配信日時 2022/05/13 09:08

渋谷の美容室オーナーのこだわり/「素の自分を上げる」【カレッジサプリ】

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令和4年5月13日(第3004号)


渋谷の美容室オーナーのこだわり/「素の自分を上げる」


株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話 1885文字/読了時間2分)


■おはようございます。紀藤です。

昨日は4件のアポイント。
また仕事終わりに髪を切りに、
美容室に行ってまいりました。

そして、昨日は走れませんでしたが、
ウルトラマラソンまであと8日。




さて、本日のお話です。

鼻最近、大学院の授業で
「質的研究」というものを勉強しています。

要は、インタビューなどの
定性データを用いて、分析や評価をする、
あるいは理論をつくるような、そんな手法の勉強です。

その中の課題で「インタビュー調査」なるものが
それらの活動を通じて、

「人の話をあれこれ聞くのって、
 面白いものだなあ」
 
と感じていた今日このごろ。


そんな中、
先日髪を切りに行ったときに、

美容師の方に色々と
おしゃべりをしながら聞いたお話が、
なかなかに興味深く、考えさせられるものでした。

今日はそのお話について、
皆様にささやかな気付きのご共有を
させていただければと思います。

それでは早速参りましょう!

タイトルは、



【渋谷の美容室オーナーのこだわり/「素の自分を上げる」】



それではどうぞ。



■皆様も、おそらく髪を
定期的に切っているかと思います。
(当たり前か、、、汗)

私は別に「髪を切る」行為は
どこでもよい派だったのですが、

なんだかんだセットのしやすさ、とか
長持ちする、とか、
居心地がよい、などの
判断基準がいつからかできたようです。


それは、「渋谷のとある美容室」に
出会ったことがきっかけだと思います。

妻の友人の紹介でたまたまいったのですが、
この美容室に行ってからは
なんとなく他の場所だとしっくりこなくなりました。

なんというか、
技術も非常に高いのですが、
雰囲気も真面目な感じが良いのです。

余談ですが、夫婦揃って
同じ担当に髪を切ってもらっております。



■、、、さて、そんな美容室。

やはり人気店のようで、
抱えているスタッフも多く、
規模も面積も比較的大型店であり、
客層もハイエンドの方が多いそうです。

芸能関係の方もかなり来られたり、
スポーツ選手(プロ野球選手)ほか、

官僚や、弁護士、医師など
割とかっちりした仕事をしている方も
たくさん訪れられるそうです。



■そんなお店で、
先日髪を切りに行った際に、

その店舗のオーナーさんに
担当いただき色々お話をしました。

すると、やはりオーナー。
話が実に面白いのです。

例えば、

・芸能関係の方は、
 VIP扱いをしてもらうことを
 望まれているので、少しやりづらい。
  
 かといって、料金は同じであるので、
 他のお客様と平等に接したいのだけど、
 そうもいかないので、悩ましい
 
という美容師事情など。

やはり、髪に触れる(身体に触れる)という
仕事柄、普段保守的な仕事をしている方も、
色々とお話をしてくれることも多いようで、
色々とエピソードを語られていました。



■そんな中で、
「美容師の仕事」について
素朴な疑問を私からも聞いてみました。

内容としては

「美容師さんって、

 ・お客様に合わせたコミュニケーションをして(心)
 ・専門職として技術の練習もして(技)
 ・立ちっぱなしで肉体も駆使して(体)

 まさに心も技術も、身体も使って
 ぶっちゃけ大変じゃないですか?」
 

、、と聞いたところ、
こんな言葉が帰ってきました。


「そうなんですよね。

 もう慣れましたけど、
 立ちっぱなしで、技術もやりながら
 相手に合わせたコミュニケーションをしていると、
 正直ヘロヘロになりますよね」
 

「疲れてくると、段々ボロが出てくるし、
 いくらいいカッコをしても、
 2~3度お客さんに会うと、
 だいたい(どんな人か)バレます」
 
「なので、この仕事をする上で
 長く仕事をしようとするならば、

 ”素の自分のレベルを上げる”
 
 ことをしないと、結局続かないのかもしれませんよね」
 
 
、、、そんなお話でした。



■「素の自分を上げる」。

うーん、いい言葉だなあ、
と思うとともに、共感しました。


ただ、「こうした方が望ましい」という
仮面をかぶった状態は、
確かに長続きしません。

特に肉体的、精神的なエネルギーを
使うことが前提とする仕事の場合、

”取り繕った自分”

ではいられなくなる、というのも
その通りだと思うのです。



■私も、研修などで人と相対する時、
最初は気を張っていても、

それが半年に亘るプロジェクトのように、
長期間伴走するようなものだと、
自分の等身大の姿がバレバレになる、

としばしば感じます。


、、、とすると、

「熟達・成長の考え方」を

”あるがままの自分、素の自分でも、
自然と相手に接することができるようなレベルに、
自分を持っていくこと”

と捉えることは、一つの視点として、
納得度が高いものだなあ、などと思ったのでした。


『素の自分をあげる』

そんな心積もりで、
普段の自分を0.1%ずつでも、
より良いものにしていきたいものだ、

そんなことを思った次第です。


最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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<本日の名言>

私は、敵を倒した者より、
自分の欲望を克服した者の方を、より勇者と見る。
自らに勝つことこそ、最も難しい勝利だからだ。

アリストテレス(古代ギリシャの神学者/BC384-322)

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【編集後記】
素の自分をあげる、簡単なようですが、
日々の弛まぬ努力が必要な、なかなか大変なことでもあるなあ、
と思いました。でも素の自分が上がった、という状態は
自分では気づかないのかもしれません。


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