検定」
・研修効果を確認する→「対応のあるt検定」
・職種別の性格特性の差を確認する→「対応のない一要因の分散分析」
・満足度と離職意向の関係性を分析す →「相関分析」
・活躍人材を予測する→「回帰分析」



■正直、私はこの手の話が
(極めて)苦手であり、

”まじ、わけワカメ”

状態でした。

そして、データ分析の授業を
なんとか受けておりましたが、

この書籍を読んで、
改めて頭がスッキリしました。

それは、人事の現場でどのように活用するのか、
具体的に書かれていたことで
明確にイメージすることができたのでは、

と思っております。



■この書籍では

『人事のためのデータサイエンス
 ~ゼロから統計解析入門~』
 
とあるように、

”統計の基礎的な知識や考え方を
前半に端的に説明すること”

からはじめています。

そして後半で具体例を記述する、
という内容になっていますが、

”細かい操作方法などは特に書かれていない”
 
ので、書籍自体も実に短いことが特徴です。
サクッと読めるのです。


■データを使って、
人事は何ができるのか?

どのように説得力を持って、
施策に繋げることができるのか?

そのデータサイエンス、
統計解析の世界観について
全体像を伝えてくれるような内容となっています。



■著者の方も
リクルートマネジメントソリューションという
現場を軸とした組織に所属している方であるからなのか、
実践的な知恵が書かれていると感じました。

、、、ということで、

・「人事における データサイエンスってなんだ?」
 と疑問に思われる方、

・統計解析を学び始めてみたい方

にとって、大変有用な一冊かと思います。

よろしければぜひお手にとってみてくださいませ!


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<今週の一冊>

『人事のためのデータサイエンス』

入江崇介(著)
https://www.amazon.co.jp/dp/B08YJYTK53/ref=cm_sw_r_tw_dp_GQNJNGMH1BS128X7CBFD

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【編集後記】
ZOOMが何度アンインストールしても、
15分経つとクラッシュしてしまう現象に見舞われておりました。

パソコンを初期化しましたが、
大変快適になっており、いい感じです。
(個人ファイルを残した初期化は非常に使い勝手がよいです)
こういった定期メンテナンスも、大事だな、などと思った次第。


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