配信日時 2022/02/22 18:22

リモートワークで失われたものを取り戻す ~体験型ワークショップを通じて~ 【カレッジサプリ】

---------------------------------------------------------------------------
皆さまの1日を5%元気にするビジネス系メルマガ『カレッジサプリ』
---------------------------------------------------------------------------
令和4年2月22日(第2924号)


リモートワークで失われたものを取り戻す ~体験型ワークショップを通じて~ 


株式会社カレッジ 紀藤康行
---------------------------------------------------------------------------

【メルマガ「カレッジサプリ」
  ぜひお友達にも教えてあげてください(ご登録はこちら↓↓)】
 https://www.courage-sapuri.jp/

------------------------------------------------------------------------------------


◎本メールマガジン(カレッジサプリ)は、

 外資系教育会社を経て、
 人材開発・組織開発の会社を経営する著者が、

 世界の名著や理論、体験談を元にした
 「人生にちょっと役立つ考え方」を通じて、

 ------------------------------------------------
 皆さまの1日を5%元気にする
 ------------------------------------------------

 ことを目的とし、2900日以上にわたって毎日お届けしている、
 500社3000名以上が購読するビジネスメルマガです。

 熟読するも読み流すも、ご自由な形でご活用下さい。

 ★紀藤康行プロフィール   https://www.courage-sapuri.jp/profile/

 --------------------------------------------------------------------------

(本日のお話 2152字/読了時間3分)


■こんにちは。紀藤です。

昨日月曜日は、2件のアポイント。

午前は天気があまりによかったので、
仕事の合間に妻と子供と散歩に行っておりました。

気晴らしにこういうことができるのが
リモートワークの良いところだな、などと思った午後。



さて、本日のお話です。

先日、立教大学大学院にて
「リーダーシップワークショップ演習」という
3日間の授業がありました。


約1年学びを共にした仲間と、
身体と感情を使いながら
3日間学びを共にいたしましたが、

その中で改めて
「対面で得られること」について
考えさせられました。

本日はそのお話について、
皆さまに学びと気づきを
ご共有させていただければと思います。

それでは早速参りましょう!

タイトルは



【リモートワークで失われたものを取り戻す ~体験型ワークショップを通じて~ 】



それでは、どうぞ。



■突然ですが、

「ハロー効果」

と呼ばれる心理学の用語あります。


曰く「ハロー効果」とは、

ある対象を評価するときに、
目立ちやすい特徴に引きずられて
他の特徴についての評価が歪められる現象のこと。

例えば、ある分野の専門家が専門外のことについても
権威があると感じてしまうことや、
外見のいい人が信頼できると感じてしまうことが挙げられる。
(Wikipediaより)


とのこと。



■確かに、

「有名大学出身」とか
「大企業出身」とか
「重役っぽい役職・肩書」などあると

わかりやすいそれらの特徴に
つい目がいってしまいます。

そして、

「さぞかし優秀なんだろう・・・」
「頭が切れるのだろう・・・」

と安易に判断してしまうことがあったり。



■ハロー効果を含めて、
一度頭に焼き付いたそれらのイメージは
意外と強固なものです。

なので事あるごとに、

自分のイメージと一致する
その人の行動が目について、

「さすが、◯◯さん。
 いつもながら極めてロジカルだ」とか

「△△さんは、相変わらず
 穏やかで聞き上手だ」とか
 
その人のイメージが強化され、
ますますその人の「一部分」ばかりが
肥大化していったりします。



■そしてこのハロー効果にも見られる
バイアス(=レッテル貼り)は、

「特にオンラインにて起きやすい」

と感じています。


、、、というのも、

”オンラインは情報量が少ない”
 
から。


対面の機会がたくさんあれば

自分以外の誰かと話をして、
思わぬ力強さを見せていたり、

怪我をした小鳥を助けていたり
(みたいなシーンがあるかは謎ですが)

”ふとした意外な一面”が
偶然にも垣間見えることがあります。


しかし、オンラインでは、
そのような偶然の機会はほぼ訪れません。


画面上で見える一つの顔、
ミーティングならミーティング用の
”特定の役割の顔”しか見せませんし、
同時に見えません。


ゆえに、

”誰かに対しての印象は、オンラインでは
 上書きされる機会が極めて少なくなる”

と思うわけです。



■そして、
そのことを痛感したのが、
冒頭にお伝えした大学院での対面型の

「リーダーシップワークショップ演習」

でした。


ちなみに、このワークショップでは、
”遊び”を通じて、感情を使いながら
お互いに体験を通じて学び合います。


例えば、

・風船を膨らまして身体に挟んで遊んだり、
・大なわとびをしてみたり、
・二人三脚的なことをしてみたり
・サイコロを使ってなぞなぞ的なものをする

などなど、

まるで小学校の
お昼休みの遊びのような体験から
座学では学べないことを学びます。


そうすると、恥ずかしながら
仲間に対して無意識に感じていた”レッテル”が
上書きされていくのを感じたのです。



■ガラリと印象は変わる、というよりも

・ロジカルだと思っていた人の
 チャーミングな一面が見えた
  
とか

・大雑把だと思っていた人の
 情にアツい一面が見えた
  
とか

・強がっていそうな人の
 繊細な側面が感じられた
  
ということが凝縮されて、
短期間でダイレクトに感じられ、

その人の別の顔、奥行きのようなものが
印象に加わって、立体感や温度感を感じた、、、

という感じでしょうか。



■実質、大学院の仲間はほぼオンラインでの対話。

対面では会うことがありませんでしたが、
このような対面での「体験型ワークショップ」を通じて

「相手に対する興味が湧いたり」
「もっと自分をさらけ出してもいいかも」

という感覚になったのが
非常に新鮮なのでした。


そして、


「リモートワークで失われたものを
 取り戻したような気がした」
 

と感じました。



■改めて思うのが、

人と人が向き合うことは、
喜びや刺激もあると同意に、怖さもあると、
少なくとも私は感じます。

自己開示をしているようで
誰かに自分を晒すことは、
やっぱり怖かったりします。


ゆえに人は

自分のことを受け入れてくれるだろうか、、、
否定されないだろうか、、、

という不安を大なり小なり抱えながら
人は人は相対しているのだと思います。



それを対面で会い、
そして普段見せない側面を「体験型研修」等で
意図的に見せ合う機会を作ることで、

バイアスがかかった一方向からの
平面的な顔をもった誰か、ではなく

様々なことを感じている、
立体的な顔を持った人間として
理解をすることができるのだろう、

と感じています。



■オンラインが当たり前になると
すぐに話もできるし、とても便利です。

しかし同時に、その便利さの影で

失われていることを自覚することが、
とても大事なのだろうな、

と思った次第です。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

==========================
<本日の名言>

人は握手する時、その手は無言のうちに
さまざまなことを伝えてくれる。

ヘレン・ケラー(米国の社会福祉活動家/1880-1968)
==========================

【編集後記】
以前、よく仲間とランニングをしながら
休日の朝、親睦を深めていましたが、
そういった会があると、距離がぐっと近づくと思います。
もっと頻繁にやりたいな、と思っております。

【ご感想・お問い合わせについて】
カレッジでは、企業研修・ワークショップを行っています。
メルマガのご感想、ご相談・お問い合わせは、
このメールに直接ご返信くださいませ。

■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■
 メルマガ「カレッジサプリ」公式サイト https://www.courage-sapuri.jp/
 ★バックナンバーはこちらから読めます★  https://www.courage-sapuri.jp/backnumber/
■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■

【メルマガ登録・解除について】
※メールアドレスの変更について
 ⇒「現在のメールアドレスの配信停止」→「新アドレスでの登録」にて
   ご対応お願い申し上げます。
※メルマガのご登録はこちらから
 ⇒ https://1lejend.com/stepmail/kd.php?no=HSfoIRnMfw
※メルマガの配信停止はこちらから
 ⇒ https://1lejend.com/stepmail/delf.php?no=HSfoIRnMfw