配信日時 2022/02/25 08:31

プルチックの「感情の輪」【カレッジサプリ】

---------------------------------------------------------------------------
皆さまの1日を5%元気にするビジネス系メルマガ『カレッジサプリ』
---------------------------------------------------------------------------
令和4年2月25日(第2927号)


プルチックの「感情の輪」


株式会社カレッジ 紀藤康行
---------------------------------------------------------------------------

【メルマガ「カレッジサプリ」
  ぜひお友達にも教えてあげてください(ご登録はこちら↓↓)】
 https://www.courage-sapuri.jp/

------------------------------------------------------------------------------------


◎本メールマガジン(カレッジサプリ)は、

 外資系教育会社を経て、
 人材開発・組織開発の会社を経営する著者が、

 世界の名著や理論、体験談を元にした
 「人生にちょっと役立つ考え方」を通じて、

 ------------------------------------------------
 皆さまの1日を5%元気にする
 ------------------------------------------------

 ことを目的とし、2900日以上にわたって毎日お届けしている、
 500社3000名以上が購読するビジネスメルマガです。

 熟読するも読み流すも、ご自由な形でご活用下さい。

 ★紀藤康行プロフィール   https://www.courage-sapuri.jp/profile/

 --------------------------------------------------------------------------

(本日のお話 1518字/読了時間2分)


■おはようございます。紀藤です。

昨日は1件のリーダーシップ研修。
また1件のアポイント。

夜は12キロのランニングでした。
だいぶ足に筋力が戻ってきたような気がします。



さて、本日のお話です。

『プルチックの感情の輪』

と呼ばれる図があります。

この話が興味深く、
また自分自身のことを見つめる上でも
役に立つツールだな、と感じました。

今日はこのお話について
皆さまにご共有させていただければと思います。


それでは早速まいりましょう!

タイトルは、



【プルチックの「感情の輪」】



それでは、どうぞ。



■「感情リテラシー」という言葉があります。


ちなみに、

”リテラシー=読解記述力”

のことを意味し

適切に理解・解釈・分析し、
改めて記述・表現できる力

のことだそうです。

(Wikipediaより)


例えば、

”情報リテラシーが高い”というと、

その人は情報の感度が高く、
情報を読み解き、説明できる人

という意味になりますが
これは感情にも言えます。



”感情リテラシーが高い”というのは、

1,感情を理解・解釈・分析できる
2,感情を言葉として表現できる

となります。



■感情リテラシーが高ければ、

自分の中で起こっている
様々な気持ちを理解することができます。

あるいは他者の中で起こっている
複雑な心境も推察することが
できるようになるかもしれません。


しかし、感情とは
なかなか掴みづらいものです。

胃のあたりがモヤモヤする、とか
心臓がギュッと掴まれる感じがする、、、

体感覚伴う感情は、
なかなか表現が難しく、

それを適切に説明する言葉を
持ち得ていないこともあります。



■そんな中、とても便利なツールがあります。

それが心理学者ロバート・プルチックの

『感情の輪』

というものです。


※「プルチック 感情の輪」で検索すると、
 花びらのような図が出てきますので
 参考にされてみてください。


これは、

・人間の感情を体系的に整理したもの

であり、

・8つの基本感情
(怒り、恐れ、期待、驚き、喜び、悲しみ、信頼、嫌悪)

・感情の強さ:中央に近いほど強くなる
(例:いらだち→怒り→激怒、容認→信頼→敬愛)

・感情の関係性:対角線にあるものが逆の感情
(例:喜び↔悲しみ、驚き↔予期(期待))

というように表されます。



また基本感情の組み合わせで起こる
「二次感情」というものも表現されます。

例えば、

・喜び+恐れ=罪悪感
・恐れ+悲しみ=絶望

・喜び+驚き=感動
・予期+恐れ=不安

など。


そしてこのように

”感情に言葉で表現できる”

と、今自分が感じていることが
客観的に捉えることができる、

そんな感覚がするのです。



■例えば、

私の場合、

”尊敬しているけれど
 何だか近寄りがたい”
 
という人がいたりします。

この感情はなんだろう、
と思った時に、感情の輪を見ると

「驚き+不安 →畏怖」

の感情となっているのでは、、、
と思ったりするのです。


「あの人すごい(驚き)」
「対等に語れるだろうか(不安)」


そんな気持ちを、
言葉にしてみることで

自分自身で自分がどう感じているかという
”自己認識”が高まる、

と感じます。



■ちなみに別の切り口では、

「怒り」= 大切なものがおびやかされていることに注意が向いている状態
 (例:自分の価値観が否定される等)

「悲しみ」= ”ないもの”に目が向いている状態

である、と予防医学研究者の
石川善樹氏は述べています。




例えば、自分の価値観を否定されたときに、

おびやかされた相手に対して感情が向けば
”怒り”になるかもしれませんが

その矛先が自分自身に向けば
自分自身の価値観に疑いが生じ、
”悲しみ”という感覚になるかもしれません。


本当は”怒りたかった”のだけど、
それを堪えたことで”悲しみ”となって
自分を否定し、傷つけてしまう、

、、、そんなことも
しはしばあるように思います。



■感情は大切です。

その感情を理解するためのツールを持つ。

表現する言葉を持つ。

そのことで感情を上手に
コントロールすることに、
繋がるかも知れませんね。


最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。

==========================
<本日の名言>

最も美しい勝利は、おのれの心情を克服することだ。

ラ・フォンテーヌ(フランスの詩人/1621-1695)

==========================

【編集後記】
昨日の研修では10分、20分の重みを感じました。
課題設定、プログラムデザイン、ファシリテーション、
参加者の受講環境、参加者のレディネス・知識レベル、、、
バランスをしっかり考えることの重要さを感じました。
もっとできることはある!、と思った1日でした。


【ご感想・お問い合わせについて】
カレッジでは、企業研修・ワークショップを行っています。
メルマガのご感想、ご相談・お問い合わせは、
このメールに直接ご返信くださいませ。

■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■
 メルマガ「カレッジサプリ」公式サイト https://www.courage-sapuri.jp/
 ★バックナンバーはこちらから読めます★  https://www.courage-sapuri.jp/backnumber/
■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■

【メルマガ登録・解除について】
※メールアドレスの変更について
 ⇒「現在のメールアドレスの配信停止」→「新アドレスでの登録」にて
   ご対応お願い申し上げます。
※メルマガのご登録はこちらから
 ⇒ https://1lejend.com/stepmail/kd.php?no=HSfoIRnMfw
※メルマガの配信停止はこちらから
 ⇒ https://1lejend.com/stepmail/delf.php?no=HSfoIRnMfw