配信日時 2022/01/22 22:58

場と仲間の力 ~データ分析の授業から思うこと~【カレッジサプリ】

---------------------------------------------------------------------------
皆さまの1日を5%元気にするビジネス系メルマガ『カレッジサプリ』
---------------------------------------------------------------------------
令和4年1月22日(第2893号)


場と仲間の力 ~データ分析の授業から思うこと~


株式会社カレッジ 紀藤康行
---------------------------------------------------------------------------

【メルマガ「カレッジサプリ」
  ぜひお友達にも教えてあげてください(ご登録はこちら↓↓)】
 https://www.courage-sapuri.jp/

------------------------------------------------------------------------------------


◎本メールマガジン(カレッジサプリ)は、

 外資系教育会社を経て、
 人材開発・組織開発の会社を経営する著者が、

 世界の名著や理論、体験談を元にした
 「人生にちょっと役立つ考え方」を通じて、

 ------------------------------------------------
 皆さまの1日を5%元気にする
 ------------------------------------------------

 ことを目的とし、2800日以上にわたって毎日お届けしている、
 500社3000名以上が購読するビジネスメルマガです。

 熟読するも読み流すも、ご自由な形でご活用下さい。

 ★紀藤康行プロフィール   https://www.courage-sapuri.jp/profile/

 --------------------------------------------------------------------------

(本日のお話 2700字/読了時間3分)


■こんにちは。紀藤です。

昨日金曜日は、チームビルディング研修。
その他大学院の打ち合わせなど。



さて、本日のお話です。

この土曜日で、実質、
立教大学大学院1年生の後期の授業が
終了いたしました。

その中には、

苦手意識を持ち続けていた
「データ分析」の授業もあり、
そちらも一旦終了をしたことで
諸々思うことがありました。

今日はそんな中での気づきと学びについて
皆さまにご共有させていただければと思います。

(個人的な”つぶやき”が満載の内容でございます。
予めご了承の上、読み進めいただけますと幸いです)


タイトルは



【場と仲間の力 ~データ分析の授業から思うこと~】



それでは、どうぞ。



■「苦手意識」とは、
どこからやってくるのでしょう。

不思議なもので、
一度胸の中に居座られると
なかなか出ていってくれません。

統計について学ぶ「データ分析」の
授業もまさにそんな感じでした。


なんだか忖度のようですが、
授業も先生方も、とても丁寧かつ親切で
感謝しかありません(ほんとうに)。


しかしながら、かつ
こういうと現実になってしまうようで
あまり口にしたくないのですが、

「統計はやっぱり苦手」

と、最初から感じておりました。



■とはいえ、
避けられないこともあるものです。

大学院に入り、
人・組織の課題について学びを深める中で、
「データ分析」の授業がありました。

内容は、

1)理論や事実に基づいた仮設を立て
2)統計的な分析手法を、妥当性を持って活用し
3)その結果を元にクライアントに提案する

ようなことを最終的にできるようになる授業です。


それらに関連して、

・統計学の知識を覚えたり
・分析に関するツールに習熟したり
・それらに対してグループでディスカッションしたり

という場が、
必然的に毎週末用意されるようになりました。



■その中で、自分で言うのもなんですが、

「見事なまでの劣等生っぷり」

を存分に発揮しており(汗)

個人の肌感覚としては
完全なる周回遅れになっておりました。


言い訳ながら、

秋から今に至るまで、
研修等もかなり入っていて忙しかった、
子供も0歳だし、休みはほぼなかったし、
と心の中で言い聞かせたりもしました。

でも、それはおそらく
他の大学院のメンバーも一緒。



■結局、周回遅れの状況を生み出したのは

自分の中に巣食う当初からの
”心理的抵抗感(=苦手意識)”
であったことは否めません。

加えて、

最初の授業のワークの出だしで
よくわからず躓いたこともあり、

じわりじわりと
集団から一周遅れ、二周遅れ、
どんどん仲間達の姿が遠くへと霞んでいきました。


そして、三周くらい遅れたところで、
青ざめているオンライン越しの私の顔を見て、

優しきグループの仲間達が
「大丈夫・・・?」と手を引っ張ってくれて、
周回遅れながらなんとか走り始めた、


、、、そんな状態が
ここ3ヶ月ほどの「データ分析の授業」
にまつわる状況でした。



■こんな愚痴めかしいことを
書き連ねるのもお恥ずかしいのですが、

もっというと正直なところ

SPSSなるソフトや、
HADなるソフトを触っていても

どうしてもワクワク感が
湧いてきませんでした(汗)


ちょっといじってはプロセスが停滞。
延々同じことをループする。

でも、仕事はいっぱいある。
来週準備する研修の企画が頭をちらつく。

そうすると、ますます気持ちが遠のいてしまう。
連動して、行動も遠のく。

そして、

「統計ソフトを立ち上げる」

という行為が、
次第に億劫になっていきます。



■一方、

行為の源となる心境が
義務感か好奇心かはわからないにせよ、

「積極的に触る行為」

ができている人は
ソフトを段々と自分の道具として
扱いつつあるように見えていました。



■結局、そのように差は開き、
申し訳ない、、、と思いつつ、

参加するとチームの作業のペースを
落としてしまうことになる、という不安もあり

グループワーク内でも
裏で人ツールをいじったり
本を開いて色々調べたりするのが精一杯という

「配属されたばかりの
 新人エンジニア状態」

となっていた時間を過ごしていたのでした。



■、、、と

ひたすら暗い振り返りを
書き連ねてしまったようですが、
結局今日、言いたいのはそこではありません。


とはいいつつ、
振り返って思ったことは


”約3ヶ月、なんだかんだ触れ続けたことで、
 未知の世界が切り開かれた”


ことです。

これは間違いありません。



■例えば、統計用語の

・因子分析
・相関分析
・t検定
・一元配置分散分析
・重回帰分析
・χ二乗検定
・決定係数R二乗
・共分散構造分析

、、、などなど、

これまでは聞いただけで
”寒いぼ”が出るような言葉も、

今は、滑らかに説明はできずとも
そのイメージは理解できるし、
抵抗感も少なくなりました。

統計の入門の本であれば
「うん、わかる」という感じです。

統計に関する他グループの発表を聞いても、
深い洞察はできずとも、
なるほど、と思えました。



■、、、と、考えた時に、

そして、3ヶ月前の
絶大なる抵抗感と絶望感と対比して
振り返ってみれば、やはり

「大いなる成長があった」

と評価してよいのだろう、と
前向きに思うわけです。



■そして、
何が自分を成長させてくれたのかというと
それはおそらく、

ーーーーーーーーーーーーーーー

1)場に触れ続けること

2)ちょっと先行く仲間の存在があったこと

ーーーーーーーーーーーーーーー

この2つであった、と思うのです。



少し理論っぽい話をすると、
レフ・ヴィゴツキーというロシアの心理学者は、


『最近接発達領域』


という考え方を提唱しました。

これが何を意味するかというと、

”「自分ひとりでできること」と
 「道具(他者の支援等)を借りてできること」には差がある”
  
といい、

”道具(他者の力)の力を借りてできる成長領域の部分が
「最近接発達領域」”

というわけです。  


自転車を一人で乗れなくても、
補助輪や、パパが後ろをつかんでくれていれば
走れるようになるように、

誰かの支援があればストレッチ行動もできたりするもの。



■今回で言えば、

・(半強制的な)場の存在と

・(こうやるんだよ、と教えてくれる)
 優しき他者の存在によって

一人では出来得ないことが
できるようになった、とも言えます。


もちろん、まだまだであり

メルマガを書きながらも、
グループの仲間たちに顔が浮かび、
申し訳なさが湧き上がってくるほど

特に統計ソフトの操作などは
スマフォの操作方法がわからない
おじいちゃんのごとき理解度です。


、、、とはいえ、

”道が開かれた”という
0→1の感覚は大きい、

と感じております。



■基本的に、

限られた時間で
限られたリソースの中で、

あれもこれも全てを身につけることは難しいので、
必ずしも苦手を克服する必要はないと
個人としては思っています。


、、、とはいえ、
身につける必要に迫られることも、
時にはあるものですから、

そんなときは苦手で、
絶望感を感じたとしても、


1)場に触れ続けること
2)ちょっと先行く仲間の存在


があることで

背中を押してもらい、
まだ見ぬ世界が広がり、
自分自身が更に前に進むきっかけにもなるのだろう

と感じている次第です。

場と仲間は、大事です。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

==========================
<本日の名言>

好きなことにだけ、のめり込み過ぎないように。
そうすると、他の分野への冒険ができなくなってしまう。
自分の好きなもの以外、見えないようにするのは愚かなことだ。

ウォルト・ディズニー(1901-1966)

==========================

【編集後記】
最終レポートがありますが、
ひたすら籠もって統計や論文等を読んで、
ワードにまとめまくりたいと思います。

【ご感想・お問い合わせについて】
カレッジでは、企業研修・ワークショップを行っています。
メルマガのご感想、ご相談・お問い合わせは、
このメールに直接ご返信くださいませ。

■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■
 メルマガ「カレッジサプリ」公式サイト https://www.courage-sapuri.jp/
 ★バックナンバーはこちらから読めます★  https://www.courage-sapuri.jp/backnumber/
■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■

【メルマガ登録・解除について】
※メールアドレスの変更について
 ⇒「現在のメールアドレスの配信停止」→「新アドレスでの登録」にて
   ご対応お願い申し上げます。
※メルマガのご登録はこちらから
 ⇒ https://1lejend.com/stepmail/kd.php?no=HSfoIRnMfw
※メルマガの配信停止はこちらから
 ⇒ https://1lejend.com/stepmail/delf.php?no=HSfoIRnMfw