配信日時 2022/01/16 23:02

今週の一冊『仕事のアンラーニング 働き方を学びほぐす』【カレッジサプリ】

---------------------------------------------------------------------------
皆さまの1日を5%元気にするビジネス系メルマガ『カレッジサプリ』
---------------------------------------------------------------------------
令和4年1月16日(第2887号)


今週の一冊『仕事のアンラーニング 働き方を学びほぐす』


株式会社カレッジ 紀藤康行
---------------------------------------------------------------------------

【メルマガ「カレッジサプリ」
  ぜひお友達にも教えてあげてください(ご登録はこちら↓↓)】
 https://www.courage-sapuri.jp/

------------------------------------------------------------------------------------


◎本メールマガジン(カレッジサプリ)は、

 外資系教育会社を経て、
 人材開発・組織開発の会社を経営する著者が、

 世界の名著や理論、体験談を元にした
 「人生にちょっと役立つ考え方」を通じて、

 ------------------------------------------------
 皆さまの1日を5%元気にする
 ------------------------------------------------

 ことを目的とし、2800日以上にわたって毎日お届けしている、
 500社3000名以上が購読するビジネスメルマガです。

 熟読するも読み流すも、ご自由な形でご活用下さい。

 ★紀藤康行プロフィール   https://www.courage-sapuri.jp/profile/

 --------------------------------------------------------------------------

(本日のお話 1789字/読了時間2分半)

■こんにちは。紀藤です。

昨日土曜日は、終日大学院の授業で
久しぶりの対面での開催。

仲間たちと会って話ができたことで
大変刺激をもらった時間でした。



さて、本日のお話です。

毎週日曜日は、お勧めの一冊をご紹介する
「今週の一冊」のコーナー。

今週の一冊は、

=========================

『仕事のアンラーニング 働き方を学びほぐす』

松尾睦(著)
https://www.amazon.co.jp/dp/B09HT3TB7B/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_DD6DWP8ABVQ0S1CW5VR3

=========================

です。


これまでのメルマガでも、
この本からの学びを共有させて
いただいておりました。

あらためて本日は「今週の一冊」として
この本の魅力をご紹介したいと思います。

※これまでの関連バックナンバー
↓↓
『アンラーニング(学びほぐし)を進める、目標の持ち方・振り返り方』
https://1lejend.com/b/detail/HSfoIRnMfw/4079594/

『アンラーニング(学習棄却)の全体像 ~きっかけ・阻害要因・結果としての影響~』
https://1lejend.com/b/detail/HSfoIRnMfw/4078307/

『大人はアンラーニング(学習棄却)で変容する』
https://1lejend.com/b/detail/HSfoIRnMfw/4069139/



■本の帯に

”キャリアに伸び悩むなら、成長し続けたいなら
 「捨てる学習」(アンラーニング)が必要となる”
 
と書かれております。

まさに、この本のテーマは
ド直球に、

”アンラーニング”
(Un:否定、Learning学び)
(捨てる学習=学習棄却)

言葉を変えて伝えると

「学びほぐし」

でございます。



■そして、この本は
「アンラーニング」について、

この分野の第一人者である、
北海道大学大学院教授の松尾睦先生が、

豊富な理論と先行研究を元に書かれた
大変説得力のある一冊です。


ちなみに、この本の魅力は
「私はこう思います」という
一人の経験則ではないところです。

理論・研究を元にした、

・アンラーニングの理論
・統計的な調査
・アンラーニングの効果

加えて、実際にヒアリングした

・具体的な事例

そして最後に、
理論と研究を元にした

・導かれるアンラーニングを促進する方法

を網羅的にまとめている
ビジネス書と学術書の間の本であることです。

著者の松尾先生が
「読みやすい研究書」を目指した、
と冒頭に書かれていますが、まさに、です。

ビジネスパーソンにとっても
勉強中の大学院生にとっても実益のある本である、
と感じております。



■ちなみに「アンラーニング」は
(繰り返しになりますが)
人や組織にとって、最近注目されている
一つのテーマとされています。


ちょっとデフォルメして
あえて平易に表現すると、

”環境に適応できないベテラン社員がどう変わるか”
 
の解決の糸口になるのが、
「アンラーニング」であるからです。



■私も仕事柄、しばしば、

「昔のやり方」に固執して、
やり方を変えることができない方

に相当する人のお話を、
直接聞くことがあります。



例えば、少し前に、
ある営業会社の課長クラスの方10数人に、
社内でのコーチングの浸透の
お手伝いをさせていただく機会がありました。

目的は

「課長クラスが
 部下に1on1を行う支援をする」

という内容。

すでにその会社で
実施されているコーチング研修が
浸透できているのかの確認、
ならびに個別のフォロー、

という支援内容でした。



■そのときに

その課長さんたちの話を聞きながら
2つのパターンがあると感じていました



まず1パターン目は、
リモートワークになった中で、

”今までのやり方を捨てて
 新しいやり方にアップデートしている課長”
 
です。

まだ課長としての経験も長くなく、
若手の方が多い印象でした。

ZOOMや電話などを駆使して、
「1on1」をリモート環境下で実施し、
部下の成長支援を行っており

・対面で会って成長支援をする
 ↓
・必要に応じてオンラインや
 チャットなどで支援する

等、これまでのやり方に加えて、
別のやり方を身につけていました。

そして、そのような方は
「コーチング」という手法も
比較的取り入れていました。

すなわち「アンラーニングできている」層です。



■もう一方のパターンは、

”今までのやり方にこだわり
 新しいやり方を試せない(試そうとしない)”
 
という方です。

傾向として、課長になって10数年とか、
20年以上、という方が多かった印象です。

その方からのコメントで多かったのが、
(習ったコーチング、やれていますか?
 という問いに関して)
 

「やはり、表情や微妙なしぐさを見て、
 どんな事を考えているのか読み解くのが大事。
 
 それには直接会って話をしないと、
 部下と深い話についてはできない」
 
「だから、1ヶ月に1度、
 ランチなど挟みながら会えるときに
 話しているからそれでよい」

「ゆえに、定期的なコーチングは
 (指示されたような頻度では)やっていない」

というコメントが聞かれました。


そんな話を聴く中で、
もどかしさを感じるとともに、

「アンラーニング」

の必要性を感じていました。



■環境が変わっていく中で、

「昔は上手くいったやり方」
「固定化・固執化したやり方」

にこだわりすぎていると
成果を出すこともできなくなります。

それらのやり方を
手放すことを覚えなければ

”昔はヒーローだったが
 今は鳴かず飛ばず”
 
という切ない状況に
ハマってしまうことがあるし、

だからこそ、この
「アンラーニング」という考えを、
働く我々が知っておくことは、

「社会人としての必須科目」

と言えるのではなかろうか、
とすら思ったのでした。



■、、、と、本の紹介から
話がそれてしまいましたが、

そんな大切な
「アンラーニング」について
詳細が書かれているのが(繰り返しになりますが)
こちらの本です。

以下目次項目について、

関連論文、統計データ、調査方法等
説明されているため、

この本だけではなく、
そこから派生して論文を読み進めることで、
「アンラーニング」と関連する知識を深く学べるかと思います。

以下、内容ご紹介です。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

人や組織は、過去の成功経験に固執すると環境に適応できなくなる。
身につけた自分の型を問い直し、解体し、組み替える、
「捨てる学習」(アンラーニング)について事例を基に解説!

【目次】
第1部 アンラーニングの概観
第1章 アンラーニングとは何か
第2章 アンラーニングの全体像
第2部 アンラーニングをうながす個人要因
第3章 アンラーニングをうながす学習志向と内省
第4章 アンラーニングをうながす自己変革スキル
第3部 アンラーニングをうながす状況要因
第5章 上司行動とアンラーニング
第6章 昇進とアンラーニング
終章 仕事のアンラーニング・プロセス

※Amazon本のレビューより

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

この本を読むだけでなく
関連する研究・論文を読み進めることで
数珠つなぎのように学びが深まりそうだな、

と感じております。

私もじっくり熱いお茶を飲むように
噛み締めつつ、掘り下げつつ
何度も読みたいと思います。

ご興味がある方は、ぜひ。


最後までお読み頂き、ありがとうございました。

==========================
<今週の一冊>

『仕事のアンラーニング 働き方を学びほぐす』

松尾睦(著)
https://www.amazon.co.jp/dp/B09HT3TB7B/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_DD6DWP8ABVQ0S1CW5VR3
==========================

【編集後記】
大学院の春期の授業も約1週間で一区切り。
そこから先は2年生のファイナルプロジェクトに向けて、
いよいよ第2シーズンが始まります。

ちょっとだけ一息しつつ楽しみつつも緊張感をもって、
ロケットスタートをしていきたい、と思います。頑張ります


【ご感想・お問い合わせについて】
カレッジでは、企業研修・ワークショップを行っています。
メルマガのご感想、ご相談・お問い合わせは、
このメールに直接ご返信くださいませ。

■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■
 メルマガ「カレッジサプリ」公式サイト https://www.courage-sapuri.jp/
 ★バックナンバーはこちらから読めます★  https://www.courage-sapuri.jp/backnumber/
■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■

【メルマガ登録・解除について】
※メールアドレスの変更について
 ⇒「現在のメールアドレスの配信停止」→「新アドレスでの登録」にて
   ご対応お願い申し上げます。
※メルマガのご登録はこちらから
 ⇒ https://1lejend.com/stepmail/kd.php?no=HSfoIRnMfw
※メルマガの配信停止はこちらから
 ⇒ https://1lejend.com/stepmail/delf.php?no=HSfoIRnMfw