配信日時 2022/04/25 22:33

箱根50キロのトレイルランの完走失敗からの学び/舐めちゃダメだ 【カレッジサプリ】

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令和4年4月25日(第2986号)


箱根50キロのトレイルランの完走失敗からの学び/舐めちゃダメだ


株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話 2455文字/読了時間4分)


■こんにちは。紀藤です。

週末の土曜日に、
来月の100キロマラソンに向けて。

「箱根の外輪山(通称:ガイリーン)」

の山道を、約50キロ仲間と走る、
という練習を行いました。


朝7時半に出発、終了は20時半。。。
(本当は13時位に終わると思っていた)

加えて、正規ルートは完走できず
裏道にて47キロのランで終了しました。

一言で言えば

”不完全燃焼”

でございます(汗)

そして今回の経験から、

走ることそのものよりも、

その行為の準備段階、心構えを含め、
振り返り、反省することがありました。


今日はそんな50キロラン(の失敗)からの
学びと気付きを、皆さまにご共有させて
いただければと思います。

それではまいりましょう!

タイトルは



【箱根50キロのトレイルランの完走失敗からの学び/舐めちゃダメだ】



それでは、どうぞ。



■「4/23(土)ガイリーン走りません?」


10年来の友人で、
来月のウルトラマラソンを一緒に走る仲間から、
そんなお誘いを受けました。


長距離の練習になると
メンタルを試されます。

ちなみに1人だと、飽きます。
(まあ、そうですよね、、、)


ゆえに、長距離ランは
私のような寂しがりは仲間と一緒に、
励まし合いながら練習するのが楽なのです。


ゆえに、二言返事で

「いくいく!」

と参加することにしました。



■当日の予定としては、

東京から始発にのって、
箱根湯本駅に7:05着で待ち合わせとのこと。

私を含めた仲間3名と落ち合い、
駅のコインロッカーに荷物をいれて、
早速走り始めることになりました。


私の装備品は、

ペットボトル、
いくらかのお金、携帯。
またアミノ酸パウダー(足つり防止)。

それらをバックに詰めて、
とりあえず走リ始めました。



■今月なんだかんだで忙しかった、

でも、これまでも100キロ走っているし、
先月はまあまあ走ったし、

まあブランクがあっても、
50キロくらい大丈夫っしょ!

と思って走り始めますが、
異変に気付きます。



■それが、

「コースがガチの山道」

であった、ということ。

(あ、そういえば
 トレイルマラソンといっていたな)

と仲間内の脳内でチャットのやり取りを
思い出しつつ、

足元を見てみると、履いてきた靴は、
”ズームフライ”というロード(舗装された道)で
ガンガンスピードを上げて走る用の靴でした。
しかもおNEWです。

厚底なので、不安定極まりなく、
石や木の根っこで、足首がカクカクなります。

なぜか私の頭の中で、

”山の中にある「車道」を走る”

という用語に変換されていたことが
原因だった、、、と気づきました。



■重ねて、もうひとつの事実に気づきます。

1000メートルくらい山を登った後に

「あれ?こんな山だと、
 自販機とかコンビニもなくね?」
 
、、、ということに。

これまでも

「◯◯山の練習」みたいなのは、
やってきました。

ただ山道とはいえ、自販機が
どこそこにありました。

しかし、今回はガチの山道すぎて、
一向に自販機の気配すらない。

一緒に走っている仲間で
同じルートを走ったことがある人に
聞いてみます。

すると、

「あと15キロくらいは
 何もないっすねー」
 
とのこと。

これもまた、なぜだか
自分の過去の経験から勝手に

”ランニングの練習スポットには
 自販機が大体どこかにあるもの”
 
という脳内変換がされていたのでした。



■自分の勝手な解釈に愕然としつつ、


走りつつ、遅ればせながら、

今走っている「箱根ガイリーン」なるものが
一体どういうコースなのかを調べてみます。

すると、色々でてきます。


”トレイルランニングの
 登竜門的なコースで難易度高め”

”これを走ったら
 1人前のトレイルランナー”
 
”反時計回りのコース(今走っている)のは
 より難易度は高め”
 
  
と書かれていました。

どうやら、普通に練習を積む人も、
普通に12時間くらいかかるコースだそう。。。



■それを知らずに、

「ま、5時間くらいで終わるっしょ」

と突っ込んだ自分は、

装備品がなく、水も足りず、
日が暮れて真っ暗になった山の中で

ヘッドライトの装備がなく
どうしようもなくなってしまい、

結局正規ルートを走ることができず
コースアウトして下山し別ルートから走り、

最終的に13時間かかって
ボロボロになりながら
ランニングを終了したのでした。

合計47キロ。

あと少しですが、
結局完走は出来ませんでした。。。



■そして、ここで思ったこと。

それは走ることを通じて

・自分に打ち克つ、とか、
・諦めない心を持つ、とか

それ以前の話です。


当たり前なのですが、
やったことがある、経験があるからといって
(特に初めてのことについて)


『舐めてはいけない』
 

という原則のごとき教訓でした。



■私の場合、

これまでランニングの経験が
(ブランクはあったものの)

それなりにあったので、

「ま、大丈夫っしょ」とか
「こんな感じでしょ」という

思い込みが、どこかにあったのだと思います。


しかし、始まってからでは遅い。

走り始めてから
自分が準備不足だった

(水がない、靴がよくない、
 栄養補給ができない、ヘッドライトがない)

と気づいても、

それは(当たり前ですけど)
時、既に遅し、なわけです。



■仮に、

自分がそのあたりの装備を意識して
バッチリと揃えていたら、

日暮れになる前に
正規コースを走り終えることが
出来ていたでしょう。

あるいは、

夜の山道でもヘッドライトを
予め準備しておくことで、
正規コースを最後まで完走することが
できたでしょう。


、、、そんなことを
反省の念とともに、思ったのでした。



■自分が無意識にかけているメガネ
すなわち、”ものの見方・考え方”を

「パラダイム」

と呼んだりします。


今回のケースは、
自分のパラダイムが、

”きっとこんな感じだろう”

と思考を止めてしまい、
準備をさせなくしていたようにも感じます。

そして一緒に走る仲間に
完全に依存をしていたように思います。



■経験が増えるほど、
無意識のメガネが色濃くなる。

そうすることで
望ましくない結果になることもある。


同時に、それらすべてを含めて
ランニングも、その他のあらゆることは

”自分の足で歩む物語”

であるがゆえに、

誰かに任せきり、というのは
厳しく戒めねばならない。


そんなことを
今回の箱根50キロランニングで、
学んだ次第でございます。


安易な思い込みは注意が必要。

自分の足で、しっかりと調べ、
準備をすること。

そんなことを感じた週末でございました。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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<本日の名言>

責任を持って行動することほど、
判断力と意識を鋭くするものはない。

エリザベス・キャディ・スタントン(米国の女性解放運動家/1815-1902)

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【編集後記】
とはいえ、100キロマラソン前に、一度失敗が出来たのは良い経験でした。
練習を含めて、事前準備ですべて決まる。
大切な教訓を学んだ気がします。



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