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令和4年3月15日(第2945号)
「強みの開発計画」の5ステップ
サブタイトル:書籍『組織におけるストレングスベースのリーダーシップ・コーチング』を読み解く(11)
第6章 強みの開発 (前編)
株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話 2195字/読了時間3分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日は1件のアポイント。
その他研修の企画など。
また夜からは15キロのランニングでした。
ピアノの発表会が終わったので、
なんだか気が楽になりました。
(特に時間の使い方が変わるわけではないのですけど、
気分の問題です)
*
さて、本日のお話です。
先日よりお届けしております、
「組織におけるストレングス・ベースの
リーダーシップ・コーチング」
『Strength-Based Leadership Coaching in Organizations
An Evidence-Based Guide to Positive Leadership Development』
https://www.amazon.co.jp/dp/B01CEFQWMI/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_WFSJHK5H0CHCFSB5WMK9
について、本日もお届けしたいと思います。
本日は
「第6章 強みの開発」
の前編です。
ようやくこの本も後半に入りましたが、
ここからは「強みの開発って具体的にどうやるの?」について
論文等も含めた提案がされていきます。
楽しみでございますね。
それでは早速まいりましょう!
タイトルは
【「強みの開発計画」の5ステップ】
それでは、どうぞ。
■「強み」を何のために活かすのか?
もちろん、
超大きな定義で言ってしまえば
”自分の人生をより良くするために
強みを活用する”
という話になるのでしょうが、
そうするとちょっと大きすぎて、
若干焦点が絞りづらいかもしれません。
■そこで、今回は
「仕事上の役割で、
自らの強みを開発するために
どのようにステップが必要なのか?」
ここにフォーカスして
強みの開発のステップを
ご紹介したいと思います。
では、以下整理したものを
見てまいりましょう。
(ここから)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【「強みの開発計画」の5ステップ】
{解説}
・強みの育成計画は、強みを特定するプロセスののち
(例:ストレングス・ファインダーのアセスメント後など)
新しいスキルや行動を開発するために考えるものです。
・自分のキャリアプランを考え、
1年後、3年後、5年後の目標と整合させていくことに役立ちます。
{強みの開発のための問い}
◯STEP1)あなたが開発したいと思うテーマ(資質)は何ですか?
・それは、「使いすぎ」なのか、「使わなさすぎ」なのか、
あるいは「十分に活用されている/いない強み」なのでしょうか?
(※ちなみに、これらの開発領域は、
あなたに必要なリーダーシップやコンピテンシーの領域に関連している必要があります)
◯STEP2)成功をどのように定義しますか?
どのようにしたらそのビジョンや成功に到達したとわかるのでしょうか?
・行動レベルで詳しく説明してみてください。
また仕事上の目標とどのように整合しているかも確認します
◯STEP3)目標を達成するために、どのような補完的な強みを活用できるでしょうか?
・そのために役に立ちそうな行動はありますか?
◯STEP4)どのような行動を取りますか?
・何を実験して、どんなフィードバックを得たいでしょうか?
・SMARTゴール:
Specific(具体的)、Measurable(計測可能)、Achievable(達成可能)、
Realistic/Relevant(現実的/関連した)、Time-oriented(期限が明確)
で決めることが重要です。何を、誰と、いつ行うのかを決めましょう。
◯STEP5)最後に、どのように進捗をモニターし、維持していきますか?
・誰があなたをサポートし、また誰に対して説明責任を持ちますか?
また、より多くの人があなたの目標を知ると、更に達成しやすくなります。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(ここまで)
■以上となります。
少し頭を使いますが、
上記の問いを自分に当てはめて考えてみると、
現実的に感じられるかと思います。
*
例えば、私の場合、ささっと考えてみたら
ちょっと荒いですがこんな感じになりました。
※「強み」の特定については、
ストレングス・ファインダーの言葉を活用します。
◯STEP1)自分が開発したいテーマは?
→「戦略性」を高める
(強みの特定で、十分に活用されていない中位資質であるが、
「仕事上の先を見通す」ために必要である)
◯STEP2)成功をどのように定義するか?
→「WBS(Work Breakdown Structure)を、
ストレスなく、現実的に作れるようになる」
◯STEP3)どのような補完的な強みを活用できるか?
→「学習欲」「最上志向」という上位資質を活用する
→「社交性」という上位資質を活用する
(何か新しいことを覚える:学習欲
バージョンアップさせ続ける:最上志向
能力をもあった他者に協力を依頼する:社交性 こともできそう)
◯STEP4)どのような行動をとるか?
→「現在行っている仕事の中期的なプロジェクトについて、
WBSを作成し、ビジネスパートナーと確認し合う」
(6ヶ月のプロジェクト計画を週毎に立てて、実行していく)
◯STEP5)どのように進捗をモニターするか?
→クライアントと月1のレビューを行う。
説明責任はクライアントに対して直接行う。
→サポート:ビジネスパートナー
、、、みたいな感じでしょうか。
■こうやって整理してみると、
例えば、あまり十分に活用できていないと
感じている資質である
「戦略性」
についても、
”先を見越した計画・行動”
については補完的な強みを用いたり、
他のアイデアを試すことで
具体的に実施できそうな気がしてくるものです。
■上記は、1つの枠組みであり、
これだけで全てが片付くような
精緻なものではありませんが、
一つの指標として考えやすいものかと思いますので、
(例えばストレングス・ファインダーをやっている方などは)
ぜひ上記を踏まえて「強みの開発」を考えてみると
皆さまのお役に立つかな、と思います。
ご参考になれば幸いです。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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<本日の名言>
部下の弱みに目をむけることは、間違っているばかりか無責任である。
上司たるものは、組織に対して、部下一人ひとりの強みを可能なかぎり活かす責任がある。
そしてそれ以上に、部下に対して、彼らの強みを最大限に生かす責任がある。
ピーター・ドラッカー
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【編集後記】
ピアノの発表会が終わったら、予想以上に燃え尽きた感があって、
なんだか何だ意識していたんだな、と思いました。
せっかくいい経験になったので、次に繋げられるような目標も
早めに設定していきたいな、と思いました。
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