配信日時 2022/03/14 18:20

30年ぶりに「ピアノの発表会」に参加して思ったこと【カレッジサプリ】

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令和4年3月14日(第2944号)


30年ぶりに「ピアノの発表会」に参加して思ったこと
 

株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話 2898字/読了時間3分)

■こんにちは。紀藤です。

昨日日曜日は、
ピアノ発表会への参加でした。

子供が出る、ではなく
私自身の参戦でございます。


小学生のときにピアノを習っており、
1度、発表会に参加したことがあるので
おそらく30年ぶり。

結果、とても貴重な経験であり、
学ぶこともが非常に多くありました。

ということで、今日はそのお話について
皆さまに学びと気づきを
ご共有させていただければと思います。

タイトルは、



【30年ぶりに「ピアノの発表会」に参加して思ったこと 】



それでは、どうぞ。



■「発表の場があると、
 やっぱり一気に上達しますよ!」
  
ピアノの先生にそう言われた3ヶ月ほど前。

そのとおりだ!と思い、
ノリと勢いで「参加します!」と参加を決めたものの
しかし、根がビビりなもので、

「これってまだ参加って
 最終決定じゃなくてもいいんですかね?
 ちょっと大学院とかで忙しくて・・・」
 
とひよった事もいってみた1ヶ月前。



■しかしながら時は進んでいき、

結局参加することになり、
日曜日、発表会を迎えました。


場所は、豊洲シビックセンターという、
レインボーブリッジが背景に見える、
すばらしいロケーション。

そして演奏するピアノも、
イタリアのなんたらという
高級なピアノだとかなんとか。

ピアノの先生も
「これまで2回しか触ったことがない」
という代物だそうです。


参加者は、半分が幼稚園、
3割が小中学生、1割が高校生
そして数人が大人。

お父さんお母さんがほぼ同年齢で
子供の発表会に聞いている中で
自分がなんだか気恥ずかしさがありましたが、
まあ、それも良い経験です。



■そして、

自分の番がやってきますが、
なんとも言えない緊張感。

豪華過ぎるホールが、
プレッシャーを与えます。

「7番 紀藤康行さんです」

と呼ばれ、舞台に上がってお辞儀をする。
それに呼応するように拍手が起きる。

、、、このあたりから、
異様な緊張感から、脳内はフリーズ状態。


曲目はショパンの「幻想即興曲」なる
結構有名な曲です。最初から盛り上がるのが
この曲の特徴。

そしてピアノの前に座って
バーンっと、弾き始めましたが
その瞬間に気づきます。

前の人の身長が高くて、椅子が低すぎる。
めちゃくちゃ弾きづらい。。

しかし、始まってしまったので、
続けるしかなく、続けていきました。


■そして、最初の盛り上がりポイント。
フィギュアスケートで例えるなら
最初のトリプルアクセルです。

しかし、結果、見事に失敗(苦笑)

”最初のトリプルアクセルで
 豪快に尻もちをついた”
 
感じです。

会場から、アチャーという 
声なき声が聞こえてきた気がしました。

、、、とはいえ、
「まあ、あるだろうな」と思っていたので
失敗したもののなんとか気を取り直して弾き、

中盤からはピアノにも指がなれ、
安定感が増してきました。

途中、なんどかミスはしましたが、
勢いでごまかす、という形ではありましたが
最後まで弾ききることができました。



■、、、と振り返ってみると、

発表会当日、そのものには
反省点も大いにありますが

参加をしたことで非常に
良い経験になりました。

何より、
「大人になってドキドキできる体験」
は非常にレアでした。



■ただ、実は一番収穫があったのが
”発表会へのプロセスからの学び”
という観点かもしれません。

今回のプロセスを通じて、

「一つの目標に向けて
 積み重ねていくことの大切さ」
 
も改めて自覚しました。


大人になると、

ピアノとか趣味の行為そのものを
より抽象化・概念化して

そこから学びや気付きも得ることが
上手になっていくと感じます。



■そして、

今回のピアノ発表会という
一連のプロセスを経て、
その経験を振り返ったとき、

以下のような「大人の学び」があった、
と感じております。

大きく以下3点、と思っております。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

<ピアノの発表会へのプロセスからの学び>


1)「外の世界」に出ることで自分のレベルを知る

 ピアノを習う、という「外の世界」に出ることで
 外的な”基準”を知るようになりました。

 独学&一人の世界でピアノを弾いていて、
 「割と自分弾けるんじゃね?」などと思っておりましたが
 全くの誤解で合ったことに気づきました(汗)
 
 ピアノの先生と出会い、
 その道でやってきた人の力量の凄さを理解し、
 新たな世界が広がると、
 
 「あ、自分って全体からすると、
  このくらいのレベルだったんだ・・・」
 
 と良くも悪くも、等身大の自分の知りました。
 
 「ダニング・クルーガー効果」という効果では
 
 ”能力が低い人は、自分の力量を過大評価する” 
 
 といいますが、
 自分はまさにその状態だったと
 現実を知るショックを受けたのでした。
 
 しかし、そこに気づけたことで
 現状(As is)を理解し、理想(To be)を
 目指すステップを歩むことができました。



2)「フィードバックループ」を回すことが上達への道

・なんとなくピアノを弾いても上手くはならないということを
 今回、強く認識いたしました。 

・「ピアノを触っている時間」が上達させるのではなく
 「意識してPDCAを回している時間」こそが、自らの力量を伸ばします。
 
・なにも考えず、好きなところばかり好きなように弾く
 (そして苦手なところは避ける)ことをしていると、
 それは現状維持になります。 

 その状態は、指の体操にはなるものの、
 上達という観点で見ると、現状のレベルの癖をつけるだけであるので
 むしろ停滞、といえるかもしれません。。。
 
・そしてこれはピアノだけではありません。
 多分仕事も一緒。惰性でやっても、成長はない、と感じます。
 
・そしてそこで大事なのが「フィードバック」です。
  
・自らの演奏を、録音をとって聞く「フィードバック」
 先生にコメントを貰うという「フィードバック」。
 
 現状の姿を理解し、理想とのGAPを見極めて、
 それに向けて地道に修正することが上達への道だと知りました。

 
 
3)「舞台に立つ」ことが自分を押し上げる

・たとえ、好きでやっていて
 「より上手くなりたい」と思っていても、
 機会がなければ、余分な努力はなかなか行えません。
 
・目標があるから、そこに向けて修正、改善をして
 今の延長線上ではない角度で、成長をすることが
 できるようになるものです。
 
・趣味なので、どんな楽しみ方も人それぞれです。
 ただ私に関しては、「挑戦して成長する喜び」が
 楽しいと感じるタイプなので、
 
 そんなときに「舞台に立つ」という行為は、
 やらざるを得ない状況に自分を追い込み、
 時間の密度を高めてくれ、
  
 ”成長の喜びを感じさせてくれる”
 
 希少な機会になりました。
 
 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 
 
■その他にも、

・先生を見つけること
(最近接発達領域=人の力を借りると、より能力を伸長させられる)

・習慣化させること
(休憩時間で、ピアノの練習で1日30分は弾く規律づくり)

・プランBを考える
(上手く言ったとき、失敗した時の2つのイメージをしておくこと)

など、様々な学びがありましたが、
これもピアノを通じて得た大いなる学びでした。



■趣味とはいいつつ、

お金を払って学ぶ研修以上に、
実に大きな学びがあったプロセスでした。


何かに挑戦をすると、
必ず新たな気付きが生まれて、
新しい自分とも出会えます。

それが自分の自己効力感を高めてくれるし、
まだ見ぬ自分に出会えるチャンスにもなる

と感じます。


こういったプロセスを、
いくつになっても積み重ねていきたい、
改めてそのように思った次第です。

良い経験でした。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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<本日の名言>

今日をよく生きることで、
昨日はすべて幸福な夢となり、
明日はすべて希望に満ち溢れて見える。

レオ・バスカリア(米国の作家・教育学者)

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【編集後記】
今回の曲も、色々と改善点が見つかったので、
また修正をして、もち曲として完成させたいと思いました。
あと10年くらい続ければ、きっともっと楽しく弾けるようになる気がします。


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